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ピアノの防音対策 ②個体振動音への対策

マンションの防音対策は、階下への個体振動音を防ぐのがポイント

マンション等の集合住宅の場合は、空気伝播音に加えて階下に伝わる個体振動を遮断してやる必要があります。

最近のマンションは気密性が高く、壁も150mm~180mmと厚く、壁だけで45db~50dbのお隣との防音効果(空気伝播音)が十分?あるので、問題は階下に鍵盤を叩くカタカタという振動や、ペダルを踏む時のドンドンという、いわゆる個体振動音がクレームになりやすく、これを防ぐ必要があります。

ですからマンションの場合は、階下への個体振動音の対策ができれば、あとは何とかなる?のレベルまで防音対策ができたと云えるかもしれません。

床を防音工事したのと同レベルの個体振動音の伝達を防ぐピアノ架台をご紹介します。

大阪の防音業者が開発したピアノ架台(製作工場にて)


ピアノ架台の裏側、重いピアノを載せたピアノ架台を床に対してゴムで支える構造です。


浜松ピアノ店2Fに展示中のピアノ架台


ピアノ架台の原理は、200㎏~300㎏のピアノを載せて、床とピアノ架台の間に空気層を作る構造がポイントで、ちょうど窓を二重窓にしたのと同じ原理です。

但し頑丈に作る必要があるので、グランド用で120㎏~60㎏、アップライト用でも90㎏~60㎏の重量になり、お値段も21万円ほど必要になります。

ピアノの防音対策

「ピアノ架台」カタログ ダウンロード

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの防音対策 ①個体振動音への対策

ピアノ愛好家にとって防音対策はなかなか厄介な問題ですが、ここではできるだけ安価で、音響的にも快適な防音対策をご提案したいと思います。

音の伝導には空気伝播音と個体振動音の2種類があります。

音というとテレビの音や話し声をイメージしますが、これを空気伝播音と呼びます。それとは別に、壁を金槌で叩いた時に出るような音を個体振動音と呼びますが、この二つに対して防音対策を考える必要があります。
 
マンション等の集合住宅の場合は、空気伝播音に加えて階下に伝わる個体振動を遮断してやる必要がありますが、ここでは個体振動音対策として先ずは簡単で安価(セットで1万5千円前後)な防振インシュレーターをご紹介します。

普通のインシュレーターに比べ底が深いので、地震対策にもある程度有効なように思います。

独自の構造と材質(特殊天然ゴム)により、ピアノ演奏時に発生する振動エネルギーを強力に吸収します。マンション・公団・一戸建て住宅で階上に置いておられる方に最適です。カタログより引用





ピアノの防音対策
 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


出荷調整とメンテナンス№24【整音】24.ハンマー弾力調整

販売店が納品前に行う調整作業を出荷調整(整調・調律・整音作業、新品で約3日、中古品はそれ以上)と呼びます。

納入後の定期メンテナンスも基本的に同様の作業内容ですが、最初に出荷調整がしっかり行われたピアノであれば、ホール等を除き使用頻度や空調にもよりますが、微調整なので通常は約半日をかけた作業になります。
  
作業工程が多いので№24まで、1分程に編集した動画も交えてご案内しますが、今回は最後の仕上げになります。

№1~№24までの作業は全て関連していますので、出荷調整をやるならどの工程も省くことはできません、出荷調整を行うといかなるピアノであれ、それなりに快適なピアノに仕上がりますが、手慣れた技術者でも3日間という時間(コスト)が必要になります。
 
【整音】24.ハンマー弾力調整

こちらで59秒の動画でご案内しています
 
 


  
 ピアノの調律とメンテナンス

今迄の調整の工程作業を下記に掲載していますのでご参照下さい。

出荷調整とメンテナンス№ 1,2,3,4,5  鍵盤整調


出荷調整とメンテナンス№6,7 フロント・バランスホール整調
 
出荷調整とメンテナンス№8棚板(ベッティングスクリュー)調整

出荷調整とメンテナンス№9,10鍵盤傾き調整と高さ調整


出荷調整とメンテナンス№11弦合わせ調整


出荷調整とメンテナンス№12サポート合わせ調整


出荷調整とメンテナンス№13.バックチェック合わせ調整


出荷調整とメンテナンス№14.ジャック前後・高さ調整


出荷調整とメンテナンス№15.鍵盤深さ調整


出荷調整とメンテナンス№16.ハンマー接近調整


出荷調整とメンテナンス№17.ハンマードロップ調整 


出荷調整とメンテナンス№18打弦距離調整

出荷調整とメンテナンス№19ハンマーストップ調整


出荷調整とメンテナンス№20.レペティションスプリング調整
 
 
出荷調整とメンテナンス№21.ダンパー調整


出荷調整とメンテナンス№22.調律


出荷調整とメンテナンス№23.ハンマー弦あたり調整

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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