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マンションでの防音対策(アップライト編)

最近のマンションは最初からかなりの防音対策がされているので、マンションで特に問題になるのは、ピアノの音自体よりも、むしろ壁を金槌で叩くとか、飛び跳ねたりした時に床から階下に伝わる個体振動音ということがわかってきました。

ですので消音ユニットを取り付けたり、消音マフラーを使って音を小さくして演奏しても、鍵盤を叩いたりペタルを踏んだ時に出るコトコト・ゴトゴトといった個体振動音が階下に伝わりますので、それが階下の方からのクレームになっています。

床とピアノ架台の間に空気層を作り階下に個体振動音を伝えません。

大阪府和泉佐野市のマンションの13階に設置したアップライト用ピアノ架台
ペトロフピアノP118D

岡山市のマンションの14階に設置したアップライト用ピアノ架台。
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グランド用の防音ピアノ架台はたくさんの納入実績があり、納入後も丁寧な聞き取りをしていますが、防音に関して今のところ苦情はありません。

アップライトに関してはさして実績がなかったのですが、最近、高層マンションの方に数台ほど納品させていただきました。

1台1台、お客様のオーダーに答えて製作されますので、床面、壁面の材質と色は部屋に合わせてお好きな化粧板をオーダーできます。

大阪のテクニカル・サウンドさんの工場にて製作中のアップライト用のピアノ架台。
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ピアノ架台カタログ

ピアノの防音対策

テクニカル・サウンド


 
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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの背の高さによる具体的な違いは?

アップライトの場合、一般に背が高いピアノの方が良いとされていますが、その理由を検証したいと思います。

左が背が低い小型のピアノ(高さ118cm)の鍵盤、右が背が高い大型のピアノ(の高さ132cm)の鍵盤ですが、違いがお分かりいただけますでしょうか?



白鍵の大きさは同じですが、鍵盤の全長は右の鍵盤が長くなり、中央の赤いフェルトの所が鍵盤のシーソー運動の支点になりますので、背が高いピアノの方がシーソー(鍵盤)が長くなる分、弾き易くなります。

背が高いピアノは、鍵盤の先っぽのキャプスタンボタンをワイヤーで支えて(低いピアノはネジ)いますが、ワイヤーは曲げることができるので、キャプスタン・ボタンの位置を奥か、手前にするかによりテコの原理で、弾いた時に感じる鍵盤の重い軽いの調整ができますが、ネジの場合はその調整が出来ません。

そのような違いが関係して、結果として小さなピアノは粘っこいタッチ?(重い、軽いではなく)になる(感じる)傾向があるようです。

さらに背が低いピアノは巻き線が短くしか張れないので、低音域の巻き線が太くなります。

その結果として低音が不明瞭になり魅力に欠けます。
その真逆は大ホールに設置されている奥行き270㎝のフルコンサートピアノの低音の巻き線は長く張れるので巻き線を細くすることが出来、結果として歯切れが良い魅力的な低音になります。

このような違いあるので、同品質のピアノなら背が高いアップライトピアノの方が弾いて気持ちが良いということになります。

しかし現実には?

理論上はそうなのですが、試しに先日、来店された中学3年生の男の子(彼は耳が良くてピアノ演奏が上手、まだ先入観がない)に、展示中のヤマハの大型の高級版の131㎝のアップライトと小型のペトロフの118㎝のアップライトを弾き比べてもらったのですが、あきらかに背が低いペトロフが魅力的で、これが欲しいとのことでした。

中学生の彼が試弾したペトロフピアノP118C1

なので上質で丁寧に調整されたピアノならば、コンパクトなピアノでも大型のピアノを凌駕する魅力を持っています。

昔のように広い応接間がない現在の家は、リビングの近くにコンパクトで上質な木目のアップライトをさり気なく置いて演奏を楽しむのが、部屋自体もお洒落になり気持ちが良いのではと思いました。

お薦めブランド ペトロフピアノ


 
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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


メンテナンスの必要性

 

ピアノを購入する際に必ずと言っていいほど聞かれることがあります。

 

「調律はどれくらいの頻度でしたらいいのか?」

 

みなさん意外と知らない調律の頻度とメンテナンスの必要性。

今回はその疑問にお答えします。

 

>>>一般家庭のメンテナンスの様子

その①

その②

その③

その④

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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