ピアノの性能を最大限引き出すために

Tuning & Maintenance

相性の良いピアノとの出会いのために

Choosing a piano

ピアノ日誌

Piano Diary

Home>ピアノ日誌

調律は半年か、1年ごとか?とよく質問されます

ピアノの調律は音の高さを合わせる作業ですが、調律の保持時間は設置環境により短時間でも微妙に狂ってきますので、その意味では調律は瞬間的な芸術と云えます。



私見ですが、少々調律が狂っても気にならないということであれば、調律は耳障りになった時にやれば良いと思います。

良く云われるように調律をしなかったらピアノが壊れるということはなく、長く弾かないのであればむしろピアノを休めるという意味で調律の必要はないと思います。

弦楽器は弾かない時は弦を緩めますがこれはピアノも同じで、弦が緩むとその分、響板に対する弦圧が低減するので響板には優しいことになります。

但し、長く調律をしなければ弦が緩んでくるので、今度、弾く時には元の音程に戻すのに少々手間がかかりますが。

余談ですがスタインウェイやファツィオリのようなメーカー系のショールームの場合は窓がなく壁に囲まれ温度と湿度が常に一定になるように24時間の空調管理をしていますので、このような場所だと演奏しない限りは調律は狂いません。

窓が多い弊社のようなショールームは温度変化が大きいので調律が狂いやすく、展示ピアノは数ヶ月に一度の調律を心掛けています


ご自宅のピアノ部屋も出来るだけ安定した空調管理(温度と湿度)を心掛ければ、調律の頻度を少なくすることができるので維持費も安上がりになりますが、逆の場合は短期間で狂ってきます。

ちなみに故、中村紘子氏のご自宅のピアノは1ヶ月に1回とお聞きしたことがあります。

弊社ではスタインウェイをモデルにして独自に、整調・調律・整音の作業風景をDVDに記録、無料資料として配給しています。興味をお持ちの方はご請求下さい。



ピアノの調律とメンテナンス

 間違いだらけのピアノ選び!性能を大切にお考えの方必読です

ピアノの性能(タッチ、音色、響き、表現力)を大切にお考えの方に
只今、ピアノ選びで後悔しないための資料を無料進呈しています

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの雑音と共鳴についての対策

ショールームでは気がつきにくいのですが、静かなご自宅の部屋でピアノを弾くと少し耳が慣れてくると雑音や耳障りな共鳴が気になってくることがあります。

さらに一旦そこに意識が行くようになると意識が拡大してきて不快感が増大してきますので、なかなか厄介な問題です。

共鳴は同じ音の周波数に部屋の置物や照明器具、壁の内部、ピアノの金属パーツなどの部品が干渉する現象ですが、たくさんの原因が考えられますが、これは原因を特定して対策すれば大概は解決します。

過乾燥等でピアノのネジが緩むと共鳴、雑音が発生することがあります。


ピアノ自体の問題でよくある雑音として、中音~高音部のシャリシャリといった鈴の鳴るような雑音が良く起こり、少し古くなると出やすくなります。

雑音が出やすい中音~高音部


今ではピアノの構造的にアリコート(共鳴弦)という仕組みが主流で、ヤマハ、カワイ、スタインウェイ等、多くのメーカーが採用していますが、この仕組み(考え方)は、あえて弦の振動する部分だけでなく、前後の振動しない弦の部分にも共鳴させて倍音を発生し、輝いた響きを出そうという考え方です。

逆に弦の端から端まで鳴らさず(雑音?)、ニンジンや大根のように両端をカットする(極力鳴らさないようにする)考え方があり、こちらの方が長く聴いていても疲れず、気持ちが安らぐという考え方で、ペトロフの一部や国産ではディアパソンが基本的にその考え方です。

考え方や好みの問題で優劣はないのですが、高音部のシャリシャリというような雑音は、構造上、前者のアリコート方式によって、新品からでも出ることがありますし、少し古くなると弦がベアリングやアグラフにくい込み、結果シャリシャリしたような音が出る傾向があります。

このあたりからの雑音が出やすくなります。


気にすれば気にするほど耳障りな雑音ですが、あまり気になるようでしたら、弦にフェルト等を挟み、シャリシャリという雑音を低減する方法もあります。

お薦めブランド ペトロフ

ピアノの性能(タッチ、音色、響き、表現力)を大切にお考えの方に
只今、ピアノ選びで後悔しないための資料を無料進呈しています

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


モノからコト、シュアリングエコノミーの時代ですが!

時代はシェアリング・エコノミーとか「モノ」から「コト」へと価値観が変わってきているようです。

そのようなかでバイクもヤマハやホンダのような日本製の高性能バイクではなく、趣味で乗る旧式?の大型バイクのハーレーがよく売れているようで、弊社の近所にもハーレーの大型専門店ができています。

ピアノもお手軽なヤマハ、カワイではなく、上質の伝統的な純ヨーロッパ製のピアノが注目され、弊社ではそれらの売り上げが伸びています。

そんな時代の流れもあり小さな店ですが、5年ほど前に都内の白金台に、チェコのペトロフピアノの専門店を、弊社の元調律師の山内君と共同で「ピアノプレップ」という名称で立ち上げました。

ペトロフ専門店 ピアノプレップ 都内港区白金台


業界筋からは、いくら東京でもあまり有名でないペトロフ専門店を立ち上げるのは、おかしいのではないかと随分云われました。

過去の経験から東京にも十分な調整を施す店がないようですのでプレップアップ(出荷調整)という言葉にちなんで、十分な調整をして出荷するという意味で「ピアノプレップ」と命名しました。

なぜペトロフピアノを強く推すのか?

ペトロフピアノは今では数少ない伝統的な純ヨーロッパ製のピアノで、製造工程もレトロです。

まだ昔ながらの手作業の多い作業行程で、チェコでもクラローバという人口10万人ほどの田舎街でまだ人件費が安いお蔭で、純ヨーロッパ製でありながら、ヤマハ、カワイに近い価格帯で購入できることですのでご検討下さい。

チェコのペトロフ工場にて(グランドの外枠を製作中)  筆者撮影


チェコのペトロフ工場にて(グランドの支柱の製造工程)  筆者撮影


チェコのペトロフ工場にて(グランドの製造工程)  筆者撮影


チェコのペトロフ工場にて(アップライトの製造工程)  筆者撮影


チェコのペトロフ工場にて(アップライトの調整工程)  筆者撮影


お薦めブランド ペトロフ

ペトロフ専門店 ピアノプレップ

ピアノの性能(タッチ、音色、響き、表現力)を大切にお考えの方に
只今、ピアノ選びで後悔しないための資料を無料進呈しています

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノ日誌Piano Diary


不要・中古ピアノ買取
ピアノ聴き比べ