ピアノの性能を最大限引き出すために

Tuning & Maintenance

相性の良いピアノとの出会いのために

Choosing a piano

ピアノ日誌

Piano Diary

Home>ピアノ日誌

トップの顔が見えるピアノ選びのご提案 ②

「あらゆる組織(会社も家庭も)はトップで99%決まる」と船井総研の故、船井幸雄氏が常々仰ってましたが同感です
 
その意味でどのような人物がトップであるかは極めて重要で、現在のトップがどのような人物か(価値観や人生観)?でピアノの品質や性能まで大きく変ってくるように思います。
  
やはりピアノメーカーならば、ピアノに対する情熱を持った人物がトップならば、その会社のピアノにも魅力と信頼がおけるように考えています。

そのような観点から自社ピアノにこだわりを持つトップの一人が、創業者一族で5代目社長、スザンヌ・ペトロフさんです。

スザンヌ・ペトロフ社長  チェコの自社工場にて

 
1864年創業のペトロフ社は従業員数800名程度の会社ですが、今のピアノメーカーでは珍しい、創業のペトロフ家の5代目オーナーが今でも社長(女性)という老舗メーカーであり、数字を追い求めるサラリーマン社長のピアノメーカーと違い、創業家一族のオーナー社長ゆえに、自社ブランドに対する愛情と良いピアノを作るという情熱が感じられます。

ペトロフ社長から特別に、日本のピアノ愛好家のみなさんへのメッセージです
 

ペトロフブランドは少量生産なので、今のところ日本へ供給されるピアノは、隔月UP/15台、GP/2台程度ですが、納期は少しかかりますが、少量生産ゆえに望めば外装等の特別なオーダーも聞いてくれます。

お薦めブランド ペトロフ

 

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


トップの顔が見えるピアノ選びのご提案 ①

「あらゆる組織(家庭も会社も)はトップで99%決まる」と船井総研の故、船井幸雄氏が常々仰ってましたが同感です
  
有名なところでは故、松下幸之助さんや本田宗一郎さんですが、そのトップが変れば会社の体質も当然大きく変わってきます。

その意味でどのような人物がトップであるかは極めて重要で、いかに過去に輝かしい歴史を持った有名ブランドでも、現在のトップがどのような人物か(価値観や人生観)?でピアノの品質や性能まで大きく変ってくるように思います。
  
やはりピアノに対する情熱を持ったトップがいるメーカーであれば、自ずとそのピアノにも魅力と信頼がおけるように考えています。

たとえば今ではスタインウェイ一族は残っておらず、今のスタインウェイのオーナーは投資家ですし、日本のヤマハもサラリーマン社長がトップですが、これは時期が来れば交代する可能性のある人達です。

そのような観点から今のピアノ業界を見ると、今、自社ピアノに一番こだわりを持つ最右翼が、ご紹介するファツィオリの創業者のパオロ・ファツィオリさんのように思います。

ファツィオリピアノのオーナー創業者のパオロ・ファツィオリ氏

 
スタインウェイとファツィオリは、ともに最高級ピアノで同価格帯ですが、スタインウェイが年産数千台に対して、ファツィオリの年間生産台数はわずか120台程ですので、当然、1台1台のピアノに対するトップの思い入れが違ってきます。

ちなみに弊社のトップは私(植田)です、恥ずかしながら先日のリレーコンサンサートで「千の風になって」を頑張って謳いましたが、私の人生観に深く共感したので、あえてこの歌を選びました。

千の風になって   2017年12月17日 浜松ピアノ店3Fホールにて

お薦めブランド ファツィオリピアノ

 

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの生産国表示の業界ルール

現在は中国が世界一のアコスティックピアノの消費国であり生産国ですが、13億の人口を持つ中国ですのでこれからもピアノの消費量が伸びるものと思われます。

「中国でピアノを作るのは中国独自の高い貿易関税壁のため」

しかしピアノ大市場の中国へ日本やヨーロッパから中国へピアノを輸出すると35%という高率の貿易関税(日本への輸入は関税ゼロ)を中国に取られるます。

ですから中国でピアノを販売するためには、ヤマハ、カワイをはじめヨーロッパの老舗メーカーも、関税がかからない中国で自社生産又は委託生産して主に中国国内で販売、残りを中国から日本をはじめ世界中に輸出するという仕組みになっています。

ですので日本やヨーロッパのメーカーも、今は中国で自社生産又は委託生産しており、生産規模の№1がパールリバー(国策会社)、№2が杭州ヤマハ、№3がハイルーン、他にも中国には30社以上のピアノメーカーがあると云われています。

写真は中国№3のハイルーン社の広報誌ですが、ここは主にヨーロッパメーカーのピアノを委託生産しているところです。



業界用語でファースト・ライン、セカンド・ライン、サード・ラインという言葉があります、これの意味は本国で全て製造されたものがファースト・ライン、他国で半分を委託生産、本国で最終仕上げしたものがセカンド・ライン(逆輸入品とも呼ばれている)、全て他国で委託生産されたものがサード・ラインという意味でよく使われます。

ピアノの場合は最終組み立てをした国を生産国とする曖昧な業界ルールがありますので、矛盾していますがファースト・ラインに加えセカンド・ライン(逆輸入品)までが、日本製、ドイツ製等の表示がされています。

そのような背景から日欧米のメーカーも、中国工場か中国メーカーで委託生産した大半のピアノを、大市場の中国国内で販売、その残り?を日本や欧米に輸出しているのが実情です。

サード・ラインで生産国表示が中国製表示になると、我々日本人にはやや抵抗感がありますが、これを日本で丁寧に調整をしてやると、特に老舗のヨーロッパブランドは安価(本国生産の1/3程度)で魅力的なピアノに仕上がるものがあります。

お薦めブランド ウェンドル&ラング

お薦めブランド フォイリッヒ

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノ日誌Piano Diary


不要・中古ピアノ買取
ピアノ聴き比べ