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全ての調整の基礎は鍵盤調整です

専門用語で鍵盤あがきは鍵盤の深さ、鍵盤ならしは鍵盤の高さのことですが、全ての鍵盤の深さと高さが同じになるように調整しないと、鍵盤の上に乗るアクションの動きも全て狂ってきますので調整の基本と云われています。

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しかし鍵盤あがきや鍵盤ならしの前に、鍵盤に無駄な遊びがなく、全ての鍵盤がスムースに動くように調整しないと意味がありません。

全ての鍵盤がスムースに動くようにしてから鍵盤の高さと深さを同一に調整するのが鍵盤調整といいますが、手間がかかり鍵盤調整だけで手慣れた調律師でも新品でも1日、中古ピアノなら2日はかかります。

新品のピアノでも、あがきとならしの前にこれだけの作業が必要です。

鍵盤のピンも176本を磨き直します。

新品でも日に日に汚れてくるんです。

磨き終えたらマックルーブでコーティング。

油と違い膜を張るので錆びにくく滑りもよくなり、雑音処理等でピアノのアクションパーツにも使用します。


フロントキーピンの向きも同じ向きに揃えます。

鍵盤のブッシングクロスは雑音防止と摩耗を最小限にする目的でテフロンパウダーを擦り込みます。


バランスキーピンも位置を修正します。

鍵盤の奥のキャプスタンスクリューも磨き直し、左右で輝きが違うのがお分かりでしょうか。

鍵盤を左右に揺すって遊びを揃えます。

全体的にガタ気味だったので針を刺して隙間を狭くしました。こんな時短めのピッカー(整音時の針を刺す工具)が役に立ちます。


今度は持ち上げて元の位置に戻るか確認。



これは鍵盤あがきとならしの前にやるべき作業ですが、普段の定期のメンテナンスでも必要な作業です。



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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノはイージオーダーの楽器です!

その訳は?
洋服は体型や好みもさまざまなので個人の体型と好みに合わせたオーダーメイドが一番着心地が良いと思いますが、ピアノ選びもこれに良く似ています。

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ピアノも整調・整音次第でタッチや音色も大きく変わる楽器ですので、部屋の音響を考慮して演奏者好みの調整・整音を施せば魅力的なピアノの仕上がります。

高品質(高級)なピアノに越したことはないのですが、たとえ安価なピアノでも最終的に部屋の音響も考慮し個人の好みに合わせた音色とタッチに仕上げたピアノは、演奏者に取って手放せないほど魅力的なピアノになります。

つまりピアノの性能は、手間をかけた調律師の情熱次第とも言えます。

鍵盤から遠隔操作で打弦するピアノという楽器は、その意味で他の楽器と根本的に違うことをご理解頂ければと思います。

これを理解されると今のピアノ選びの概念も大きく変わります。




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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


浜松ピアノ店の中古ピアノが商品になるまで VOL.1

中古ピアノは新品より劣ると考えられていますが、きちんと手を入れると新品以上の性能を発揮するピアノになる可能性があります。

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その訳はピアノの主材料は木材ですが、鉄やプラスティックと違い木材は年数が経過するほど堅く強固になるという木材の特性上、弦楽器と同様に古いピアノほど基本的には楽器としては優れるからです。

しかしながら実際には大概の中古ピアノは新品に比べて性能的に劣るのは、安く販売するために内部のメカニズムの癖取りや錆び取りをはじめ、何よりも十分な調整が省かれている中古品が大半だからです。
 
手間はかかりますが丁寧に調整すると中古ピアノと云えども、魅力的な性能を発揮するピアノに生まれ変ることがご理解いただけます。
※№5ではこの中古ピアノでの演奏動画も載せています。

弊社の中古ピアノが商品になるまでの作業工程を詳しく№1~№5でご案内しています

弊社の中古ピアノが商品になるまで vol.1

中古のヤマハYUXが入荷しました。

中古ピアノ1台を商品にするまでには実は結構な手間がかかります。

弊社の場合、買い取りをした中古ピアノは、まずは外装を綺麗にするため一度外注へ出しキズの補修やバフがけ(機械を使って磨き)ます。

それから店頭で開梱し中身の調整スタートです。

ピアノの状態によっては弦やチューニングピン・ハンマー・ダンパー等の消耗部品の交換修理をまず行ないますが、今回のヤマハYUXは消耗している部品はあまりなく(あまり弾かれていなかったようです)経年変化の汚れやサビが目立っていたので、大掛かりではない部品交換修理とサビ取りをまず行ないました。



中の状態をチェック。




ハンマーフェルトについた弦の溝。
中心に当たってなくずれたまま跡がついているので綺麗に整形し直します。

ハンマーを整形して新品の時の形状にしました。

連打する上でかかせないフレンジコード(白いヒモ)も新品に交換。環境にもよりますが
10年以上はもちます


打弦したハンマーを元の位置に戻す役割のブライドルテープ(赤いチップのついた紐)も
黄ばんでいたので新品に交換しました。




金属のスプリングがハマっている緑色の溝も雑音予防で掃除をしました。


アクションの裏側にある金属のスプーン(ダンパースプーン)と棒状(ダンパーロッド)のもの
が錆びていたので磨きました。磨く理由は部品が汚れやサビでザラついていたりすると部品同士が擦れ合って雑音が出るからです。


弦が巻きついているチューニングピン、約230本あります。
これも指で1本ずつ磨きます。







  vol.1 vol.2 vol.3  vol.4  Vol.5


中古ピアノが商品になるまでVOL.2に続く



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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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