[ ]ディアパソンピアノの総1本張りのご紹介
創業者、大橋幡岩氏が設計した定評ある大橋フレームと総1本張り
今では珍しいディアパソンDG-183の総1本張り、全ての弦を1本1本張っています
現在の主流はターン張りと云われる張り方で、1本の弦をターンさせて使用していて、ヤマハ、カワイ、スタインウェイ等がほとんどのピアノがこのターン張りです。
スタインウェイのターン張り
あえて内部に日本製を強調、今ではそうでないピアノが多いからか?
この総1本張りはヨーロッパ製のピアノでは、今でも見ることができる張り方ですが、いろいろ見聞してみると、昔のピアノは良く弦が切れていたようで、特に重要なコンサート中に弦が切れてピアノ演奏ができなくなるのを防ぐために、特に昔は総1本張りの必要性があったようです。
今でもピアノ愛好家の方の中には1本1本弦を張るので弦が捻じれないという意味で1本張りを高く評価される方もおられます。
ところで注目いただきたいのは、このディアパソンの総1本張りの方は弦の端の響きを押さえるための弦の下に赤いフェルトが敷かれていますが、ターン張りの方は弦の端を敢えて鳴らすように考えられています。
ディアパソンの古いカタログを見ていると、中立音が美しいディアパソンと大きく謳われていますが、最初は中立音って何?という疑問があったのですが、それはこのフェルトにあったようです。
今の考え方の主流は、弦の端から端まで鳴らし、極力きらびやかな響きを出したいという考え方(設計)ですが、今でもディアパソンのDG-183は、これを良しとせず、弦の端を切り捨て中央部分の美味しい所だけを鳴らすという考え方で、あえて弦の端にフェルトを敷いていますが、これは設計者の大橋幡岩氏の思想です。
大根や人参を料理する時に、端を切り捨てるのと同じ考え方ですが、逆に、切り捨てるのはもったいないから全部使おうという考え方が今の主流ですが、これは演奏者のお好み次第かと思います。
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