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ピアノの性能を決める調整の重要性

ピアノは値段ほどの性能差はないと以前の日誌で書いたら反論もいただきました。

あるピアニストさんからの反論内容は、たとえばベーゼンドルファーは音色の引き出しが50くらいで、一般的なヤマハは5くらいの音色の引き出ししかないので性能差は歴然としているとのことでした。
これは多くのピアノを弾く機会のあるピアニストさんからの率直な感想だろうと思います。

私の感想

確かに体感された違いはあるのでしょうが、スタインウェイやベーゼンドルファーなどの高級ピアノは高額故に所有者もピアノを大切に考え日頃からきっちり調整や整音がされていることが多いので、演奏者からすると表現力の幅があると感じられ、一般的なヤマハやカワイの場合は、たとえホールにあるピアノでも調整する習慣がなくメンテナンスは調律だけで済まされているので、弾き比べると酷い状態で表現力が劣るピアノが大半ではないかと思います。

一昔前までは、多くのホールのスタインウェイは松尾楽器さんが毎年、2日かけた調整を行うように制度化しましたし、ベーゼンドルファーも今はなき日本ベーゼンさんが丁寧なメンテナンスをしていましたが、ヤマハ、カワイは短時間の調律だけで済まされているので性能差が歴然とつくのではと思います。

ピアノは自然素材を使った複雑なメカニズムを持ち、そのメカニズムを通じてリモートコントロールで打弦する楽器なので内部の丁寧な調整が不可欠ですが、国産ピアノメーカー自身が調整の重要性を理解しておらず、それ故にグランドピアノの調整ができる調律師も少なく、また日頃から調整する習慣もないのでピアニストの評価が低いものになっているように思います。

ホールのスタインウエイのメンテナンス風景




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植田 信五


ファツィオリの日本デビュー・レセプション 2008年10月

日本でのファツィオリピアノの本格デビューが2008年ですから今年で16年になりました、今では日本での知名度も上がり最高級ピアノとして高い評価を得るにつれ、日本のファツィオリピアノの愛好家が増えてきました。

当時のブログより抜粋、加修してみました。

筆者の長年の友人であり、スタインウェイ社の極東代表として活躍していたアレック・ワイル氏が、スタインウェイ社を退職、イタリアの高級ピアノ、ファツィオリピアノの日本総代理店、ファツィオリジャパンを立ち上げ、そのレセプションがサントリーホールの小ホールであり、友人としてお祝いに行ってきました。

ファツィオリのデビュー・レセプション 2008年10月
左からイタリア駐日大使、アレック・ワイル氏、故中村紘子氏、創業者のパオロ・ファツィオリ氏。



この日の祝辞を頼まれていた中村紘子さんですが、初めてファツィオリピアノに触ったのが3、4日前のようですが、中村紘子さんもファツィオリピアノに一目惚れされたそうです。

前日の10/8、このサントリーホールで公演された中村紘子とN響の仲間たちで、このファツィオリピアノを持ち込みで使用されたそうですが、この日はご来賓で皇后さまも来られていて、皇后様もピアノが大変お好きなようで、公演後の中村紘子さんとのお食事の席で、皇后様もこの初めて聴くファツィオリピアノに大変興味をお持ちになったというお話が中村紘子さんからありました。

ちなみにスタインウェイの強力なライバルであるファツィオリに対して、スタインウェイ社からスタインウェイの特約店はこのレセプションには参加してはならないという強いお達しがあったようで、結局、この日、スタインウェイの特約店でレセプションに参加したのは私と松尾楽器の社長さんだけでした。

ちゃっかり創業者のパオロ・ファツィオリさんと写真を撮らせていただきました。



考えてみれば、ヨーロッパのピアノはその歴史が古いので、もう創業者に会うのは不可能ですが、ファツィオリピアノは例外的に1981年創業のメーカーなので、現役の創業者が持つ独自のピアノ作りの情熱を、ご本人にお会いしてお話を聞くことができるのは奇跡のようなことです。

このファツィオリさん、イタリアで6人兄弟の末っ子として生まれ、親父さんの家具部門を受け継いだそうですが、小さい時からピアノが好きで、それが高じて、自身の独自の最高のピアノが欲しくて、今ではビジネス的には超斜陽産業のピアノ事業ですが、そんなこととは関係なく1981年にピアノを正式作り始めたのだそうです。

演奏者にとって「最高のピアノを」と云う高い理想を持ち、イタリアの地で従業員40名で、間約120台のグランドピアノを手作りで製作を始めたそうで、そのために車のフェラ~リほどには高価にはなりませんがスタインウェイと同程度の価格にはなります。
しかし同じピアノでもやはりイタリアならでは独自の魅力も醸し出しています。

とにかく最高のピアノをとお考えの方は、一度、スタインウェイとファツィオリを弾き比べてみて下さい、どちらも最高と云われるピアノですが、それぞれの持つ魅力が違いますので、大いに迷われること間違いなしと思います。

都内港区にあるファツィオリジャパンのショールーム 

ファツィオリジャパン株式会社






ファツィオリピアノを購入されたお客様の声

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中古ピアノの2つの問題点(消耗部品の劣化と調整の省き)

古い弦楽器が高評価される訳は、木造建築で1300年の歴史を誇る奈良の法隆寺木のように木は年数が経過すると固くて強くなる特性があるので、新しい弦楽器より古い弦楽器の方が鳴りが良くなり楽器として優れるということですがピアノも本体に関しては同じことが言えますので、一概に古いピアノが劣るという訳ではありません。
しかし構造がシンプルで消耗部品が少ない弦楽器と違いピアノは内部に消耗部品がたくさんあります。

①調整が省かれている

ピアノは内部に複雑なメカニズムを持ち消耗品がたくさんあるので、本来の性能を取り戻すには長年の癖を取ってから再調整の必要がありますが、その作業だけで一通りやると新品の倍以上、相当な手間がかかり丁寧にやるとそれだけで中古のアップライトピアノでも数十万円のコストがかかります。

②消耗部品の劣化のリスク

消耗部品の劣化が大きい場合は、音もタッチも悪化し早期に消耗部品の交換が必要になる可能性があります
ピアノの 消耗部品とは弦、ハンマー、フェルト、クロス等多岐にわたりますが、それらの交換となると数十万円から百万円超えの費用がかかります。

ちなみにスタインウェイの純正部品で第一整音が済まされたハンマーは、部品代だけで100万円を軽くオーバーします。

このような中古ピアノ選びの失敗を避けることはプロでも難しいですが、新品以上に十分な時間を取って丁寧に試弾して見るしか方法はありません。

中古ピアノが商品になるまで

弊社の中古ピアノが商品になるまでの作業工程を

vol.1 vol.2  vol.3  vol.4  Vol.5 に分けてで詳しく案内しています

中古ピアノのメリット・デメリット






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