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ピアノ業界の生産国表示のルール

新聞報道によると、加工食品の生産国表示をめぐってどのようなルールで生産国表示をしたら消費者の信頼を得るのか?議論されているようです。

自動車もドイツのワーゲンは当然ながら、トヨタ、ホンダも中国工場の増設がされているようですし、直近ではボルボも中国に本格的に生産拠点を作るという報道がありました。

中国等で作るのは高い貿易関税壁のため

なぜそこまで中国なのか?当初は中国は人件費が安いからと思っていたのですが、調べてみると今や中国は世界一の大市場であり、本国で生産した完成品を輸出すると高額な関税がかかるので、中国で生産して中国国内で販売すれば関税がゼロになるというのが主な理由のようですが、中国工場での品質が安定すれば、中国からの世界に製品を輸出を増やす計画のようです。

当然ピアノも例外ではなく、日本のヤマハ、カワイはもちろん、ヨーロッパの主だったピアノメーカーも中国に工場を持つか、あるいは中国のピアノメーカーに委託生産するようになっています。

中国ハイルーン社の広報誌から

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そこでピアノ業界では、業界用語でファースト・ライン、セカンド・ライン、サード・ラインという言葉があり、これの意味は本国で全て製造されたものがファースト・ライン、他国で半分を委託生産、本国で最終仕上げしたものがセカンド・ライン、全て他国で委託生産されたものがサード・ラインという意味でよく使われます。

本来の意味での日本製、ドイツ製はファースト・ラインですが、今ではヤマハ、カワイをはじめヨーロッパの老舗ブランドも、その多くがセカンド・ラインかサード・ラインで製造されており、今ではファースト・ラインは一部の高級ブランドか高級品に限られます。

少々矛盾していますが、ピアノの場合は最終組み立てをした国を生産国とする業界ルールがありますので、ファースト・ラインに加えセカンド・ラインまでが、日本製、ドイツ製等の表示がされています。

中国ハイルーン社の広報誌から
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中国ハイルーン社の広報誌から
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ですからピアノのバック(支柱、響板、フレームに弦を張ったもの)をインドネシア、鍵盤は中国から輸入して、外装のみ日本でおこなっているような日本製のピアノが今ではごく普通です。

日欧米のメーカーも中国工場か中国メーカーで委託生産した大半のピアノを、大市場の中国国内で販売、その残り?を関税のかからない日本や関税が安い欧米に輸出しているのが実情です。

サード・ラインのみが中国製、インドネシア製の表示になりますが、中国の場合は、さらに完成品を輸出すると政府から何らかの補助金が支給されるようですが、基本的にはセンカンド・ラインとサード・ラインには性能的に大きな違いはないので、サード・ラインでは生産国表示が中国になり我々日本人にはやや抵抗感がありますが、これを日本で丁寧に調整をしてやると、特に老舗のヨーロッパブランドは安価(本国生産の1/3程度)で魅力的なピアノに仕上がるものがあります。

お薦めブランド

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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