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展示即売会の中古ピアノはなぜ安いのか?

仮に同程度のヤマハのアップライトピアノが、展示即売会では29万円8千円、他店では39万8千円だとすれば25%もの価格差がありますが、どちらがお得かは使用者の価値観で異なります。

特に絶体単価の安い20万円~30万円の中古ピアノの場合、コスト的に手間のかかる作業は極力省かれることが多くなり、外装修理や調律以外の内部の丁寧な整調や整音は期待できません。
 
新品でも同様のことが云えますが、これが使い込まれた古いピアノとなると内部の整調や整音をどこまで丁寧にやるかで、性能に大きな差が出るのが普通です。
 
ですのでピアノが鳴れば良いとお考えの方は安価の方、タッチや音色、響きの気持ち良さや表現力等の性能面に期待すれば、少し値段が高くても内部の整調や整音に良く手が入ったピアノが良い訳ですが、食べれば誰でも違いがわかる食品等と違い、ピアノの場合は自分で演奏してみないとその違いがわからないが厄介です。

新品にくらべ中古ピアノは錆び落としや部品交換等の余分な手間をかけてから、初めて整調・調律・整音に取りかかります。












古いピアノは古い分だけ機能を正常に戻すために、外装磨き以外にも内部の錆び落としや修理、部品交換等の手間がかかるので、単に古いピアノだから安価にはならないことを理解しておく必要があります。
 
中古ピアノのメリット・デメリット

当店でピアノを選ぶメリット

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


大半のピアノは性能の半分ほどしか出していません!

ピアノは丁寧な整調と整音で性能が全く違ったものになります。

 

ピアノの性能は次の3つの要素で決まります。
①ピアノの基本性能
②部屋の音響
③整調・調律・整音  

残念ながら現状では調律のみで整調と整音が行われていないので、ほとんどのピアノが持てる性能の50%ほどしか発揮していません。

ピアノは調律の他に、音色の粒を揃える整音も必要ですが、もっとも手間(2~3日)がかかる整調という基本的な作業については、その重要性を理解している人は業界人を含めても極めても極めて少数です。

整調には数日単位の手間がかかるので、最近では1千万円クラスの高額ピアノでも丁寧な整調が省かれていますので、それより安価なピアノなら尚更です。

整調作業は30ほどの調整個所があり多岐にわたりますが、ご理解いただくためにその一部をご紹介します。

先ずはベッティングスクリューで打弦のパワーロスが出ないように棚板と鍵盤筬の隙間を調整します。



サポート合わせ調整


ジャック高さ調整

ジャック前後調整

ハンマードロップ調整

ハンマー弦あたり調整

ハンマー接近調整

ダンパー調整

ピアノの整調という作業は時間はかかりますが、歯の矯正をしてから噛み合わせ調整をすると物が軽い力でサクサク噛めると同じ理屈で、ピアノの性能を語るには欠かせない作業です。
 
このように世の大半のピアノが、歪んだ噛み合わせ調整がされない歯で物を噛んでいるのと同じ状態でピアノが弾かれています、このような矛盾を皆様に伝えるべく、資料を敢えて無料送付しています。
 
ピアノの性能を大切にお考えの方に
  
ピアノの選び方とその問題点

ピアノの調律とメンテナンス

中古ピアノのメリット・デメリット

 

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノに乾燥剤を入れる必要があるのか?!


結論から云えば、ピアノに乾燥剤は必要ない、と云うよりも効果がないように思います。

ピアノ業界では長くピアノの中に乾燥剤を入れる習慣がありましたので、まだ一部では調律師さんに薦められるままに乾燥剤を入れられている方もおられるかと思いますが、よく考えてみると乾燥剤をピアノの中に入れても、その効果はほとんど期待できないように思います。

その理由は、乾燥剤は海苔の入った瓶やビニール袋に入ったお菓子のような密閉された小さな空間で、初めて乾燥剤の効果を発揮するもので、部屋に置かれたピアノは、ピアノ外部(湿度の影響を受けやすい響板等)は勿論ですが、ピアノ内部も密閉されず空気が流れていますので、いくら内部に小さな乾燥剤を置いても乾燥剤の効果は期待できません。

ですので、まだ定期調律ごとに乾燥剤を入れられている方がおられましたら、その乾燥剤代金で、余分に丁寧に整調作業や整音作業をしてもらったらピアノが更に快適になります。

ピアノの場合は、部屋ごとの温度・湿度管理が必要ですので、温湿度計で様子を見ながら、部屋自体の適切な除湿や加湿をして下さい、そうすればピアノも傷みませんし、何よりも毎日、快適なコンディションでお使い頂けます。

温湿度計


除湿機


加湿器


詳しくはピアノの調律とメンテナンスのページをご覧ください。

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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