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スタインウェイのアップライトピアノの魅力

スタインウェイの中でも最高級のクラウンジュエルシリーズの通称、トパーズ、
ポメラマホガニー艶出し仕上げのV-125(高さ125㎝) 黒色480万円(税抜)

演奏動画です


小売価格は5百万円台とアップライトでも非常に高価で、見た目にも豪華でステキなピアノですが、アップライトピアノで価格が500万円超えですので、それだけの予算があれば、他社の物ならグランドピアノでもかなり高級なピアノが購入できますので、アップライトでこの価格とはいかがなものか?と思われるのではないでしょうか。



「スタインウェイと云えども所詮アップライト、それに500万円出すならもう少し出せばスタインウェイのグランドが買えるじゃない」というご意見も多いと思います、実は私もそう思っていましたし、事実、スタインウェイの販売のほとんどがグランドピアノで、アップライトの販売台数は極々僅かです。

当然グランドと並べて弾き比べてみると、断然、グランドピアノの音の方が迫力もあり、アップライトはその存在感が小さくなります、かつてスタインウェイのグランドとアップライトを弾き比べていただいたお客様から、まるでウクレレとギター位違うと云われたこともあります

ただこれには訳があり、音の迫力ということで考えると、グランドは上下に音がスパーンと抜けますが、アップライトは後ろの壁の方に音が抜け、演奏者のいる前面はパネルで覆っているので、どうしても迫力不足になります。

ですからやむおえず、アップライトピアノでコンサートをする場合は前パネルを外します、こうすると迫力満点で鳴ってくれますので、お客様の言葉を借りれば、ウクレレがギターに変身します、但し、長く弾いているとあまりの迫力に耳が疲れるかも知れませんが。

以前、アンティークカフェで古いスタインウェイのアップライトでコンサートした時の写真ですが、この時は下前パネルを外して演奏しました。

アンティーク家具に囲まれてアンティークピアノでコンサート


親しいスタインウェイ社の技術者にスタインウェイのアップライトの魅力を聞いてみましたが、それによるとスタインウェイの独自の設計もあるが、要は最高の材料を使い、ものすごく丁寧に作られたピアノで、アップライトピアノのお手本みたいなピアノですと云うことでしたが、なるほどね~。

ですからスタインウェイ社からすると、この金額でもあまり儲からず、どちらかと云うとアップライトは赤字のようです、その訳は絶対単価がグランドに比べて安く、それでいて製造コストはグランドピアノとそれほど変わらないという話を聞いたことがあります

メーカーもアップライトはそれほど積極的には販売していなようにも見受けられますし、販売店の方もグランドに比べて仕入れが割高ですので展示も少なく、お客様からすると他社の高級グランドが購入できるほど高額なので、スタインウェイの場合はグランドに比べれてアップライトの販売台数は数えるほどです

逆に云えば、絶対数が少ないので貴重ですし、贅沢で最高のアップライトピアノですので、値落ちも少なく資産価値という観点からも魅力的です

しかもこんなステキなピアノをさりげなく自宅に置いているというのもお洒落ですし、ピアノ好きな方なら所有するだけでも嬉しくなるのではないでしょうか。

スタインウェイのアップライトピアノの定期メンテナンス風景


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


弊社独自の中古ピアノが商品になるまでの作業工程のご紹介

古いピアノは新品より劣ると考えられていますが、きちんと調整すると新品以上の性能を発揮するピアノになる可能性があります。

その訳はピアノの主材料の木材は、鉄等と違い年数が経過するほど堅く強固になるという木材の特性上、古い弦楽器と同様に古いピアノほど基本的には楽器としては優れるからです

しかし実際には大概の中古ピアノは新品に比べて性能的に大きく劣るのは、安く販売するために内部のメカニズムの癖取りや錆び取りをはじめ、内部の十分な調整が省かれている中古品が大半だからです。

弊社のように丁寧に調整すると中古ピアノと云えども、魅力的な性能を発揮するピアノに生まれ変ることがご理解いただけます

中古のヤマハYUXを参考例として、弊社の中古ピアノが商品にするまでの作業工程を№1~№5で詳しくご案内しています
。※№5では完成したYUXでの演奏動画も載せています。

中古ピアノが商品になるまでvol.2

中古ピアノが商品になるまでvol.3

中古ピアノが商品になるまでvol.4

中古ピアノが商品になるまでVol.5


弊社の中古ピアノが商品になるまで vol.1

買い取りをした中古ピアノは、まずは外装を綺麗にするため一度外注へ出しキズの補修やバフがけ(機械を使って磨き)ます。

外装を綺麗にしたヤマハYUX

それから店頭で開梱し中身の調整スタートです。

ピアノの状態によっては弦やチューニングピン・ハンマー・ダンパー等の消耗部品の交換修理をまず行ないますが、今回のヤマハYUXは消耗している部品はあまりなく(あまり弾かれていなかったようです)経年変化の汚れやサビが目立っていたので、大掛かりではない部品交換修理とサビ取りをまず行ないました。



