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第11回リレーコンサート終演しました

 

約1年ぶりの弊社のピアノ・リレーコンサートでしたが、無事に終演しました。

 

 

 

 

子どもから大人までソロや親子での連弾もあり楽しませてもらいました。

 

 

 

    

スタッフも今回全員参加させていただきました。

みなさんと同じステージで同じ緊張感と音楽を楽しむことを共有することができました。

自分の演奏はボロボロでして(笑)なので夜に撮り直しました。
超絶に暇な方は見てみてください→三木演奏(シューマン/献呈)

 

ご来場いただいたみなさまありがとうございました。

また今回急遽参加できなくなった方もいまして残念でしたが、またのご参加お待ちしています。

 

 

 

 


Hidrau社(スペイン)の高級コンサートベンチ


余談ですが、今回スタッフは事前に打ち合わせやリハーサルをしてたのですが、その時に、そういえばHidrau社のコンサートベンチのこと実はみなさん知らないのでは・・・と気づき、開演前のアナウンスでこのベンチの説明をすると、やはり、「へ~」という声が。

実はこのベンチはガス圧式で座面の高さの調節をする際に、ハンドルを回さなくていいのです。

文章より動画の方が分かりやすいかと思うので、こちらの動画をご覧ください。

価格は20万円(税別)ですが、ギシギシ軋まない特殊な構造と演奏前に手首に負担をかけない高級ベンチです。座り心地も良く長時間座っていても裏太ももやお尻も痛くない感じです。ぜひ一度お試しください。

 

 

>>>貸しホールと貸し練習室

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


鍵盤が軽くなりました

 

先日、メンテナンスのご依頼でお伺いした時のことです。

 

 

“うちのグランドピノは鍵盤が重くて重くて、弾きづらいのでなんとかならないですか?”

 

 

これが今回のご要望で、よくある話なんですが、まずは鍵盤のダウンウエイトを計測してみました。

※あくまでも基準ですが、50gの重りを鍵盤に置いてゆっくり下がる位が標準で、それより数字が小さいと軽め、数字が大きいと重めとなります。スタインウェイはS~B型のダウンウエイトが47gです。


 

中音部のダウンウエイトを数鍵分計測すると、なんとほとんどが69g・・・これは重いはずです。

 

 

部品の摩擦抵抗が多すぎ、部品の動くタイミングが合っていない。

簡単にいうと、調整が不十分なだけです。これをきちんとやると本来の重さに戻ります。

 

 

※過去の鍵盤の重さに関する記事はこちら

→ピアノ日誌より「鍵盤を軽くしてほしい」

→Morita Music School♪ちえ先生のつぶやきより~実家のピアノを調整&調律

→シゲルカワイ定期メンテナンス

→山陰・関西メンテナンスに行ってきました

 

 

 

 

 

     

まずは、鍵盤を外した土台の部分をチェック。

 

 

この細長い金属のピンはバランスキーピン。
鍵盤はこの部品に擦れながら動きますが、かなり錆びや汚れがあります。

 

 

1本だけ磨いてみました。

ビックリされたご主人、ついでにこのピンに触れていただきました。

 

磨いたピンを2本の指でつまみ上下に動かし、その滑らかさを確認。

次に隣の錆びたピンも同様に触ると・・・

「全然違う!ベタベタしてる」

とご主人さらに驚かれていました。

 

この感触が、鍵盤を弾いた時にも伝わります。

 

 

 

バランスキーピン88本を1本ずつ磨きます。

 

ピカピカに戻りました。

 

 

手前のフロントキーピン88本も同様に。

このピンの錆び除去・研磨で2時間かかりましたが、基礎の部分なので絶対に欠かせない作業です。

 

 

 

鍵盤とアクションメカニックの結合部分、キャプスタンスクリューも磨いて摩擦抵抗を最小限に抑えます。

 

 

 

ご主人もこの作業を見て、仕上がりの期待が膨らみご自身の仕事へと切り替えました。

歯科技工士のお仕事でご自宅でこのように細かい作業をされています。
特別に許可をいただき少し見させていただきました。

 

 

 

 

鍵盤がスムーズに動くよう調整(解説はこちら→フロント・バランスホール調整動画

 

 

この黄色い部分に部品が擦れて動くので、表面にテフロンパウダーを擦り込み摩擦抵抗を減らします。

 

 

ジャック調整(解説はこちら→ジャック調整動画

 

 

 

ハンマー接近調整(解説はこちら→ハンマー接近調整動画

 

 

このあとスプリング調整、調律をして一日コースが終わりました。

果たして結果は・・・

 

 

まずは最初に計測した数鍵と同じ位置でダウンウエイトを計測。

69gだった鍵盤が・・・

 

 

 

なんと、ほとんどが51gまで軽くなりました。

シュワンダータイプの旧型アクションなので、多少のもたつきはあるものの、

「弾き心地も、全く別物になったみたい」と喜ばれていました。

 

今回は一日お試しコースでしたが、引き続きまだ残っている調整項目を今後定期的に行なうことに決まりました。

 

 ※後日お客様よりお手紙が届きました。

 昨年は12月のお忙しい中、ピアノの修理・調整に来ていただき、ありがとうございました。
 鍵盤も軽く、音も華やかになりとても喜んでおります。
 手放すしかないかと思っていたピアノも、プロの手にかかれば生き返るのだと驚きました。
 ピアノを弾くのが楽しくなります。今後共よろしくお願いします。

 

嬉しいお手紙をありがとうございました。

 

 

>>>ピアノのメンテナンスでやらなけばいけないこととは?

>>>調律とメンテナンスについての詳しい解説動画

 

 

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


ショールームを動画でご案内しています!

良く調整されたピアノを試弾頂けることが特徴です!

ピアノは複雑なメカニズムを持つ特殊な楽器ですので、その複雑なメカニズムが十分に調整されていないピアノ同士を比較試弾されてもあまり意味がありません。

ピアノは丁寧な調整で初めて本来の性能を発揮しますので、展示ピアノは弊社独自の丁寧な調整により、初めて個々のピアノが持つ本来のタッチや音色、響きを正しく体感できます。

ショールームを約2分の動画で案内しています


スタッフ演奏も交えて、客観的にも音色や響きも体感頂けますのでお好みが明確になり、ご注文頂いたピアノも丁寧に出荷調整(整調・調律・整音)を施してからお届けします。

お届け後の納入調整でさらに演奏者のお好みのタッチと音色に仕上げて行くのが浜松ピアノ店の流儀です。

ご来店頂いた皆様から、勉強になった!来て良かった!という声を頂きます。

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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