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パレスチナのガザで日本製ピアノで日本人による記念コンサート開催

先日の読売新聞の記事から




このピアノ(たぶんフルコンサートピアノ)は1998年に日本政府が文化支援目的で寄贈したようですが、イスラエル軍の空爆で損傷したものをベルギーのNGO団体により修復し、今回の記念コンサート開催になったようです。

知らなかったけど日本政府もなかなか粋なことをするもんだと感心しました。
しかも記念コンサートの出演者が日本人のピアニストとオペラ歌手ということで嬉しくなりました。

イスラエルとパレスチナの関係は詳しくは知りませんが、少なくともアメリカが味方して応援するイスラエルの敵のパレスチナに対して、文化支援ででも日本政府がグランドピアノを寄贈するというのは、日本も捨てたもんではないと感心しましたので、記事をご紹介しました。


株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノは基本的にイージーオーダーの楽器です!

ピアノは整調・調律・整音次第でタッチも音色もずいぶん変わる楽器です。

同じピアノでもメカニズム部分の丁寧な調整(伸縮や歪みの修正と擦り合せ等)でタッチや響きも良くなりますが、ハンマーの堅さ(整音)で音色や響きも変わってきます。

たとえば弦を叩くハンマーを固くすればきらびやかな音色になりますし、逆に針を刺してハンマーにクッションを作ってやるとしっりとりとした音色になりますので、最終的な整音(好みの音色に音色の粒を揃える)で音色や響き具合まで変ってきます。



鍵盤も浅くしたり深くしたり重くしたり軽くしたり人の好みは様々ですので、そのような演奏者の好みに的確に対応してくれる調律師の存在が不可欠な楽器です。

また人は直接音より間接音(床や壁から反響音)の方を多く聴いているので、置き場所の音響でもかなり印象が変わってきますので、それも考慮した上での調整や整音が必要です。



言葉でご説明すると以上ですが、現実にはこれらに的確に対処できるメーカーも販売店も極めて少数ではないでしょうか。

フランツ・モア氏 元ニューヨークスタインウェイのチーフチューナーと筆者
調律の神様といわれホロビッツ、ルービンシュタイン、グレングールド等の調律を手がける



スタインウェイをホロヴィッツの希望に合わせた音色やタッチに仕上げるのに相当苦労されたと著書で述懐しています


ピアノの調律とメンテナンス

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノという楽器の特異性と問題点

ピアノは鍵盤からリモートコントロールで演奏するいう特異性を持っていますが、当たり前過ぎて忘れられています。

そのメカズムは、木とフェルトといった自然素材と金属が絶妙にリンクして機能する仕組みで、自然素材が主体故に必ず一つひとつに伸縮や歪みを生じるので、これを調律師が修正して擦り合わせ調整してから全てのバランスを取る必要があります。

調律はご理解頂いていますが肝心な調整の重要性がご理解頂けていないので、いかに高級ピアノであっても弾き難く(表現力の劣る)音色や響きも悪いピアノが大半ですが、安価な中古品ともなるともっと酷いピアノばかりになります。

これを解決するには、調律師の手で複雑なメカニズムの歪みを修正して擦り合わせ調整をするしか方法はありませんが、この一連の作業には新品で約3日、中古品ならその倍以上の時間がかかるので、1千万円クラスの輸入高級ピアノを除けば、メーカーも販売店もそれらの調整をやる習慣がないために、現実にメーカーを含め精密な調整ができる調律師がほとんどいません。

納入後のメンテナンスでも調律だけで済まされるピアノが大半なので、新品でも弾けば弾くほど弾き難く表現力が劣るピアノになります、これがピアノ業界の大きな問題です。

これを逆から見れば、たとえ安価なピアノ(中古ピアノを含む)でも調整さえしっかりやれば、それなりに高性能(タッチ、音色、響き)で魅力的なピアノになるということです。

ピアノの性能(タッチ、音色、響き、表現力等)を大切にお考えの方は、演奏者がピアノの構造的特徴を多少なりとも理解して個人的に対策するしか方法はありません。

※無料送付の資料で具体例を挙げて解説しています。

グランドの鍵盤、アクション、ダンパー、全てがリンクしてるのでバランスも必要です。


アップライトのメカニズム


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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