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ピアノという楽器の特異性と問題点、その解決策は?

リモートコントロールで打弦する楽器ということが理解されていない

ピアノという楽器は鍵盤からアクションを通して打弦するという、いわばリモートコントロールで打弦するという他の楽器にはない特異性を持っています。

しかもそのメカズムは自然素材で構成されている故に、いかなる高級ピアノでもメカニズムの部品に必ず伸縮や歪みを生じます。

せっかくの高級な新品ピアノでも鍵盤を叩く力が、打弦メカニズムの伸縮や歪みで上手く伝わらないので鍵盤も重くて演奏者の意図したようにも弾けず、いわゆる表現力の劣るピアノになり音色も悪くなります。これが中古品ともなるとさらに悪く状態は悪くなります。

この問題を解決するには、展示ピアノも含め納品前に販売店で複雑なメカニズムをひとつひとつを修正して擦り合わせ調整をしてやる必要があります。

メーカー自身が調整の重要性を理解していない

しかし私の知る限りでは有名ブランドのヤマハ、カワイ、スタインウェイの経営者も調整の重要性についての認識が希薄です。

しかも調整作業時間は新品で3日、中古品ならその倍以上がかかるので生産性が極めて悪く、経営者から見ると無駄の権化のように見えるようです。

大半のピアノの調整が省かれているのが問題です


なので上記メーカーの展示場のピアノはもちろん、納品されるピアノも納入後のメンテナンスも調律だけで済まされるので、これでは弾けば弾くほどさらに弾き難く表現力が劣るピアノになりますが、メーカーではもっぱらイメージ戦略で販売しているようにしか見えません。

自己防衛のために調整の重要性を理解しておく必要があります

同型の高級ピアノでも調整されたピアノと調整されていないピアノでは性能的には20~30%の性能差が生じますので、ピアノの性能を大切にお考えの方は、自衛策という観点からもピアノという楽器の特異性と問題点を十分に理解しておく必要があります。

逆に安価なピアノでも丁寧な調整で表現力豊かで魅力的なピアノになります。

今、ヤマハ、カワイはレギュラーシリーズ(安価)のグランドとプレミアムシリーズ(高額)の両タイプを併売していますが、丁寧な整調と整音を施すことで性能的には逆転現象も起こると筆者は考えていますが、丁寧な調整と整音でそのくらい性能が良くなります。

複雑なメカニズムを持つグランドピアノの鍵盤、アクション、ダンパー

アップライトの鍵盤、アクション、ダンパー


ピアノは丁寧な調整で初めて本来の性能を発揮します

すべての部品がリンクしているので、それぞれが的確に働くようにバランス良く擦り合わせ調整を行った上で調律を行い、最後に音色の粒を揃えるために整音して完成となります。

最後の仕上げの整音作業風景、これで音色もずいぶん変わります


この一連の作業が出荷調整(プレップ・アップ)と呼ばれるものですが、問題は手間がかかるので(コスト)、今は高級ピアノを含めほとんどのピアノがこの一連の作業が大幅に手抜きされたり省かれていることです。

十分な調整が省かれたピアノは、いかに高級ピアノであっても本来の性能(音色、タッチ、表現力)を発揮しませんが、現実には新品、中古品の大半のピアノがそうなっています。

そのような背景から弊社では、独自の丁寧な調整をしてからピアノをお届けしています

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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