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6日間の出張メンテナンス


岡山から6日間の出張メンテナンス。


島根県松江市→出雲市→益田市→広島県呉市→安芸郡→鳥取県鳥取市→京都府丹後市→宮津市。なんかツアーみたいです(笑)
移動手段は車なので大移動です。

 

 

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初日目は島根県松江市 ペトロフP118 ビーチサテン
使用者は小学校高学年の女の子。

 

 

 

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まずは、
鍵盤下の掃除

 

 

 

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キー(鍵盤)ホール調整

 

 

 

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鍵盤高さ調整

 

 

 

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ジャック調整

 

 

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鍵盤深さ調整

 

 

 

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ハンマー接近調整

 

 

 

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ハンマーストップ調整

 

 

 

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調律

 

 

 

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整音

 

 

 

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ペダル磨き

 

 

 

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椅子の雑音修理
最後に試弾確認で完了。

 


定期メンテナンスは「整調」「調律」「整音」の3点セット、これが基本です。どんどん弾き心地が悪くなる調律だけの格安(手抜き)メンテナンスに要注意です。

 

>>整調

>>整音

 

>>ピアノのメンテナンス

 

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


ディアパソンDR-500出荷調整してます

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大阪市に納品予定の新品ディアパソンDR-500の出荷調整に今月からとりかかり始めました。

 

 

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鍵盤調整、アクション調整が終わり、あとはダンパー調整、調律、そして整音です。


ところで弊社の場合ですが、浜松の工場で梱包し出荷したものを直接納品ではなく、一度岡山の倉庫でピアノを受け取り、これを弊社の店頭で開梱し、丁寧な出荷調整(無制限または返品)を行ない、再び梱包してお客様宅へお届けするようにしています。


なぜ工場から直接納品しないのか?
工場でも調整されているから、もう調整する必要ないのでは?
早く納品した方が効率的なのでは?
そもそも出荷調整て何?

ピアノのメカニズム(構造)を知らない方はこのように思うかもしれません。


〇ピアノ選びの前に知っておきたい“出荷調整”と“整調・整音”

>>出荷調整とは

>>整調・整音とは


出荷調整、整調・整音をご理解いただいた上で、試しに今回浜松の工場から弊社に一度納品開梱した状態のディアパソンDR-500を弾いてみた正直な感想を言います。

 

正直言って・・・弾きにくいです。
具体的にいうと

・鍵盤に触れた瞬間から指先へ妙な衝撃がある。
・鍵盤に引っ掛かりがありピアニッシモが出しづらい。
・高音部のパワーがなくバランスが悪い。
・こもった音や硬い音があり統一化していなくて聴くに耐えない。
・止音不良(音の止まりが悪い)が5箇所以上ある。
・ハーフペダルが効かない。

 

私は趣味で弾く程度ですが、そんな私でさえかなり気になります。


そして上記の原因はというと、
整調と整音が不十分なだけなのです。
ですので工場から直接納品ではなく、二度手間にはなりますが、弊社で丁寧な出荷調整(整調・調律・整音)を再度やり直し、少なくとも上記のような弾きにくい状態にならないようにすることが納品前に行なう出荷調整の目的です。その上でお好みのタッチや音色があれば出荷調整の段階で出来るだけお好みに近づけるように仕上げていきます。

 


>>出荷調整の効果(お客様の声)

>>ディアパソンの魅力

 

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


整調・整音の効果はいかに・・・

昨日今日と関西は姫路市・神戸市に来ています。

今日は神戸市のピアノの先生宅で朝から1日コースで整調・調律・整音を行なってきました。


といいますのも、これまで定期的に地元の調律師さんに定期調律を行なっていたそうですが、ピアノの不調があり何度来てもらっても状況は一向に好転せず諦めていたそうですが、たまたまご縁がありメンテナンス依頼をいただきました。

 

 

 

 

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早速弾いてみると・・・

鍵盤・アクションのレスポンスが遅く音色も変化がなくこもっていて、なんとも弾きにくい。

今回の要望がまさにこれでした。

 

1.ff(フォルテッシモ)で弾いても期待してる音量が出ない。
2.全体的に音量が出ない。
3.高音部の音色がこもっている。
4.鍵盤の反応が鈍い。
5.鍵盤が重い。

 

 

 


この全ての要望には、ある共通点があります。何だかわかりますか?

 

 

答えは・・・

 

 

 

 

 

 

 

ブレーキです。
鍵盤・アクションが動く際にブレーキがかかると上記のような症状が出るのです。
つまりブレーキとなる原因さえ直せば9割OKなのです。

 

さて、ブレーキの原因は・・・

 

 

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部品の汚れやサビと整調(鍵盤・アクション鍵盤ダンパーの機械的な調整)が不十分でした。

 

 

 

 

 

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鍵盤を外し、ホコリ等を掃除し、金属のピンを176本磨き滑りをよくします。

 

 

 

 

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鍵盤の動きを滑らかに調整します。

 

 

 

 

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アクション及びダンパーを快適に動くように調整します。
これでブレーキはとれ、鍵盤も快適になり音量もアップしました。そして音色のこもりはハンマーと弦の噛み合わせがきちんと出来ていないことが多いので、

 

 

 

 

 

 

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ハンマーを整形し直し、

 

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弦との噛み合わせを調整すると、輪郭のある音色になってきました。

 

調律をして、最後に音色の硬さを隣同士違和感なく揃えて、一度パネルをして試弾していただきました。

 

「すごい、こんなに音が (音量)が出る!」
「高音部もはっきり綺麗な音」
「別のピアノになったみたい!」

タッチ感は、「反応がよくなったけど黒鍵の奥側で弾いた時に少し抵抗感がある」とのことでしたので、もうほんの少しだけ軽く再調整して再度確認で全ての要望にOKいただきました。

 

9時からスタートして気づけば19時。あっという間でしたが最後に喜んでいただけてなによりです。
生徒さんの反応も楽しみですね。


昨日今日と楽しい2日間でした。

 

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姫路市F様、

 

 

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神戸市M様

ありがとうございました。

 

 

調律とメンテナンス
https://www.hamamatsu-piano.co.jp/tuning

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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