[ ]トップの顔が見えるピアノメーカーが安心です!
船井総研の創業者の(故)船井幸雄氏の言葉に「あらゆる組織(会社も家庭も)はトップで99%決まる」という話があります。
日本では創業者オーナーの松下幸之助さんや本田宗一郎さんが有名ですが、やはり信頼と情熱を持ったトップがいるピアノメーカーであればピアノにも信頼がおけるように考えています。
楽器業界ではローランドの創業者(故)梯郁太郎氏が有名ですが、これらのトップに共通しているのは腰が低く、現場の話も素直に聞くようで、偉そうにするという話は聞きません。
梯氏とは何度もお会いしたことがありますが、販売現場のいち女子店員の話も熱心に聞いていたのが印象に残っています。
そのような意味では、過去に輝かしい歴史を持った有名ブランドのピアノも、現在のトップがどのような人物か?でピアノの品質も随分変ってきます。
たとえばスタインウェイ一族はもう残っておらず、今のスタインウェイのオーナーはアメリカの投資家ですし、日本のヤマハもサラリーマン社長ですが、いずれ交代する可能性のある人達です。
そのような観点から今のピアノ業界を見ると、今、自社のピアノに一番こだわりを持つ最右翼が、ファツィオリピアノの創業者パオロ・ファツィオリさんのように思います。
ファツィオリピアノの歴史はまだ短いのですが、最近の有名な国際コンクールには、ヤマハ、カワイ、スタインウェイに並んでファツィオリが登場します。
ファツィオリピアノのオーナー創業者のパオロ・ファツィオリ氏
優しい人物で人を惹きつける魅力を持っています
パオロ・ファチィオリ氏と筆者
スタインウェイとファツィオリは、ともに最高級ピアノで同価格帯のライバルですが、スタインウェイが年産数千台に対して、ファツィオリの年間生産台数はわずか120台程ですので、当然、1台1台のピアノに対する作り込みも違ってきます。
ペトロフピアノの5代目社長、スザンヌ・ペトロフ氏(筆者と社長室にて)
フォイリッヒの CEO Ernest Bittner氏
お薦めブランド ファツィオリピアノ
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間違いだらけのピアノ選び ~ 目 次 ~
【第一章】大半のピアノが本来の性能を発揮していない
◎ピアノは8千個の部品◎ピアノはリモートコントロールで打弦する楽器
◎仕上げが整音
◎試弾は調整されたピアノでないと意味がない
◎ピアノはセミオーダーの楽器です
【第二章】調整によるエピソードのお話
◎中古ピアノが高い勉強代に
◎安価でも高級ピアノより魅力的
◎ブランドを信じて購入したが失敗
◎調整が自慢のシゲル・カワイでも不満
◎値段ほど差がない高級ピアノ
◎好みのスタインウェイがなかった
◎丁寧な調整でヤマハでも満足
◎好みのスタインウェイを求めて
◎スタインウェイはトリルができるがヤマハは?
◎ヤマハは温泉に浸かったような音?
◎ピアニストと専属調律師のお話
◎腱鞘炎になって困っている
【第三章】中古ピアノの問題点
◎中古ピアノは安かろう、悪かろうが多い
◎さらなる中古ピアノの問題点
◎古いピアノは楽器としての性能が良いか?
【第四章】調整シーンを写真でご案内
◎グランドピアノの調整作業
◎アップライトの出荷調整作業
【第五章】主に中国で生産される現代のピアノ
◎最近のピアノの生産事情
◎ファースト、セカンド、サードラインという業界用語
◎メードインチャインナ&浜松ピアノ店フィニッシュ
【第六章】日本のピアノ事情
◎毎年減少する日本のピアノ市場
◎余談ですがスタインウェイについて
【第七章】筆者のブランド選びの見解
◎コストパフォーマンスが高いか否か
◎ピアノは素材という考え方
◎メンテナンスについて
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