ピアノの性能を最大限引き出すために

Tuning & Maintenance

相性の良いピアノとの出会いのために

Choosing a piano

ピアノ日誌

Piano Diary

Home>ピアノ日誌

純ヨーロッパ製ピアノ  ペトロフピアノのお奨め ②

純ヨーロッパ製ピアノという言葉は最近私が使い出した言葉ですが、ハンブルグスタインウェイやイタリアのファツィオリのような1千万円クラスの高級機を除けば、今では全ての工程がヨーロッパで製造されるピアノは少数になりました。

また純ヨーロッパ製ピアノでも弊社取扱いのドイツの老舗ブランドのレーニッシュのように合理化のため本来の専用工場ではなく、何社かの合同工場で複数のブランドが製造される場合も多くなっています。

そのような背景から今ではペトロフ社がヨーロッパで最大(台数ベース)のメーカーになっていますが、逆にいえば、純ヨーロッパ製のピアノがそれだけ少なくなっています。

またブランド(会社)自体が売買され、経営者も今では創業者一族とは関係なく、ピアノ業界とも全く関係ない単なるビジネスとしての投資家(例えばスタインウェイ)が多いように思います。

しかしピアノに限りませんが、その会社の製品の信頼度を測る場合は、やはり会社のトップの顔や哲学がわかる会社というのはやはり信頼がおけるように感じます。

ペトロフ社の場合はペトロフ家の5代目、スザンヌ・ペトロフさんが社長というのも、私がペトロフピアノに信頼を寄せる大きな要因です。

ペトロフ社長の日本のピアノの愛好家の皆様への挨拶を童画でご覧下さい。

弊社に来店時、ペトロフ社長(写真中央)を囲んでのミーティング(弊社3Fホールにて)

ペトロフグランドをバックに記念写真 (弊社2Fにて)


お奨めブランド ペトロフ

ピアノの性能(タッチ、音色、響き)を大切にお考えの方に
只今、ピアノ選びで後悔しないための資料を無料進呈しています

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


純ヨーロッパ製ピアノ  ペトロフピアノのお奨め ①

今ではペトロフ社はヨーロッパ最大のピアノのメーカーになっていますが、そのわけは他のヨーロッパメーカーの多くが規模を縮小したり廃業したり中国で委託生産に切り替えているからです。
 
ただ時流でペトロフ社も今では4つのブランドを持ち、2つのブランドは中国で委託生産・中国国内で販売、もう一つは中国で半分委託生産、チェコで最終組み立してペトロフの廉価版として輸出していますが、唯一、伝統あるペトロフ家の家紋と云うべきペトロフブランドだけは、全てチェコの工場で生産される純ヨーロッパ製ピアノになっています。

ここでチェコという国を簡単にご紹介すると面積は日本の五分の一、人口は1千万人少々、首都のプラハでは毎晩どこかでクラシックコンサートが開催、ヨーロッパ有数の隠れ工業国、EUに加盟するも通貨は独自のコルナ、特に缶ビール500mlがスーパーで約50円と物価も安く、一人あたりのGDPはドイツや日本の約半分、日本とは1919年から国交樹立され対日感情は友好的といった感じです。

プラハでは毎晩どこかでこのようなクラシックのコンサートが開催されています

プラハの観光名所のカレル橋から見えるプラハ城

 
 ペトロフピアノをお薦めする理由は

①純ヨーロッパ製としては一番安価に購入できる上、外装も音色や響きも魅力的である
   安価な理由はチェコのペトロフ社の工場があるクラローバという街は人口10万人ほどですが、現地の月給が10万円ほどと安価で優秀な地元の労働者がいることだと思います。

ペトロフの音色の特徴
最近はスタインウェイの音色に代表されるように、きらびやかだけど、どこか金属的な音がするピアノが多い中、ペトロフの音色は木の響きを大切に、明るく暖かい音色と響きがします。ペトロフユーザーの方でヨーロッパで購入したオルゴールの音に似ていると表現された方もおられます。
 
