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ピアノの防音対策別のメリットとデメリット 消音ユニット編

消音ユニットを取り付ける


〇メリット

 現在使用中のピアノ(中古品も含)に10万円少々(UP)で後付けも可能で、打弦する前に打弦をバーで強制的に止める構造なのでピアノの音はしなくなり、それに替わりに電子音源に切り替わるので、早朝、深夜でも、弾きたい時にいつでもヘッドホーンを使ってピアノが弾ける。

電子音源内蔵なのでピアノはもちろん、ビブラホン、ストリングスなど他の音色が楽しめる。

〇デメリット
強制的にバーで打弦する前にハンマーをストップさせる構造なので、そのままでは遠心力で弦を叩いてしまうので、取り付け時にハンマーの接近(距離)を多く取るように再調整する必要があり、そのために通常の演奏時(ヘッドホーンを使わない時)にも表現力の劣るピアノになり違和感がある。


グランドピアノ用消音ユニット 写真上部のバーでハンマー手前のシャンク(棒)の所で強制的にハンマーが打弦するのを止める仕組みです。


マンションの場合は音自体を消しても、鍵盤を叩く振動音や、ペダルを踏む際のドンドンという個体振動音が階下に伝わるので、前述のピアノ架台等のような階下への個体振動音対策が別に必要になる。

階下への個体振動音を伝えないアップライト用のピアノ架台(21万円)


ピアノの防音対策

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


一戸建てのピアノ防音対策ついて

一戸建ては窓ガラスの二重サッシの隙間を10cm以上取るのがポイントです。

一戸建ての場合はお隣のお宅への空気伝播音に対する防音ですが、家のなかでは壁が最強の防音壁で、遮音に一番弱いのが窓ガラスになります。

そのためにお隣のお宅に面する窓を二重サッシにするのが有効ですが、その際には少しコストアップになりますが、ガラス戸とガラス戸の隙間の広さ(幅)を10cm以上(10cmの空気層を作る)とれば壁並みの防音効果(30db~40db)が期待できますが、最終的には壁の防音能力による差になります。

防音対策には10㎝以上の十分な隙間を作った窓と防音仕様の換気扇が有効


ご予算があれば、ドアも二重ドアにすればより有効です


新築時の設計の段階から防音仕様にすると、後から改修工事で防音仕様にする場合に比べておよそ半額?程度の出費で済みその効果も絶大で、こちらのユーザー様のお宅ではドラムにウッドベースを加えて、金曜日の夜は深夜までジャズトリオの演奏を楽しまれています。


これは弊社のユーザー様のお話ですが、田舎の一軒家なので窓を閉めてピアノ演奏をすればOKとお考えでしたが、夏場にクーラーが嫌いで窓を全開で過ごされるご近所の方からクレームがあったそうです。

ですので防音仕様の部屋でない場合は、念のために最初からグランドピアノの絶対音量をレバー一つで段階的に最大40%ダウンできるマスク仕様(15万円)にすれば、住宅環境により一概に言えませんが、深夜や早朝でない限り防音対策は十分なように思います。

防音にはディアパソンピアノのマスク仕様も選択肢のひとつです

 





ピアノの防音対策

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


便利で低コスト、効果的な防音対策

ディアパソンのマスク仕様のご案内 ¥150.000-(税抜)

ピアノ下部のジャバラで音量を調整する仕組みで最大で40%の音量ダウンが可能になります。電子機器やピアノ内部を加工しないので、周囲への気兼ねなく自然な演奏が楽しめます。


ジャバラをワンタッチで開閉できます

但し浜松の竜洋工場で個別の取り付けなので新品のみに限られます

ピアノ上部も必要に応じて開閉できます


市販のグランド用防音グッズ ¥102.000-(税抜)
固定式になり音量調整は不可


市販のアップライト用防音グッズ ¥51.000-(税抜)
裏側の響板側を両面テープで塞ぎます(固定式)


ピアノの防音対策

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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