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ピアノ選びは社長の顔が見えるメーカーが望ましい

ピアノのメーカー選びを考える時に、できれば信頼できるトップがいるピアノメーカーが望ましいように思います。

トップ(社長)の哲学で会社の性格が決まり、ピアノも同じような性格(特性)を持ったものになります。

例えばトヨタ自動車は、豊田 章男社長を中心に会社が一つにまとまっていますが、逆に日産自動車はゴーンさんが抜けて社内が混乱しているようです。

ピアノ業界をみるとカワイ楽器の社長は創業者親族の河合弘隆氏、ヤマハの中田卓也社長はヤリ手のサラリーマン社長と云ったところです。



海外メーカーのスタインウェイ社の場合は、創業家のスタインウェイ一族はすでになく、その後、経営者(オーナー)はいろいろ変わりましたが、現在のトップはジョン・ポールソン氏というアメリカの有名な投資家です。



私見ですが、海外のお薦めのピアノメーカーのトップを二人ご紹介したいと思います。

ファツィオリピアノ


今やスタインウェイの強力なライバルになったファツィオリピアノの創業者でオーナーのパオロ・ファツィオリ氏


チェコのぺトロフピアノ

ぺトロフ社の創業者で5代目社長のスザンヌ・ペトロフ氏


お薦めブランド ファツィオリピアノ

お薦めブランド ペトロフピアノ


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


今でも手作業で製作されるペトロフピアノ

ペトロフの工場はアップライトピアノでも1台1台作業台に載せられ、職人が1台づつ作り上げている姿を見ると、悪く言えばレトロなピアノ作りで効率が悪いのですが、自動化されラインで流れる工場を見慣れた私にはとても新鮮で魅力的です。

ペトロフの工場正門前にて 筆者

撮影禁止の工場が多いのですがペトロフ社の工場は撮影が自由です。

無垢材が使われているアップライトの支柱


使われている機械も年季が入っています














低音域の巻線も機械巻ではなく手巻きです


弊社2Fにて ペトロフ社の社長、スザンヌ・ペトロフ氏


お薦めブランド ペトロフ

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


調整はならしに始まりならし終わるという話があります

専門用語で鍵盤あがきは鍵盤の深さ、鍵盤ならしは鍵盤の高さのことですが、ピアノの調整は土台である鍵盤の深さと高さが同じにしないと、鍵盤の上に乗るメカニズムも狂ってきますので鍵盤のあがきとならしが調整の基本と云われています。

しかしその作業の前に鍵盤に無駄な遊びがなく、全ての鍵盤がスムースに動くように調整しないいけません。

全ての鍵盤がスムースに動くようにしてから鍵盤の高さと深さを同一に調整するのが鍵盤調整といいますが、新品でも1日、中古ピアノなら2日の作業時間が必要です。

新品のピアノでも、あがきとならしの前にこれだけの作業が必要です。

鍵盤のピンも176本を磨き直します。

新品でもピンは日に日に汚れてきます。

磨き終えたらマックルーブでコーティング。

油と違い膜を張るので錆びにくく滑りもよくなり、雑音処理等でピアノのアクションパーツにも使用します。


フロントキーピンの向きも同じ向きに揃えます。

鍵盤のブッシングクロスは雑音防止と摩耗を最小限にする目的でテフロンパウダーを擦り込みます。


バランスキーピンも位置を修正します。

鍵盤の奥のキャプスタンスクリューも磨き直し、左右で輝きが違うのがお分かりでしょうか。

鍵盤を左右に揺すって遊びを揃えます。

全体的にガタ気味だったので針を刺して隙間を狭くしました。こんな時短めのピッカー(整音時の針を刺す工具)が役に立ちます。


今度は持ち上げて元の位置に戻るか確認。



この作業は普段の定期のメンテナンスでも必要な作業です。

タッチが重くて弾き難いピアノも上記の作業でが大きく改善されます。



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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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