ペトロフの本社、工場があるクラローバの街

②今でもレトロな工場設備で手作りの工程が多く残っている
1864年創業のペトロフ社は今でも広大な敷地に大きな工場を持っていますが、ソ連傘下の社会主義時代が長かったので、現在でもまだレトロな生産設備でピアノを生産していること、これも我々日本人からみると昔ながらの手作りのピアノという意味で新鮮です。







③創業家のペトロフ家の5代目スザンヌ・ペトロフ氏が代表を務める今では数少ないメーカーです。
たとえば現在のスタインウェイ社のCEOは創業家のスタインウェイ一族ではなくビジネス目的の投資家ですが、やはりペトロフ社のように創業家が経営するピアノ会社はブランドに対する愛情に深いものがあります。
 
右奥がスザンヌ・ペトロフ社長、左奥が筆者

  
 
プラハにあるペトロフとヤマハのショールーム、ちなみにヤマハは電子ピアノばかりでした。

 

純ヨーロッパ製ながら国産高級機並みのお値段で購入できるペトロフの魅力
お奨めブランド ペトロフ
 
ピアノの性能(タッチ、音色、響き)を大切にお考えの方に
只今、ピアノ選びで後悔しないための資料を無料進呈しています

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


純ヨーロッパ製ピアノのお奨め

たびたびご紹介したように現在のピアノ業界は中国中心で回っていて、日欧のピアノメーカーのピアノの多くは中国で生産、または委託生産されているのが現状で、お蔭で中国の上位メーカーの生産設備も最新のものが使われており品質も良くなっています。
 
今では1千万円クラスの高級ピアノのスタインウェイやファツィオリ等を除けば多くはありませんが純ヨーロッパ製ピアノ、すなわち全てヨーロッパで生産されている純ヨーロッパ製ピアノが魅力的です。

純ヨーロッパ製ピアノの魅力は、昔ながらの工法で1台1台手間をかけて作ることで、楽器としての基本性能(音色や響き)が良いこと

簡単に箇条下記にまとめると

木材も短時間での人工乾燥ではなく、屋外で自然乾燥した無垢材が多く使われる


 
工場の生産設備が合理化されていない(遅れている?)ので、1台1台手作業の行程が多く残る

昔ながらのレトロな作業現場 ペトロフの工場にて(いずれも筆者撮影)



プラハから東に140㎞、ペトロフの工場のある人口10万人ほどのクラローバの街並み


ヨーロッパの老舗部品メーカーの部品を使う等の特徴を持っています。
 
結果として個々のブランドで味付けは多少違っても、共通して鳴りと響きが良いピアノになります。
それが純ヨーロッパ製が持つ共通した特徴ですが、特に差が出る(分かり易い)のが小型のピアノで、小型でも豊かな音量を持ち、魅力的な響きと音色を持ちます。

たとえばスタインウェイのS-155(奥行き155㎝)は名器と云われていますが、国産ピアノで同クラスの小型グランドでは魅力がなく最低でも奥行き180㎝クラスというのが常識ですが、名器と云われる所以は奥行き155㎝小型グランドでも、見かけによらず音量豊かで良い音色と響きを持つので名器と云われています。

同じく意味でイタリアの名器ファツィオリのF156(奥行き156㎝)がありますが、とても小型グランドとは思えないほど魅力的です。但し価格は共に1千万円になりますが。
 
車は大型にすれば乗り心地が良くなりますが、ピアノも同様で大型にすればそれなりに魅力的になります。国産ピアノでも奥行き210㎝クラスのグランドなると、丁寧に調整すればですが価格以上に弾き応えのあるピアノになります。
  
純ヨーロッパ製ピアノの特性は、小型のアップライトピアノでも魅力的な音色や響きを持つので、狭い日本の住宅環境で使用するには、小型でも魅力的な純ヨーロッパ製がお奨めかと思います。 

お奨めブランド ペトロフ

お奨めブランド レーニッシュ

ピアノの性能(タッチ、音色、響き)を大切にお考えの方に
 只今、ピアノ選びで後悔しないための資料を無料進呈しています
  
  
  

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノ日誌Piano Diary


不要・中古ピアノ買取
ピアノ聴き比べ