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フォイリッヒの出荷調整(前編)

 

北海道に納品予定の新品フォイリッヒ122がようやく入荷したので、出荷調整を始めます。

特に問題なければ(工場での調整がひどくなければ)2日間くらいで完成します。

 

 

まずはチューニングピン約230本磨き直します。

 

 

高音部の弦の間隔も不均等だったので弦を移動させて揃えました。

 

 

年数が経つと弦がだんだんめり込んできて移動が難しくなるので、新品の早いうちに適正な位置にもってきます。

 

 

 

鍵盤のピンも176本を磨き直します。

 

 

新品でも日に日に汚れてくるんです。

 

 

磨き終えたらマックルーブでコーティング。

油と違い膜を張るので錆びにくく滑りもよくなり、雑音処理等でピアノのアクションパーツにも使用します。

 

 

フロントキーピンの向きも同じ向きに揃えます。

 

 

鍵盤のブッシングクロスは雑音防止と摩耗を最小限にする目的でテフロンパウダーを擦り込みます。

 

 

バランスキーピンも位置を修正します。

 

 

鍵盤の奥のキャプスタンスクリューも磨き直し、左右で輝きが違うのがお分かりでしょうか。

 

 

 

鍵盤を左右に揺すって遊びを揃えます。

全体的にガタ気味だったので針を刺して隙間を狭くしました。こんな時短めのピッカー(整音時の針を刺す工具)が役に立ちます。

 

 

今度は持ち上げて元の位置に戻るか確認。

 

 

 

ハンマーの傾きも前進させて動きを見ながら修正。

 

 

ハンマーの先端の間隔を揃えて全体を前進させて動きを確認。

この2枚の写真でハンマーの間隔が変わったのがお分かりでしょうか。右から3番目、5番目、7番目のハンマーが右に動き、4番目6番目が左に動いています。これをハンマーの走りといいます。「右に走ってる」みたいな使い方です。

 

 

これは4番目のハンマーを右に走らせるためにフレンジというパーツの右の部分に数種類の厚みの紙(ノリがついてる紙)を貼り付けて動きを変えます。

 

 

調整後の写真です。

これで間隔が均等になった弦と、間隔が均等で動きも真っ直ぐになったハンマーを合わせてど真ん中に当たるようになります。

 

 

中低音も調整。

中低音は弦が移動できない(固定されている)ので、先程とは逆に左右に走らせてど真ん中に当たるように調整します。

 

 

OK

ハンマーの間隔調整が出来たら次はその下にあるウイペンという部品を合わせる調整。

鏡を使ってジャックという部品の位置を確認して出来る限り真ん中にいくように調整。

後編に続く


お薦めブランド フォイリッヒ

お薦めブランド ウエンドル&ラング

>>>納品前に必要な出荷調整とは

【受付終了のお知らせ】ストリート・ピアノをチョークアートで彩ろう!

8月25日(日)に弊社3階で開催されるイベント、「ストリート・ピアノをチョークアートで彩ろう!」についてですが、定員に達したため受付終了とさせていただきます。

たくさんのお申込みありがとうございました!

 

なお、ストリート・ピアノは、第57回岡山市芸術祭のイベントの一環として、10月22日(火)~11月4日(月)の期間、岡山駅地下街の広場(岡山駅からイオンへ向かう地下街の途中)に設置予定です。

どなたでも弾いていただけますので、是非弾きに来てください!

(10月26日と27日にはステージ企画でストリート・ピアノを使うので、一時弾くことができない時間帯があります)

さらに設置日の10月22日には、チョークアーティストの向彰子先生がストリート・ピアノにライブペインティングを実施予定です。

素敵なチョークアートによって彩られたストリート・ピアノを、是非たくさんの方に見て・弾いて・聴いていただきたいと思っています。

また詳細が決まり次第、お知らせさせて頂きます。

お楽しみに☆

 

 

 

お子様にはどんなピアノを選んだら良いか? 

指の力が弱いお子様こそ、丁寧に調整されたピアノが必須です!

お子様にはメーカー、中古・新品・安価・高級、どんなピアノを選んでも良いのですが、最も大切なことは良く調整されて、弾き易く表現力豊かなピアノということが絶対条件です。

丁寧な調整で初めて軽いタッチで思ったような演奏ができるので、小さなお子様でも鍵盤も軽くて弾き易く表現力豊かな演奏できます。

調整を理解せずピアノは語れない

ピアノは大人用、子供用の区別はなく、プロもアマチアも大人も子供も同じピアノで演奏します。




ところでピアノという楽器は、鍵盤から木やフェルトの自然素材で構成された複雑なメカニズムを通して打弦するという特異性を持っています。




自然素材故に収縮や歪みが必ず出ますので、これを調律師の手で丁寧に修正して擦り合わせ調整する(整調作業)必要があります。




逆に調整が省かれているピアノの場合は、タッチが重くピアニシモ(小さな音)も出しにくく、無意識に力んで弾くので表現力が劣る演奏になりますし、最悪の場合は腱鞘炎になります。

ですから中古、新品、安価、高級とは別に、先ずはお子様には良く調整されたピアノが絶対的に不可欠です。いかなるピアノであれ、丁寧に調整されたピアノなら小さなお子様でも力むことなく表現力豊かな演奏が可能です。

しかしながら丁寧な調整には目に見えないコスト(手間)かかるので、絶対単価の安い中古ピアノや、仮に高級ピアノであっても安売りされたピアノでは、丁寧な調整はまず期待できないように思います。

中古ピアノのメリット・デメリット

その点、きちんとしたホールのピアノは定期的に丁寧な調整(2日間)がされていますので、大きなピアノを小さなお子様でも無理なく演奏できます。

音楽ホールのメンテナンス風景
普段の調律とは別に1年に1度、2日間かけて調整と整音を行います。



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