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ピアノはリモートコントロールで打弦する楽器です!

考えてみれば当たり前のことですが、ピアノという楽器は鍵盤を通じてアクションと呼ばれる複雑なメカニズムを介して打弦する他の楽器にはない特異性を持っています。

ピアノば調律(調弦で音程を合わせる)が必要というのは良く認識されていますが、前述の打弦までの複雑なメカニズムについては、ほとんどの方が無関心のように思います。たとえば車のエンジンは複雑な構造をしていますが、今は工作精度が上がりオイル交換だけで何十万キロも走れます。

しかしピアノの場合は車のエンジンと違い、主な素材が木材やフェルトと若干の金属で構成されていますので、いかに高級ピアノで高精度で組み立てをしても素材自体の伸縮や歪みが必ず出ます。

これを人の手で修正して丁寧な擦り合わせ調整が必要ですが、これには新品ピアノでも一通りの調整をするには手慣れた技術者でも3日ほどの時間(中古品はその倍以上)が必要ですが、この重要な作業が大手有名メーカーの高級ピアノでも大幅に省かれているので、ほとんどのピアノが本来の性能を出していません。

中古グランドピアノを購入された男性からのご相談例

お子様にはどんなピアノを選んだらよいか?

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ですからいかに名ピアニストであれ最高級ピアノであれ、ここのメカニズムの調整が十分に行われていないと本来の表現力豊かな演奏は不可能です。大きな音は叩けば出ますが、トリルや特に難しいのは小さな音(ピアニシモ)を綺麗に出すことが調整が不十分なピアノでは出すことができません。

楽器ですから良い音色は大切ですが、ピアノの場合はそれ以前に表現力豊かな演奏のためには、高級、安価、中古品、ブランド選びより、先ずは丁寧な調整が一番大切と考えています。

調整さえきちんとできたピアノなら、いかなるピアノでもそれなりに弾いて気持ちが良いピアノになります。

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植田 信五


出張メンテナンス in 広島県①

定期メンテナンスで広島県安芸郡K様宅へお伺いしました。

ディアパソンD-164R ピアノマスク付き

高3のお嬢様が弾かれます。

 

 

今回の気になるところは、少しタッチが重く感じてきたとのことで、今回のメンテナンスはタッチ重視でメニューを組んでみました。

タッチの重い軽いは基本的には部品同士の摩擦抵抗が関連しているので、部品が汚れたり錆びたりすると摩擦抵抗が増えタッチが重くなり、抵抗を減らすと軽くなります。

 

 

 

鍵盤のフロントキーピンやバランスキーピンは鍵盤を上下させる際に鍵盤のクロスと擦れる為キーピンの汚れをとり表面をツルツルにします。その上でマックルーブという特殊な液で膜を貼りコーティングして滑りをよくします。(摩擦抵抗減)

 

 

鍵盤奥に付いているキャプスタンスクリュー

この部品が上に乗っかっているアクションを持ち上げますが、汚れが付着していたので磨き直しツルツルに滑るようにしました。(摩擦抵抗減)

 

 

 

鍵盤の膨張したクロスを圧縮(摩擦抵抗減)

 

 

アクションのハンマーを持ち上げる際に擦れる黄色いローラーという部品の表面にテフロンパウダーを付け摩擦抵抗を減らします。

 

 

ジャック前後調整高さ調整

 

 

ハンマーストップ調整

 

 

スプリング調整

 

 

49A=442Hzにリセット

 

 

チリチリした音のハンマーを少しほぐしました。

 

 

最後にご試弾、無事OKいただきました。

ビフォーアフターの違いを瞬時に反応いただけるお嬢様なので技術者冥利に尽きます。

K様ありがとうございました。

 

 

 

 

 

午後は同じく広島県安芸郡S様

ディアパソンD-164R ピアノマスク付き

先日納品させいただき今回は納入調整でお伺いしました。

 

 

新しい環境ということもあって、予想通り部品が変化(クロスの膨張等)していたのでリセットしました。

 

 

ピアノマスクは上下を全て塞ぐと約40%音量をダウンさせることが出来ますが、片方だけ開けたり(上だけ開けたり下だけ開けたり)と色んなバリエーションで楽しめます。

 

 

S様ありがとうございました。今後とも末永くよろしくお願いします。

 

 

 

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1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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最近のご相談例

中古を今年納品したばかりなのです、、それも清水の舞台からなんたら〜の気持ちでの購入です。音色が好きで購入したのですが、鍵盤の重さまでは想定範囲外だったわけです。
ある程度なら気にしないですが、70gオーバーでは、、腱鞘炎を心配するレベルかと、、せめて60gを切るくらいなら良しとするのですけどね、手、指が痛くなるなんて、、なにより気持ちよくなが〜く弾きたいのに、、何回か、調律師さんにはきてもらってます。
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植田 信五


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