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ペトロフアップライトで弾いてみました

一昨年初めてお会いして、ファンになったイタリアのピアニスト、Giovanni Allevi(ジョヴァンニアレヴィ)

イタリアでは知らない方はいないそうで、アレヴィさんは野外会場で1万2千人の観衆を集めたりローマ法王16世に楽曲を献上するなどまさに一流アーティスト。
そんなアレヴィさんと初対面をした当時の記事はコチラから→https://ameblo.jp/atsushimiki815/entry-12172838543.html

 

 

 

そんなアレヴィさんの曲をペトロフP118-P1で弾いてみました。

 

 

 

このピアノは少し柔らかめの音色ですが、スッキリした音色に仕上げているペトロフもあるのでぜひ色んなジャンルの曲を試しに弾いてみてください。色んな発見があると思いますよ。

 

 

>>>お薦めブランド ペトロフ

 

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


フレンジコード貼り替え中

玉野市N様のご自宅のヤマハアップライトピアノの小さな修理をしています。

 

 

この茶色い紐はフレンジコード(バットスプリングコード)といいます。

前進したハンマーを後ろに戻す時のスプリングのサポートする役割をしています。

 

指で引っ張ってみると・・・

 

 

このようにブチッと切れてしまいます。

新品から40年近くなり、とうとう紐の寿命です。

 

 

 

というわけで貼り替えです。

まずは古い紐を全て外します。

 

 

そして新しい紐をつけていきます。

眩しいくらい真っ白です。

 

 

動画の方が分かりやすいかと思い作業の様子を撮ってみたのでご覧ください。

 

 

 

ついでに鍵盤も持って帰りバフがけしてピカピカになりました。

来週納品です。喜んでくれるといいな。

 

 

>>>ピアノの寿命は?

>>>中古ピアノのメリット・デメリット

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


出張メンテナンス in 広島県②

出張メンテナンス最終日は広島市東区S様

ペトロフP125-F1 ウォルナット艶消し

小中学生3人のお子様が弾かれています。
天井も高くほどよい残響もありとても心地よい空間です。

 

 

 

鍵盤下を掃除してキーピンも良好

 

 

 

ハンマーの進行方向の修正をして全て弦の真ん中に当たるよう調整

 

 

 

鍵盤の高さも定規を当てて隙間を確認し、薄い紙パンチングを出し入れしてリセット、きれいに高さが揃いました。

 

 

 

高さが揃ったら鍵盤の沈む量(深さ)も精確に測れるので、それぞれの鍵盤の深さが10mmになるように調整

 

 

 

連打しやすいようにジャックの位置も修正

 

 

打弦後のハンマーのストップ位置も隣同士揃うように調整、タッチ感が揃います。

 

 

調律もリセット

 

 

輪郭のない音色があったので弦との噛み合わせを修正

 

 

天井も高く広い空間に、あまいペトロフトーンが響き渡り、半日と短い時間でしたがとても癒されました。

S様ありがとうございました。

 

 

 

 

 

午後は広島市佐伯区Y様

ディアパソン No.170 

昨年メンテナンスのご依頼をいただき、土台(基礎)の調整からし直しました。

今回はその続きからの予定でしたが、今練習している曲でどうしても気になるところがあるそうで話をお聞きすると・・・

①シフトペダルを踏んで弾くと音色の変化はあるが気持ち悪いところがある。
②シフトペダルを踏んでダンパーペダルを使うと音が濁った感じになる。

以上が今回のご要望でした。

 

シフトペダル(左のペダル)を踏んで確認してみると、もっさりした音とシャリシャリした音が混ざっているところもあり、弦溝が深くなってる時に出る音かな?と予想・・・。

アクションを引き出して確認してみると・・・

 

  

やはり弦の溝(型)が深くハンマーもペシャンコで、しかもズレて型がついていました。

シフトペダルの音色を正確に揃えるには、まず通常のハンマーのポジションをきれいにリセットする必要があります。しかもハンマーの形状も揃える必要があるので、

①ファイリング(ハンマー整形)
弦合わせ調整

少なくともこの2点をリセットしてから音色の調整です。

 

 

 

ハンマーの傾き(捻じれ)を修正してから、ハンマー整形です。
布ヤスリで一つずつ整形して新品と同じ形にリセットします。

 

 

次にポジション決めの弦合わせ調整
ハンマーの進行方向を弦に合わせながらノリ紙という数種類の厚みの紙を挟んでハンマーの動きを変えます。

 

 

調律もリセット

 

 

3本同時にハンマーが当たっているか弦の噛み合わせを確認し、左右・真ん中どこを削って落とすかチョークで印。ほとんどが同時にあたっていません。この場合の音色は全体的に輪郭のないぼんやりした音色です。

 

 

  

カーボン紙でハンマーに色をつけて、高いところを板ヤスリで落とし、同時に当たるまで繰り返します。

 

 

最後にシフトペダルの量(右に動く量)も調整して、音色を確認してみたら偶然にも1回で音色が揃ったので、パネルをしてY様に確認していただきました。

 

「うん、良い!」

とOKいただきました。

次回はペダルを箱ごと外して中身をばらしてパーツを磨きあげ、さらにペダル操作がスムーズになるようなメニューを行なうことを伝えると、とても嬉しそうでした。

「これまで(依頼するまで地元で)調律しかしてなかったから、こんなに丁寧に作業されてしかもこんな安いお値段でありがたいわ」と言っていただける奥様。

いえいえ、調整の重要性と必要性を認識していただけるだけでこちらも嬉しいです。ありがとうございました。

 

3日間の出張メンテナンス、広島県安芸郡K様、S様、山口県光市H様、山口市S様、広島市東区S様、佐伯区Y様お世話になりありがとうございました。

 

 

>>>ピアノメンテナンスで調律よりも重要なこと

>>>お薦めブランド ペトロフ

>>>お薦めブランド ディアパソン

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三木 淳嗣(委託調律師)


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