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調整不良のピアノで練習していると力んだ演奏になる

調整不良のピアノで普段から練習していると必然的に力んだ演奏が身に付きますが、このことはほとんど知られていません。

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音大志向の学生さんのご試弾にも立ち会う機会が多い筆者ですが、さすがに難しい曲を力強くダイナミックにお弾きになる方が多いのですが、ただバンバン弾くという感じでピアニシモがないので演奏に繊細さを感じません。

その時に「たぶん今お使いのピアノは調整が出来ていないんだろうなあ~」思ってしまいます。

良く調整されたピアノならば、そんなに力まなくても軽く叩くだけでも十分に鳴りますが、普段から調整が出来ていないピアノで練習していると知らず知らず力んで弾く様になります。

調整が不十分なピアノでいつも練習されている方が、もし本番で良く調整されたピアノを弾くと第三者には荒っぽい演奏をするように感じられるのではないでしょうか。

ピアノの調整とは、鍵盤から打弦するまでのメカニズムにパワーロスがないように最適に調整することを言います。

良く調整されたピアノならば、大きな音も力まず出せますし小さな音も粒が揃った綺麗な音が容易に出せます、これを表現力豊かなピアノと定義します。

鍵盤から打弦するまでの複雑なメカニズムが微妙にリンクしています(アップライト)


鍵盤から打弦するまでの複雑なメカニズムが微妙にリンク(グランドピアノ)


一連のメカニズムを丁寧に調整して鍵盤からの力がハンマーにパワーがロスなく伝わり、弦のスイートスポットをハンマーが正確に叩くようにする必要があります(アップライト)




先ずは全ての鍵盤がスムースな動きになるように鍵盤調整が重要です


グランドピアノの鍵盤とアクション


弦のスイートスポットを正確に打弦するようにハンマーシャンク(棒)の歪みの修正も必要です

弊社のメンテナンスの作業風景を動画でご紹介しています。
ご紹介しているのは高級ピアノですが、弊社ではヤマハ、カワイその他のピアノでも同様なメンテナンスを行います。




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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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