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出張メンテナンス in 広島県②

出張メンテナンス最終日は広島市東区S様

ペトロフP125-F1 ウォルナット艶消し

小中学生3人のお子様が弾かれています。
天井も高くほどよい残響もありとても心地よい空間です。

 

 

 

鍵盤下を掃除してキーピンも良好

 

 

 

ハンマーの進行方向の修正をして全て弦の真ん中に当たるよう調整

 

 

 

鍵盤の高さも定規を当てて隙間を確認し、薄い紙パンチングを出し入れしてリセット、きれいに高さが揃いました。

 

 

 

高さが揃ったら鍵盤の沈む量(深さ)も精確に測れるので、それぞれの鍵盤の深さが10mmになるように調整

 

 

 

連打しやすいようにジャックの位置も修正

 

 

打弦後のハンマーのストップ位置も隣同士揃うように調整、タッチ感が揃います。

 

 

調律もリセット

 

 

輪郭のない音色があったので弦との噛み合わせを修正

 

 

天井も高く広い空間に、あまいペトロフトーンが響き渡り、半日と短い時間でしたがとても癒されました。

S様ありがとうございました。

 

 

 

 

 

午後は広島市佐伯区Y様

ディアパソン No.170 

昨年メンテナンスのご依頼をいただき、土台(基礎)の調整からし直しました。

今回はその続きからの予定でしたが、今練習している曲でどうしても気になるところがあるそうで話をお聞きすると・・・

①シフトペダルを踏んで弾くと音色の変化はあるが気持ち悪いところがある。
②シフトペダルを踏んでダンパーペダルを使うと音が濁った感じになる。

以上が今回のご要望でした。

 

シフトペダル(左のペダル)を踏んで確認してみると、もっさりした音とシャリシャリした音が混ざっているところもあり、弦溝が深くなってる時に出る音かな?と予想・・・。

アクションを引き出して確認してみると・・・

 

  

やはり弦の溝(型)が深くハンマーもペシャンコで、しかもズレて型がついていました。

シフトペダルの音色を正確に揃えるには、まず通常のハンマーのポジションをきれいにリセットする必要があります。しかもハンマーの形状も揃える必要があるので、

①ファイリング(ハンマー整形)
弦合わせ調整

少なくともこの2点をリセットしてから音色の調整です。

 

 

 

ハンマーの傾き(捻じれ)を修正してから、ハンマー整形です。
布ヤスリで一つずつ整形して新品と同じ形にリセットします。

 

 

次にポジション決めの弦合わせ調整
ハンマーの進行方向を弦に合わせながらノリ紙という数種類の厚みの紙を挟んでハンマーの動きを変えます。

 

 

調律もリセット

 

 

3本同時にハンマーが当たっているか弦の噛み合わせを確認し、左右・真ん中どこを削って落とすかチョークで印。ほとんどが同時にあたっていません。この場合の音色は全体的に輪郭のないぼんやりした音色です。

 

 

  

カーボン紙でハンマーに色をつけて、高いところを板ヤスリで落とし、同時に当たるまで繰り返します。

 

 

最後にシフトペダルの量(右に動く量)も調整して、音色を確認してみたら偶然にも1回で音色が揃ったので、パネルをしてY様に確認していただきました。

 

「うん、良い!」

とOKいただきました。

次回はペダルを箱ごと外して中身をばらしてパーツを磨きあげ、さらにペダル操作がスムーズになるようなメニューを行なうことを伝えると、とても嬉しそうでした。

「これまで(依頼するまで地元で)調律しかしてなかったから、こんなに丁寧に作業されてしかもこんな安いお値段でありがたいわ」と言っていただける奥様。

いえいえ、調整の重要性と必要性を認識していただけるだけでこちらも嬉しいです。ありがとうございました。

 

3日間の出張メンテナンス、広島県安芸郡K様、S様、山口県光市H様、山口市S様、広島市東区S様、佐伯区Y様お世話になりありがとうございました。

 

 

>>>ピアノメンテナンスで調律よりも重要なこと

>>>お薦めブランド ペトロフ

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1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


メンテナンスのお客様の声(スタインウェイ Mモデル)

スタインウェイ Mモデル
岡山市北区 / T 様  



いつも長時間ありがとうございます

いつも長時間心を込めて調律、調整をしていただき、また弾き易くするために様々な方法を考えていただき有難うございます。

私の体調や気力がなかなか充実しないため思う様に弾くことができませんが、弾くたびに美しい音を出してくれるので、本当に心がいやされています。この音が維持されているのもピアノのために愛情を込めて調律、調整をしていただいているたまものだと思っています。

調律だけでなく調整もしていただけることで、ピアノに対する愛情ややさしさが芽生え大事に扱わなくてはという気持ちになっています。またピアノの構造も教えていただいているので、知れば知るほどその繊細さに驚いています。

先日はスタインウェイ工場の写真を見せていただき、またDVDも頂戴して我が家のピアノもここで作られたんだな、又製造過程も知ることに依り感慨深いものがありました。
今後も調律、調整をよろしくお願いします。そしてピアノを大切に育てていくお仕事頑張ってください。私も宝物であるピアノを大事にしたいと思っています。

メンテナンスのお客様の声


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


出張メンテナンス in 山口県

出張メンテナンス二日目は

山口県光市H様

ペトロフP194 ウォルナット艶出し

4人の子供さん達がもう巣立ち、ご夫婦で仕事の合間に弾かれています。

 

 

鍵盤下の掃除と鍵盤調整

 

 

鍵盤は本象牙と本黒檀の特別仕様です。

※現在は象牙を貼れる職人さんが数少なく、また象牙自体も減ってきているので注文は受けていません。

黒檀は色を選ばなければ貼り替え可能です。と言いますのが、黒檀も色が沢山あり中でも真っ黒の黒檀は極一部でしか採れない為、黒を希望されるのは困難になり少し茶色がかったものであれば数は沢山あるそうです。

 

 

 

ジャック前後調整高さ調整

 

 

 

ハンマー接近調整

 

 

49A=442Hzに調律

 

 

 

ご購入当時どうしてペトロフにしたのか尋ねると、宝物にしてあるオルゴールの鳴り方とよく似ていて木の温もりのある音色に惚れたそうです。

H様ありがとうございました。

 

 

 

 

 

午後は山口市S様

ディアパソンDR-300

小学生の息子さんが趣味で弾かれます。

 

 

鍵盤下掃除と鍵盤調整

 

 

キャプスタンスクリュー磨き

 

 

 

ジャック前後調整高さ調整

 

 

スプリング調整

 

 

 

ダンパー総上げ調整

 

 

 

49A=442Hzに調律

 

 

 

息子さん作

工作が好きで作品の思いを熱く語ってくれました。細かいところまで仕上げていてとても上手でした。

 

 

S様ありがとうございました。

 

 

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1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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