ピアノの性能を最大限引き出すために

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ピアノの外装についてのお話

弊社に展示中の白のピアノ、白もステキですね!

弊社1Fのアップライトピアノコーナー


弊社2Fのグランドピアノコーナー

従来、ピアノと云えば黒の艶出しが一般的でしたが、最近の選択肢は特にアップライトピアノではリビングに似合う木目のピアノが中心です。

木目の代表的なものではマホガニーとウォルナット、それも艶出し(外装を堅いポリ塗料で覆っている)が一般的ですが、ピカピカして嫌という方には艶消しの選択肢もあります。

メーカーや販売側の立場から考えると黒の方が簡単ですが(黒はどれも同じなので)、木目は種類も多く(ウォルナット、マホガニーの他にチェリー、オーク、ビーチ、アルダー等)色目も微妙に違う木目のピアノは、購入者側からは新品のピアノの場合は、多くの木目から自宅の部屋の雰囲気やお好みに合わせて選ぶ楽しみがあります。

高級家具を思わせるRed Elm Briar(赤ニレ玉杢)銘木を外装に使った最高級のファツィオリピアノ、全国に一台しかありませんが、家が一軒建つ程のお値段とか。


種類が多い木目のピアノゆえに、お値段も一般的に黒に比べて高額になる木目のピアノですが、例外的に、もともと少量生産で、しかも、たくさんの種類の木目を中心に製造しているチェコのペトロフピアノの場合は、国産ピアノに近い価格で黒と木目の価格がほぼ同じというメーカーもあります。

もともと木目が中心のペトロフピアノ(弊社1F展示場にて)


ピアノの選び方とその問題点

お薦めブランド ペトロフピアノ

お薦めブランド ファツィオリピアノ

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


残念ながらほとんど知られていない整調の重要性!


 必要な作業時間のイメージ図


 ピアノに調律が必要なことはよく理解されていますが、整調の重要性について理解されている方は、ほとんどおられないように日頃から感じています。

整調とは演奏者の指の細かい動きを、鍵盤を通してロスなく、正しく弦の最適な位置をハンマーで叩くように調整し、鍵盤からハンマーまでの動きを全鍵揃える調整です。

  • ・ネジ締め(アクション・キーフレーム・本体)
  • ・鍵盤(バランス・フロントキーピン)磨き
  • ・鍵盤(バランス・フロントホール)調整
  • ・棚板調整
  • ・鍵盤(白鍵・黒鍵)高さ調整
  • ・弦合わせ(走り・ねじれ・間隔)調整
  • ・サポート合わせ調整
  • ・バックチェック合わせ調整
  • ・ジャック位置(前後・高さ)調整
  • ・鍵盤深さ(沈み量)調整
  • ・ハンマー接近調整
  • ・ハンマードロップ調整
  • ・打弦距離調整
  • ・ハンマーストップ調整
  • ・レペティションスプリング調整
  • ・シフトストップネジ調整
  • ・ダンパーかかり(始動)調整
  • ・ダンパー総あげ調整
  • ・ダンパーストップレール調整
  • ・ソステヌートロッド調整
  • ・各ペダル調整(踏み込み量・遊び)

ちなみに調律の作業時間は1時間~1時間半、整音に必要な作業時間:2時間以上ですが、上記の整調を一通りやるためには手慣れた技術者で3日間(24時間)が必要とされています。

手間がかかる整調作業ですが、やるとやらないでは同じピアノでも性能に雲泥の差がつきます。

ピアノの性能を最大限引き出すための調律とメンテナンス

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


トップの顔が見えるメーカー選びのご提案!

故、船井総研の船井幸雄氏曰く「あらゆる組織(会社も家庭も)はトップで99%決まる」と、これには私も大いに共感します。

これはピアノメーカも全く同じで、過去に輝かしい歴史を持ったブランドでも、現在のトップがどのような人物か?でメーカーの体質も変わり、それにともないピアノの品質も随分変ってきます。

やはり情熱を持ったトップがいるピアノメーカーであれば、自ずとピアノにも魅力と信頼がおけるように私は考えていますが、ここでご紹介するほどのトップは他にはないように思います。

先ずご紹介したいのがペトロフ社の5代目社長、スザンヌ・ペトロフさんですが、社内での評判も素晴らしいです。

チェコのペトロフ社の社長室にて

ご紹介したいもう一人のトップが、イタリアのファツィオリの創業者のパオロ・ファツィオリさん、今では国際コンクールでもお馴染みの人です。

ファツィオリピアノの輸入元社長、アレック・ワイル氏(左側、中央が筆者、右側がペトロフ社のタベット氏)、このワイル氏もピアノ愛好家であり筆者(植田)とは長年の友人です。

今、流行りの引き寄せの法則なのか、昔から云うところの類ともの法則でしょうか、とにかく筆者は、彼らの思想や哲学に深く共感しています。

たとえ有名ブランドであっても今のトップがどんな人物なのか分からないピアノ会社がほとんどですが、 ここでご紹介するトップは他のメーカーでは考えらないほどトップの顔が明瞭であり、しかも自社のピアノを深く愛する人達ですので、彼らの製品であるピアノも信頼がおけるように考えます。
 
そのような背景からもお手頃価格の純ヨーロッパ製ピアノならペトロフピアノ、世界最高峰のピアノということなら迷わずファツィオリピアノをお奨めしています。

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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