[ ]ピアノメンテナンス~高知市編~
高知市に来ています。今朝から雨で空気がジメジメしていて
除湿器が大活躍の季節になりました。
高知市O様宅ディアパソン DR-300
奥様とお子様がご使用し、毎年お子様は数々のコンクールに
むけて日々練習に励んでいるようです。
それではメンテナンスをいくつかご紹介します。
まずは鍵盤を外して土台の掃除から。
髪の毛・木屑・ホコリなどをキレイに掃除します。
キャプスタンスクリューという金属パーツを磨きます。半年でもこんなに錆びます。
アクションメカニックのジャック前後・高さ位置調整。
黄色いローラーにはテフロンパウダーをすり込み滑りをよくします。
連打がスムーズに出るように、この調整は欠かせません。
ハンマー接近調整。ハンマーと弦の隙間を2.5mm~1.5mmに調整。
ライトを使うとより精密に測れるので愛用しています。
ドロップ調整。
手前にある小さい部品を回してハンマーの動く(落ちる)量を88鍵全て調整します。
ハンマーストップ調整。
打弦後のハンマーストップ位置を88鍵全て15mmに揃えます。
スプリング調整。
湿度の影響でレスポンスの遅い状態に。正確なスプリングの強さに88鍵戻します。
49A(左から数えて49番目のラの音)=442Hzで基準をとり、
全ての弦を正しい音階に調律します。
よく弾く鍵盤は、弦を叩くハンマーフェルトが弦に圧縮され硬くなるので、
耳につくような硬い音をピックアップして針を入れコリをほぐします。
最後に弾いていただき、お子様達からは「弾きやすくなった。」と、
奥様からは「音もクリアーになった。」とご満足いただきました。
O様お世話になりました。
写真はお子様にいくつか撮っていただきナイスアングルでした(笑)
ありがとうございました。