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ピアノ選び 7つのポイント -まとめ-

みんなのピアノ選びから抜粋

いざピアノ探しの旅へ

後で悔やむことが無いように、面倒でもユーザーご自身で間違いのないピアノを見極めて欲しい!
そんな個人的な思いが募って、これまでピアノに関わってきた経験から学んだことを長々と述べました。

何事も下積みや試行錯誤なくして、本当に実りある成果は望めないものです。ブランド、価格、外見だけで満足を覚える方には、きっと今までに述べたアドバイスは無用だと思います。

しかし、家電製品のようにカタログスペックだけで判断したり、美術品のようにフィーリングだけで選んでしまうと、アコースティック・ピアノに関しては、その製品の特殊性ゆえに様々なリスクが付きまとうのです。

もう一度チェックポイントを簡単におさらいしましょう。

個体差
→同じメーカー、同じ機種でも全てがイメージ通りの音やタッチとは限らない。ぜひ試弾&選定を。

◆音質のバラツキ
→演奏することでピアノの性格はつかめるが、全ての音を鳴らして異常がないか確認することも必要。

楽器の整備不全
→調律・調整が万全なピアノでなければ正しい評価は出来ない。店に事前の問い合わせを。

木材の割れ
→響鳴板や駒板が割れていると雑音が発生する可能性あり。購入する前にピアノの内部も点検。

◆生産国≠品質証明
→〇〇製の表示を過信しないこと。ただし少なからず製品にその国民気質が反映される。

技術のフォロー
→納品後のサポート体制はどうか。メンテナンス(維持管理)に熱心な店(調律師)から購入を。

◆セールストーク とアドバイス
→他社批判、スペック、値段の話に終始する営業マンに注意。その楽器を調整した本人に意見を求めては?

高価な買い物だし一生付き合うかもしれない品だから、納得するまで心残りなく探してみよう!

そんな意欲と情熱に溢れている方は、リスク回避のために挙げた7箇条を心に刻んで実践してみて下さい。






 
現状を知る調律師の本音として、実際のところ条件を全て満たすようなピアノ選びは難しいと思います。真剣に探すとなれば時間や労力を要しますし、最後は金額面での折り合いに頭を悩ませるかもしれません。

ただ、そうした過程を乗り越えて、最終的にたどり着いた楽器であれば、けっして後悔などしないはず!そう私は信じています。

あなたの人生を豊かにしてくれるピアノとの出会いを陰ながら応援しています!!

みんなのピアノ選び

当店でピアノを選ぶメリット

ピアノ選びで後悔しないための資料を無料進呈いたします。

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリの言葉

みんなのピアノ選びから抜粋


 ミケランジェリ-伝説のルガーノリサイタル1981 -DVD~付属ライナーノーツを読んで~
 
ライヴ映像を撮影したディレクター、ヤーノシュ・ダルヴァシュの話に、確かピアノはミケランジェリ自身の楽器だったと思う、もしかすると、この演奏会の少し前にドイツ・グラモフォンの録音で使われたものかもしれないという気になる記述を見つけました。
 
 リサイタルの2か月前に収録したミケランジェリ初のデジタル録音は1910年代のスタインウェイが使用されていますが、リンクの動画からも新品では醸せない深い味、温かい響きが聴こえてきませんか?

1981年スイス・ルガーノでのライヴ録音

  
また、1974年に来日した時のインタヴュー(『レコード芸術』1975年1月号に掲載されたもの)も紹介されており、ここでミケランジェリは当時、現在のピアノ製造の在り方にも通ずる問題点を語っています。以下、 そのインタヴューの記事より引用。

-ピアノは今後さらに構造的に変わっていくとお思いですか?

A.B.ミケランジェリ
さらに良くなるということより、前の状態に戻ることが先決問題だ。今でも良いピアノを作れないことはないのだが、生産の方式がアメリカになり、なんでも作ればよいという状態になってしまった。

早く作らなければならないために、部分品の質が低下し、安く作るために良い材料を使わなくなった。つまり、大量生産をするために、製作期間が短くなった。どんな小さな楽器でもそうだが、ことにピアノは手工業的に作られるべきもので、絶対に工場で大量生産するべきものではない。

みんなのピアノ選び
 
 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


アドバイスとセールストークを分けて考えましょう

みんなのピアノ選びから抜粋


同じスタインウェイでも音色は一台一台違い、同じ音色のものはないといっても過言ではない。よく日本のピアノ店へ行って選ぼうとすると、店員さんが、「わが社のピアノは全部同じ音で、お選びになる必要はありません」などというが、あれはウソである。
・・・(中略)・・・

同じ30万円のピアノでも、40万円の値打のものもあれば、20万円でも高いと思われる音のものに出会うこともある。どんな安物ピアノを買う時でも、よくわかる人に選んでもらわなければ損だ!・・・
高城 重躬『スタインウェイ物語―ピアノのメカニズムと演奏技法』(ラジオ技術社)

如何でしたでしょうか。
そのスペックに明らかな欠陥や手抜きがない限り、ピアノが音楽的に機能しているならば、後はお客様のお好みで選べば宜しいのではないかと私は考えています。

