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タッチにご不満の方、鍵盤の鉛調整をしてみませか!?

鍵盤が重かったり思ったように反応してくれなかったりといったご不満をお持ちの方も多いのではないかと思います。

これには鍵盤やアクション等の調整不足ですが、きちんと調整しても鍵盤が重い、あるいは鍵盤の重さが不揃いということにご不満の方は、鍵盤の鉛調整をされてみてはいかがでしょうか。

鍵盤の鉛調整とは、鍵盤に埋め込まれている鉛の位置と大きさを適切にすることで、鍵盤の重さを均一にして重さも演奏者の好みに調整する作業です。

鍵盤には鉛が埋め込まれています



鍵盤の裏側にひかれた線が写真からわかりますでしょうか?(写真はヤマハのグランドピアノ)


普通のピアノは生産段階で一律に鉛が埋め込まれているので、厳密にみていくと同じピアノでも重い鍵盤と軽い鍵盤があり弾き難くなります。これがヨーロッパ製の高級ピアノは、生産段階ですべてをきちんと調整した上で、手作業で鍵盤一つひとつの鉛の位置を決めていきますので均一なタッチになります。

このあたりが高級ピアノと普通のピアノの違いでもあるわけですが、これを普通のピアノで行えば、鍵盤が重い軽いという悩みはなくなり、どんなピアノでも快適なタッチのピアノになります。


鉛の位置決めの作業



以前の鉛の穴を埋め木します

 


新しく埋める鉛の穴を空けているところです


このように全ての擦り合わせ調整が完了してから、鍵盤ひとつ一つのアップとダウンを測定してからを手作業で鉛の大きさと位置を決めてやると国産の普通のグランドでも1千万円クラスの高級ピアノと同様の弾いて気持ちが良いピアノに仕上がります。

下記の記事をご覧いただくと調整のことが良くわかります

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植田 信五


鍵盤(タッチ)は重い方が良いか、軽い方が良いか?

先生のお宅のピアノの鍵盤(タッチ)が重いので、それと同じように家のピアノも鍵盤(タッチ)も重くして下さい、というご相談を受けることがあります。

先生の中にも、鍵盤(タッチ)が重いピアノで練習していると、どんなピアノでも弾けるようになるし、指も強くなるので重いピアノで練習する方が良いと仰る先生もおられるようで、生徒さんもそれに同調されるようです。

しかしメーカーにより多少の違いはありますが、基本的に良く調整されたピアノであれば鍵盤(タッチ)が重くて弾き難いと感じることはなく、弾きやすいピアノになりますので演奏自体も楽しくも、表現力も大きく向上します。



実はスタインウェイの鍵盤(タッチ)は、世界的にも一番軽いピアノです。

正常なスタインウェイの鍵盤の重さ(タッチ)は、S-155~B211までは47gの重さで鍵盤が下がり(ダウン)、20gの重さで上がる(アップ)するように設計されており、これは世界的にも一番鍵盤(タッチ)が軽いピアノです。

 

重い鍵盤(タッチ)のピアノは鍵盤の調整不足の場合がほとんどです。

重い、軽いはメーカーにより多少の違いはあるにせよ、正しく調整されたピアノであれば、後は空調管理さえ上手くやると鍵盤に無理な抵抗がないので鍵盤(タッチ)が軽く、表現力豊かなピアノになるはずです。

3.よく調整(整調と整音)されたピアノで演奏しよう。

もしホールや先生宅、或いはご自宅のピアノの鍵盤(タッチ)が重いということは、多くは鍵盤・アクションパーツが汚れていたり錆びたままで、さらに調整がされていないことが原因で、車に例えるとサイドブレーキがかかった状態で運転しているようなものです。

ピアノもこれと同じで、特に大きな音や小さな音が出しづらいので、ついつい力んでピアノを強く弾くようになりますので、当然ながら表現力の劣った演奏になり、それでも無理して弾いていると最悪、指が腱鞘炎になることもあります。


良く調整されたピアノならば鍵盤(タッチ)は軽く、大きな音も小さな音も自由に出すことができるので自然と表現力豊かな演奏が身に付き、演奏自体も格段に楽しくなるはずです。

丁寧な鍵盤調整でタッチも軽く弾き易いピアノになります

 

鍵盤フロントホール調整



鍵盤バランスホール調整

 

鍵盤高さ調整



鍵盤深さ調整


フロントキーピン並び調整


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最近の中古(不要)ピアノの買い取り事情

最近は中古(不要)ピアノの買い取り広告が新聞やTVでもよく目につきますが、その理由は中国が現在ピアノブームのために日本の安い中古ピアノの旺盛な需要があるようで日本から年間十数万台が輸出されているようです。
今の中国では家にピアノがあるのがひとつのステータスように考えられているのでしょう。

中国の2番手のハイルーンのピアノ工場を視察中の習近平さん






ところで資料によればヤマハ、カワイの年間の国内販売台数は毎年減少してきており、たとえば2000年の国内販売はアップライトが37.835台、グランドが9.435台でしたが、2017年ではアップが9.157台、グランドが3.289台になっています。

新品の国内販売の減少に準じて、中古(不要)ピアノの買い取りも毎年減少していますが、中国側の強い要請で、無理に広告をしてでも安い中古ピアノを集めようとしています。

中古ピアノの具体的な流れですが、大概は地元のピアノ屋さんが買い取り、それを各ピアノ店を回るブローカーが大手の買い取り業者(輸出業者)に販売、それを輸出業者が1コンテナに35台ほど詰め込んで中国に送るような流れで、中国に送るまでに何軒かの中間業者が関わります。

ところで最近知り合ったのですが、岡山に若い(29歳)中国人のバイヤーが誕生しています。彼は日本に2年間の語学留学後、岡山の大学に進学、現在、岡山に奥様と在住して中国、上海のピアノ屋さんに直接、中古ピアノを輸出しています、お蔭で中間マージンが少なくなった分、弊社もお客様から高く買い取ることができるようになりました。

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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