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お子様にはどんなピアノを与えたら良いのか?

日頃のご相談から思うことですが、ご両親にピアノ経験がない場合、我が子にはどんなピアノを選んだら良いのか?とお悩みの方が多いように感じます。

指の力が弱いお子様こそ、丁寧に調整されたピアノが必須です! 




お子様には中古品を含めどんなピアノを選んでも良いのですが、その際最も大切なことは良く調整されたピアノということが絶対条件です。

その理由は、いかなる高級ピアノでも十分な調整なくしては、弾き難く表現力の劣るピアノになるからです。

表現力豊かなピアノで練習するとピアノが上手くなるというお話

中古グランドを購入された方からの悩みのご相談例

ピアノは鍵盤を通じてリモートコントロールで打弦する仕組みで、木とフェルトが複雑にリンクした独特のメカニズムを持ちます。

このメカニズムを構成する自然素材特有の伸縮や歪みを調律師の手でひとつ一つ修正してから擦り合せ調整をしてやらないと、鍵盤が重くて弾き難く、しかも演奏者の意図したような演奏はできません。

ご予算次第でどんなピアノ(中古、新品、安価、高級、ブランド品)を選んでも良いのですが、丁寧に調整されたピアノということが先ずは絶対条件で、音色云々はその後の話になります。



しかもピアノは大人用、子供用がないので調整不足でピアノでは筋肉が十分に発達していないお子様が演奏するには全く不適当なピアノということになります。

ちなみに鍵盤は(ダウンウエイト)50gで下がり20g位で上がるのが大体の標準ですが、ダウンウェイトが60gを超えるとお子様には無理が生じます。

お子様に与える時のピアノの一番重要なことは、良く調整されたピアノが絶対条件になりますが、この重要なことがほとんどの方に理解されていないようです。

さらに問題なのは、日頃から調整をする習慣がない調律師が大半なので、実際問題としてかなり難しいということです

ピアノの調律とメンテナンス

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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