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ピアノの防音対策 マンションにはピアノ架台が有効です

階下への個体振動音(叩く時に出るような音)の遮断がポイント

最近のマンションは十分な防音対策が施されていますので、防音対策のポイントは空気伝播音よりも、階下への個体振動音の遮断が重要になります。
  
床の防音工事は床とピアノの間に空気層を作るための防音工事になります。
床の防音工事の基本は、床面が響かないように床面自体の強度を上げてから、床と階下の天井との間に空気層を作るための工事になります。これは窓を二重サッシにするのと同じ原理ですが、改装工事となると工事費も高額になります。

簡単に床とピアノの間に空気層を作るピアノ架台
 そこで簡単に床とピアノの間に空気層を作るように考えられたのがピアノ架台(約21万円)ですが、重いピアノを水平に床から浮かせるので相当丈夫に作られています。
 
ピアノ架台のご案内

マンションでのピアノ架台 グランドピアノ


ピアノ架台の裏側(床面)
 床からピアノ架台をゴムで浮かせて床とピアノ架台の間に空気層を作り、階下への個体振動音と空気伝播音を遮断します。


マンションでのピアノ架台 アップライト
 

グランドは下に音が抜けますが、アップライトは後ろに音が抜けるので壁側にも遮音壁を作るのでL字型の構造です。


 ピアノの防音対策

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの防音対策 新築時からが圧倒的に有利です

筆者の防音の師匠 テクニカル・サウンドの中辻社長(右)
大阪にあるテクニカル・サウンドの工場にて

大阪府泉南市男里4-7-27  (有)テクニカル・サウンド



 工場は大阪府泉南市(関空の近く)にあり、元々、ヤマハの防音室の施工業者としてスタートしたようですが、元来、研究熱心な人なので、今では大手メーカー品より安価で高性能、しかも間取りも自由設計という、ユーザーから見ると何とも有難い、オリジナルの防音室(独自の遮音・音響設計)も手掛けています。関西地区以外でも関東と九州に協力店があるそうです。
  
新築時から防音室にすると安価で快適な防音室になります

新築の設計段階から防音対策をした場合は、築後の改造工事に比べて、工事が二重にならない分安い予算で施工が可能で、高い完成度で見栄えも良く高効率な音響空間になります。

下記はユーザー様の新築時(設計段階から)の施工例です。

マンションの防音施工例 
都内港区南麻布 I様 ファツィオリ F212 

工事中の様子


一戸建ては自由設計ができるので防音も思いのままに可能です
※マンションの場合は建築基準法の関係で制約があります
 
一戸建ての施工例 岡山県倉敷市 ボストンGP-156

一戸建ての場合はマンションとちがい建築基準法に縛られない自由設計なので、独自の防音も可能ですので、きちんとやると夜中でもピアノ、ドラム、ベースギターのトリオ演奏が可能ほどの防音性能が高い部屋になります。






余談ですが、中辻氏の話では、部屋の間取りが自由に取れる場合は、部屋の間取りを高さ3、幅5、奥行き7の比率にすると音響的に有利なようです。

 
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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの防音対策 アップとグランドの音の抜け方の違い

グランドとアップライトの絶対音量はほぼ同じ

体感上グランドピアノは大きな音がするように感じられますが、たとえば奥行き180㎝のGPと高さ131㎝のUPが出す音のエネルギーは理論上ほぼ同じと考えられていますので、、防音対策も同じレベルが必要になります。

グランドとアップでは音の抜け方に違いがあります

 
 アップライトは前面(演奏者側)はパネルで覆われているため演奏者には小さく聞こえますが、響板のある後ろ側(壁面)に音が抜けるので後ろ側は大きい音がしています。

グランドは音が上部と下部から抜け、天屋根が反射板になり右側(聴衆者側)に大きく音を飛ばすことができます。

GPとUPの特性の違いで防音対策も異なります。

そのような特性の違いから、音の通り道を遮断するには上下に音が抜けるグランドの方が容易で、後ろに音が抜けるアップライトの方が厄介です。
   
たとえばグランドは天屋根を閉じて床に厚手の絨毯を敷くだけでも音量は小さくなりますが、アップライトの場合は音が後ろに抜けるので床に絨毯を敷いても音を小さくする効果はありません。

写真は階下へ音(振動)を伝えないためのピアノ架台(遮音板の一種)のカタログですが、グランド用は下部のみの板状ですが、アップは下部と後ろ側も遮音するようにL字型になっています。



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