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調整後に鍵盤の鉛調整で初めて均一なタッチ(重さ)になる

鍵盤が重め軽めは好みの問題ですが全ての鍵盤を均一な重さに調整すると相当に弾き易いピアノになります。しかし大概のピアノは鍵盤の重い鍵盤と軽い鍵盤が存在します。

鉛調整で初めて鍵盤が均一な重さになります

鍵盤には鉛が埋め込まれていますが、スタインウェイやファツィオリ等の高級輸入ピアノは、メーカーで鍵盤やアクションが丁寧に調整された上で、鍵盤一つひとつの重さを測り適切な位置に鉛を埋め込むので、最初から全ての鍵盤の重さが均一になっていますが、これは高級ピアノならでは仕様です。

しかし量産される国産ピアノは最初から調整が不十分なので(この状態での鉛調整は意味がない)、あらかじめ鉛を埋め込む位置を決めて同じ位置に埋め込むので、個々の鍵盤は重い鍵盤と軽い鍵盤になります。

これを高級輸入ピアノと同じように最初に丁寧な調整をしたうえで、一鍵一鍵重さを測り鉛の位置を決め、鉛調整(鉛を埋めなおす)をやると均一な重さの鍵盤になり、ずいぶん弾き易いピアノになります。

鍵盤の下側に線が引かれ、あらかじめ鉛の位置が決められている国産ピアノ

鍵盤には必ず鉛が埋め込まれています

一鍵、一鍵、何グラムで鍵盤が下がるか調べます


鉛を抜いて穴を埋め木します





新しく鉛を埋める穴をあけます


鍵盤の鉛調整を動画でご案内しています


ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に

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弦楽器等、他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノに対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。
  浜松ピアノ店代表 植田 信五  筆者プロフィール                                    

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


これからのスタインウェイ社の厳しい経営環境

原因はメインの中国市場の急激な落ち込み

ピアノの中国での販売が9割ダウンと激減しているようで、その急激な変化に中国市場頼みのヤマハ、カワイを含め大半のピアノメーカー苦慮しているようです。

なかでもスタインウェイ社は中国がメイン市場で、最近はハンブルグ工場の半数が中国向けの単価の高い自動演奏の生産をしており、またNYスタインウェイも売れておらず工場稼働率を確保するために、日本の輸入分を含め小型のスタインウェイはNY工場でハンブルグ仕様を生産しています。

中国以外では売り上げをカバーできない

年産数千台の生産を誇るスタインウェイですが、顧客の大半が中国の富裕層だったスタインウェイ社にとって、中国というメイン市場を失ったことで、他に中国に替わる大きな市場がないことを考えると今後の経営は相当厳しいものがあるようで、少々のリストラでは立ち行かないと思われます。

今はスタインウェイの強力なライバルのファツィオリが登場していますが、こちらは年産数千台のスタインウェイに較べ、頑張って年産150台程度なので、従来、商品不足で苦労しているようなのでこちらは安泰ということになります。





お勧めブランド スタインウェイ

お勧めブランド ファツィオリ


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  浜松ピアノ店代表 植田 信五  筆者プロフィール                                    

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植田 信五


ピアノの生産国表示はあてにならない。

大半のピアノが中国、インドネシアで委託生産しています

中国№3規模のハイルーン社の広報誌
ここは主にヨーロッパメーカーのピアノを委託生産しているところです



中国の№3規模のハイールーンの広報報より


中国市場の急激な落ち込みでメーカーが混乱

従来、中国が世界最大のアコスティックピアノの市場であり生産国ですが、13億の人口を持つ中国ですのでこれからもピアノの販売が伸びるものと思われますが、現在の中国は超不景気でピアノは、ほとんど売れていないようで、お陰で30社以上ある中国のピアノメーカーの半数が既に倒産しているようで、最近、市場規模の縮小でヤマハがインドネシアの工場を閉鎖するという報道もありました。

中国市場の落ち込みで有名メーカーも対応が困難

スタインウェイやヤマハ、カワイも中国が最大の販売先でしたが、中国市場の急激な落ち込みで苦慮しているようで、ピアノという商品の特殊性を考える簡単に他国で代替えが効かないので困惑していると思います。特に高額なスタインウェイはメーカー存続の危機に直面していると言っても過言ではあないように思います。

スタインウェイ社の厳しい経営環境


ピアノは最終組み立てをした国が生産国


ところで他国から中国へピアノを輸出すると35%という高率の貿易関税(欧米や日本への輸入は関税ゼロ)を中国に取られるので、今は日本のヤマハ、カワイをはじめヨーロッパの老舗メーカーも、自社のピアノを中国で生産し中国で販売(関税がゼロ)、残りを中国から世界に輸出するという仕組みになっています。

日本やヨーロッパのピアノメーカーも、今は中国で委託生産しています。
中国上位3社の生産状況

№1 広州 パールリバー 国営     年間生産台数 約8万台
№2 杭州 ヤマハ    外資(日本) 年間生産台数 約5台台
№3 ハイルーン     民営     年間生産台数 約4万台

ファースト、セカンド、サードラインという言葉

業界用語で製造ラインのことをファースト・ライン、セカンド・ライン、サード・ラインと区別して呼ぶことがあります。

これは本国で全て製造されたものがファースト・ライン、他国(中国、インドネシア)で製作をした後、部材として輸入、本国で最終仕上げしたものがセカンド・ライン、全て他国で委託生産されたものがサード・ラインというような意味で使われます。

本来の意味での日本製、ドイツ製はファースト・ラインですが、前述の事情でヤマハ、カワイをはじめヨーロッパの老舗ブランドも、その多くがセカンド・ラインかサード・ラインで製造されており、今ではファースト・ラインはスタインウェイ等の一部の高級ブランドに限られます。

ファースト、セカンドラインまでが自国製と表示

ピアノの場合は最終組み立てをした国を生産国とする業界ルールがありますので、ファースト・ラインに加えセカンド・ラインまでが、日本製、ドイツ製等の表示がされています。

ハイルーンで委託生産されたサードラインのヨーロッパの老舗ブランド、ウェンドル&ラングと
フォイリッヒを弊社で展示中です




お薦めブランド ウェンドル&ラング

お薦めブランド フォイリッヒ

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弦楽器等、他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノに対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。
  浜松ピアノ店代表 植田 信五  筆者プロフィール                                    

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