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ペトロフP118弾いてみました

 

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5年落ちの程度の良いペトロフP118-C1が入荷し、
ようやく一通りの調整(整調・調律・整音)が完了しました。

 

試しに今密かに練習中のこの曲を弾いてみました。

三木演奏⇒星に願いを

 

テンポがまだまだ不安定なのは目をつむってください。あ・・・耳ですね。
ちなみにグリッサンドは、爪はあててませんのでご安心を。

 

小型アップライトなのに箱全体で良く鳴ります♪
みなさまもぜひご試弾ください。

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


綺麗な内装

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外装が綺麗なピアノはたくさんありますが、内装もとても綺麗なペトロフピアノ。

 

 

 

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ペトロフは1864年創業のチェコのメーカーで、従業員数800名程度の会社ですが、
今のピアノメーカーでは数少ない、ペトロフ家の5代目オーナーが今でも社長(女性)という信頼の老舗メーカーであり、他のサラリーマン社長のピアノメーカーと違い、オーナー社長ゆえに、良いピアノを作るという情熱も他社にないほど高いものがあります。
 

 

 

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ただ、少量生産なので今のところ日本へ供給されるピアノは、隔月にアップライトピアノ/15台、グランドピアノ/2台程度ですので、納期は少しかかりますが少量生産ゆえに望めば外装等の特別なオーダーも聞いてくれます。

 

 


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♪お薦めブランド  ペトロフピアノ

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


出荷調整完了

 

ディアパソンDR-300の調律を終え、最後は整音です。

 

 

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まずはシフトペダル(左のペダル)使用時の整音です。

シフトペダルを踏むと鍵盤及びアクションが右にずれます。
この時のシフトペダルの踏み込み量を決めます。
この四角い拍子木の下側についているネジを出したり引っ込めたりすることで踏み込み量が変わります。

 

 

 

通常時

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シフトペダル使用時

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シフトペダル使用時に当たっている部分だけを針で柔らかくし音色に変化をつけます。

どこに弦が当たっているのか見えないので、カーボン紙でハンマーに色を付けます。

 

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このようにセッティングして弦に付けたものをハンマーに写します。
こうすると弦がどこに当たっているかが見て分かります。

 

 

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シフトペダル使用時に当たった部分だけを狙って短い針でサクサクと。

全体の音色を聴いて足りない部分に再度針をさします。

 

 

 

 

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次は弦あたり調整です。

1つの音を出すのに複数の弦(低音2本、中音~高音3本)が張られているので、
ハンマー複数の弦に同時に当たるように調整します。歯の噛み合わせとよく似ています。

 

確認作業はこんな感じです→弦あたり調整確認

 

 

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強く当たっている場所を把握するためにチョークで印をつけます。

 

 

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このような板ヤスリで強く当たっている所を削り、
同時に当たるまで何度も確認します。 

 

 

 

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弦あたり調整が終われば最後はハンマーの弾力の調整

全ての鍵盤を弾いていき、耳につく音があればこのような針のついた道具で ハンマーの弾力を調整します。

 

 

全てが終わったら試弾し雑音確認や外装を磨いて完了ですが、

ピアノは設置場所によって響きが変わってくるので、最終調整はお部屋で行なう納入調整です。

 

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もう間もなく納品です!

 

 

 

♪お薦めブランドディアパソン

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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