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多湿によるピアノへの影響

ピアノをお持ちのみなさんに質問です。

 

ピアノは湿気に弱いということを知っていますか?

 

おそらくピアノをお持ちの方のほとんどの方が「それくらい知っている」と答えると思います。

当然ですね、ピアノは木材を使っているから湿気に弱いに決まってる、質問が簡単すぎますね。

では少し質問を変えて、

 

ピアノは多湿によってピアノ内部のどこがどのように変化するか知っていますか?

 

さて、どれくらいの方が答えれるでしょう。

 

 

というわけで、今回の最新動画はピアノの湿度管理の重要性に関する内容になっています。

 

 

ピアノを大切にお考えの方は湿度管理ぜひやってみてください。

 

 

 

>>>【実験】ピアノ用乾燥剤は本当に効果があるの?

>>>ピアノの鍵盤のお手入れ方法

>>>ペダルをピカピカに磨く方法

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


展示ピアノの調整が仕上がるまで №1

弊社の展示(納品前の調整も)ピアノは中古品を含め全て丁寧に調整していますが、調整項目が多いので作業内容を項目に分けてシリーズで解説します

調整項目

・ネジ締め(アクション・キーフレーム・本体)
・鍵盤(バランス・フロントキーピン)磨き
・鍵盤(バランス・フロントホール)調整
・棚板調整
・鍵盤(白鍵・黒鍵)高さ調整
・弦合わせ(走り・傾き・間隔)調整
・サポート合わせ調整
・バックチェック合わせ調整
・ジャック位置(前後・高さ)調整
鍵盤白鍵深さ(沈み量)調整
・ハンマー接近調整
・ハンマードロップ調整
・打弦距離調整
・鍵盤黒鍵深さ(沈み量)調整
・ハンマーストップ調整
・レペティションスプリング調整
・シフトストップネジ調整
・ダンパーレバー・ブロック調整
・ダンパーかかり(始動)調整
・ダンパー総あげ調整
・ダンパーストップレール調整
・ソステヌートロッド調整
・各ペダル調整(踏み込み量・遊び量)



ディアパソンのグランドが入荷しましたので早速調整にとりかかっていますが、№1は鍵盤の調整から始めます

 

本体からアクションを引き出し、まずは鍵盤の調整です。

 

 

鍵盤のバランスキーピンの並びを揃えます。

 

定規をあてると、こんなにも上下に凸凹です。

 

 

これできれいに並びました。
88鍵の部品の位置と動きの条件を同じにするために行なっています。

 

次は鍵盤下の掃除とキーピン磨きをして、手前側にあるフロントキーピンの向きを揃えています。

 

 

 

 

鍵盤を取り付けて、フロントホールの遊びの調整です。

このように鍵盤の先を持ち、左右に振ると遊びが最低1mmあるかチェックします。

 

 

このような赤いクロスを圧縮して広げます。

 

フロントキーホールの調整動画です。


次はバランス(真ん中)ホールの調整をしてからアクションを取り付けて、次は鍵盤の高さの調整です。

鍵盤高さの調整動画です。

今日はここまでで、次はアクションの弦合わせ調整をします。

>>お薦めブランド ディアパソン

>>ピアノの調律とは

 

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ウェンドル&ラングの調整が完了 №3

ウェンドル&ラングの調整の続きです。

ハンマーを弦にあてた状態で弦を1本ずつはじいていき、3本(または2本)の弦がハンマーに同時に当たるように確認します。歯の噛みあわせと同じです。

先に当たっている場所だけを板ヤスリで落としていき同時になるまで繰り返します。
3本が同時に当たるとその音だけ弦に触れた瞬間からきれいに発音されます。逆に、同時に当たっていないとズレが生じるので、きれいに発音せずにぼんやりした音になります。

 

 

 

 

動画を撮ってみたのでご覧ください。
3本の弦を順にはじいた時の音の長さをよく聴いてみてください。音の長さが短いところは先に当たっている証拠です。

 

 

 

 

弦の噛みあわせの調整が終わったら、全ての鍵盤を弾いていき、硬い音のハンマーだけピックアップして、針を使ったピッカーという工具でほぐしていきます。

針を入れる場所や深さによって随分と音色が違ってくるので、慎重に探っていきます。

 

 

 

 

ダンパーペダル(右のペダル)の踏込み量を調整します。

ペダルを踏んだままの状態で上からダンパーを見て、白鍵を弾くとダンパーが動かず、黒鍵を弾くとダンパーが少し上に持ち上がるくらいに写真のボタンを回して調整します。

 

 

 

ダンパーストップレール(ダンパーをストップさせるレール)の隙間の調整をして、他の2本のペダルもロスがないか、最適な位置・タイミングにあるか確認&調整します。

 

 

 

最後に雑音チェックをして、完了です。
前回もですが、今回も高音部のキラキラ感は損なわずに調整してみました。



これでようやくご試弾可能になりましたので、みなさま他のピアノと弾き比べにお越しください。

 

 

展示グランドの調整を始めます №1

グランドピアノの調整始めます№2

>>>お薦めブランド ウェンドル&ラング


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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