中の状態をチェック。




ハンマーフェルトについた弦の溝。
中心に当たってなくずれたまま跡がついているので綺麗に整形し直します。

ハンマーを整形して新品の時の形状にしました。

連打する上でかかせないフレンジコード(白いヒモ)も新品に交換。環境にもよりますが
10年以上はもちます


打弦したハンマーを元の位置に戻す役割のブライドルテープ(赤いチップのついた紐)も
黄ばんでいたので新品に交換しました。




金属のスプリングがハマっている緑色の溝も雑音予防で掃除をしました。


アクションの裏側にある金属のスプーン(ダンパースプーン)と棒状(ダンパーロッド)のもの
が錆びていたので磨きました。磨く理由は部品が汚れやサビでザラついていたりすると部
品同士が擦れ合って雑音が出るからです。


弦が巻きついているチューニングピン、約230本あります。
これも指で1本ずつ磨きます。






中古ピアノが商品になるまでvol.2

中古ピアノのメリット・デメリット

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


鍵盤(タッチ)は重い方が良いか、軽い方が良いかの結論は?

鍵盤(タッチ)は軽過ぎても、重過ぎてもダメ


ピアノの鍵盤の重さはダウン(何グラムで下がるか)とアップ(何グラムで上がるか)のバランンスの上に成り立っていますので、このバランスを崩すと弾き難い(表現力の劣る)ピアノになります。

ですからあまり重くすると(ダウン)今度は鍵盤の戻り(アップ)が遅くなるので弾き難くなりますので、必然的にアップとダウンの重さはどこのメーカーのものも似たような設計値になっています。

コンクールで弾くホールのピアノ、或いは先生のお宅のピアノの鍵盤(タッチ)が重いので、それと同じように家のピアノも鍵盤(タッチ)も重くして下さい、というご相談を弊社の調律師がよく受けるようです。

また先生の中にも、鍵盤(タッチ)が重いピアノで練習していると、どんなピアノでも弾けるようになるし、指も強くなるので重いピアノで練習する方が良いと仰る先生もおられるようで、生徒さんもそれに同調されるようですが、これは大きな誤解です。

お子様にはどんなピアノを選んだら良いか

間違いだらけのピアノ選び

たとえば多くのホールはスタインウェイのフルコンサートピアノが使用されていますが、正常に調整されたスタインウェイの鍵盤の重さ(タッチ)は、S-155~B211までは47gの重さで鍵盤が下がり(ダウン)、20gの重さで上がる(アップ)ように設計されており、セミコンとフルコンサートピアノは低音部が52g~高音部47gになっていますので、もし、そのスタインウェイがきちんと調整されていれば、鍵盤(タッチ)がむしろ軽く感じるはずです。

鍵盤の重さ(ダウン)を測っている写真です。


鍵盤(タッチ)が重くなる大きな要因は、ムービングパーツが汚れていたり錆びて(主に鍵盤まわり)ブレーキがかかった状態であったり、アクション等の調整不足でロスが大きく、本来の力で弾いてもピアノが十分に反応してくれないためです。

歯に例えると、先ず歯の矯正をしてから噛み合わせ調整をするとモノが軽く良く噛めるのとよく似ています、多くのピアノが新品時から調律しかされず、メカニズムの調整は手間(コスト)がかかるので省かれています、これがタッチが重い(弾き難くレスポンスの悪いピアノ)大きな原因です。

新品時から調整されずその後定期メンテナンスでも調律だけで済まされているピアノは、時間経過と共に徐々に鍵盤(タッチ)が重くなり鍵盤がダイレクトに反応してくれなくなり、大きな音や小さな音が出しづらくなります。ただ急激ではなく徐々になっていくのでご自身では気がつかないことが多いようです。

その結果、ついつい力んで強く弾くようになりますので、当然ながら表現力の劣った演奏になるという意味で本来の練習にはならず、無理して弾いていると最悪、指が腱鞘炎になることもあります。 

新品時から定期メンテナンスまで、鍵盤まわりだけでも定期的な手入れが必要です。

ピアノの鍵盤調整をしてみませんか!



個々の調整作業を短く動画に編集していますのでリンク先をご覧ください。
ピアノの本来の性能を発揮させるには丁寧な調整が必要不可欠です!

上記リンク先の調整動画の中の、鍵盤フロントホール調整シーン です


 ピアノの調律とメンテナンス
 

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