昔はピアノの情報を得る手段が少なく、予備知識のない方ばかりだったため、「あのピアノはアクションにプラスチックを使っているから問題あります」「合板が使われているピアノは音の響きが良くないですよ」「外国製は狂いやすいから日本製のピアノにした方が間違いありません」

店員によるネガティブキャンペーンのような売り文句がまことしやかに通用していました。どれも確固たる根拠のないものばかりなのですが…。

気の毒なのは、こうした話に惑わされて、結果的に粗悪なピアノを購入してしまったお客様です。

ハンマーフェルトだけドイツ製品を採用、 ブランド名をドイツ語で冠しただけの東南アジア製ピアノなのに、我が家のピアノはドイツ製と信じて疑っていないユーザーを今までに何度もお見かけしてきました。

よほどセールストークでスペックばかり強調されたのか、もはや洗脳商法に近いものを感じます。ただ、当時と違って、現在はパソコンや携帯電話が普及した高度な情報化社会です。

インターネットで検索すれば、仕様の違いのみならず音の違いまで聴覚的に比較することも可能ですし、そのメーカーについての他のユーザーの感想や調律師の意見を求めることも出来ます。

となれば、スペックを主とした説明では、すでに情報収集したお客様には満足して貰えないのでは??と私は思うのですが、いまだ多くの店で相変わらず前時代的なセールスが展開されています。

これでは販売低迷も致し方なし、本当にピアノが好きな方の支持を得られる訳がありません。

そんなマンネリズムに陥っている販売の現場が変わるために、勿論あなたが有益な情報を得るためにも、ひとつ私から提案があります。

ピアノを見るために店を訪れたとき、まずはどのような音やタッチが好きなのか店員に伝えましょう。

「○○○(楽曲、ピアニスト、作曲家など)が好きなんですけど、どのピアノがあなたのオススメですか?」

「このピアノの音色に良く合いそうな楽曲がありましたら教えて下さい」等と、ご自身の音楽的な好みを話してみるのも面白いと思います。どんな反応が店員から返ってくるでしょうか。

音楽を知る者であれば、スペック以外の切り口からも“そのピアノの良さ”を説明してくれるはずです。

あなたの嗜好に合わせて、または楽器の特色を活かして、気になるピアノでパラパラと弾いてくれたら、ただ言葉だけで設計や材質のウンチク話を聞かされるよりも、よほど説得力がありませんか?

こんなことを言うと、お客に先入観を与えるから良くない!と異議を唱える人がいるかもしれませんが、個人的な意見を自重して控えるのと、質問されて答えられないのとでは大きな違いです。

「この料理に合うワインを」と尋ねられて答えに困るソムリエを、はたしてお客様は信頼するでしょうか。

強く惹かれるピアノが定まりましたら、調整をおこなった調律師にも解説をお願いしましょう。
自分好みの音やタッチに近づけて貰えるか、遠慮なく相談してみては如何でしょうか。

弊社店頭で調律師(三木)の立会いでご試弾中のお客様
 
浜松のカワイ竜洋工場で、ディアパソンをご家族で選定中のお客様


調整した本人にしか分からないこともありますし、ピアノ内部の状態、作業内容、その楽器の個性など、カタログやネットには書かれていない裏情報を教えてくれると有難いですね。

納品後の付き合いまで考えると、むしろ技術的な責任を負う調律師の方が本音を語ってくれるかも…。
     
私の考えるピアノ選びの基本ポイント常にお客様の側から好奇心をもってアプローチすること。営業マンや調律師に対して、気兼ねしたり、受身にまわる必要は全くありません。

音楽的(楽曲、半音階などを弾くことで、音とタッチを確かめる)
品質的(内部のアクション、響板などを覗いて、ピアノの構造や調整状態を確かめる)に自分に相応しいピアノをじっくり品定めすることは、間違いのないピアノ選びの必須条件です。

それは、とりもなおさずピアノには個体差があるから、アタリとハズレが存在するから。 

 何十万円、何百万円と支払う金額を考えれば、ためらうことなく 店のスタッフには質問を重ねるべきです。

本来アコースティック楽器に個体差は付き物。購入前に吟味するのはヴァイオリン等では当然の行為です。

どうもピアノは工業製品のイメージが強いのか、そうした認識が希薄な方が多いようです。実物を見も聴きも触りもしないでネットで注文する等、あまりにもリスキーな買い物と言わざるを得ません。

見る眼、聴く耳の肥えた消費者が増えてくれば、必然的に販売側もサービス改善に迫られることでしょう。

とくに高級ピアノを販売する人間は、単なる知識の受け売りや安易な値下げ話を持ち出すのではなく、楽器に対する愛情と深い見識のもと、“そのピアノ”の個性と価値を的確に伝えるスキルが必要となります。

これからのピアノ選びは質と個性の時代。
それにはプロのアドバイザーが接客現場に欠かせません。
マニュアルではなく顧客目線で、自分の言葉でピアノの魅力を語れる人材の育成は業界の急務ですね。

☆POINT
ピアノ選びで最後に明暗を分けるのは、 メーカー選びでも、店選びでもなく、むしろ店員選び!?音楽性と品質を満たすピアノを責任もって選別してくれるスタッフを見つけましょう。 

みんなのピアノ選び
 
 当店でピアノを選ぶメリット
 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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