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DR-300出荷調整スタートです

 

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倉敷市に今月納品予定のディアパソンDR-300

ようやく出荷調整にとりかかり始めました。

 

 

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ピアノマスク仕様です。

 

 

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 1.まずは土台(鍵盤)の調整です。

掃除をして金属のピンを磨きます。

 

 

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2.フロント(手前)キーピンとバランス(真ん中)キーピンの
向きや位置をチェックします。

 

 

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バランスキーピンの拡大図です。

ピンの並びの調整をしていますが、定規をあてがうと隙間があります。
少し上に来てますのでこれを下げて揃えます。

 

 

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3.鍵盤に適度な遊びがあるかチェックです。

まずは手前からチェックしましたが全て良い状態でした。

 

 

 

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4.次は鍵盤を持ち上げて手を放すと、元の位置に戻るかチェックします。

 

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2箇所スムーズに戻らない鍵盤があったので修正です。
真ん中の赤いクロスの隙間が少々きつかったので
圧縮して隙間を広げて調整します。

 

 

 

 

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5.次は鍵盤フレームと本体の隙間をなくす棚板調整です。

 

 

 

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6.鍵盤の高さ調整です。
まずは白鍵から傾きを揃え高さを平らにします。

 

 

 

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7.高さが揃ったら鍵盤の隙間を揃えます。

 

 

 

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8.次は黒鍵の隙間をまず調整します。

 

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棒でコンコンと突きながら黒鍵の間隔を揃えます。

 

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奥の間隔も見ながら黒鍵を左右に振り調整し、次に高さを揃えます。

 

 

 

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土台が出来たので次は上に乗っているアクションの調整です。

9.弦の正しいポジションで叩くよう位置合わせの調整(弦合わせ調整)です。

ディアパソンはメーカーの方で一度調整していますので、
毎回ハンマーの間隔はとてもきれいです。

 

 

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弦へのポジションがずれているので修正します。

 

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部品を外し薄い紙(のり紙)を挟んでハンマーの動きを変えます。

ハンマーを左に動かしたいので右側に紙を挟んでいます。

 

 

 

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 低音部の弦合わせ調整です。
ハンマーが少し左側に寄っているので、
先ほど同様のり紙を左に挟んで右に動くようにします。

修正後がこちらです。

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今日はここまでです。
まだまだやることはたくさんありますが続きは明日に!

 

 

 

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♪お薦めブランドディアパソン

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


フォイリッヒのオフィシャルビデオができました!

日欧米のピアノメーカーの生産は、最近では中国に合弁会社を設立して自ら中国で生産するか、あるいは中国のメーカーで委託生産するのが主流になっています。

フォイリッヒは1851年創業のドイツの老舗メーカーですが、2003年より中国のハイルーンという生産規模では3番手のメーカーで委託生産しています。お蔭でドイツ本国で生産する場合に比べて三分の一ほどの価格で日本でも購入できるようになりました。

ちなみに№1は国営会社のパールリバーですが、ここではスタイウェイ社のエセックスが委託生産されており、№2が杭州ヤマハとなっていますが、中国ではこの他に30とも40とも云われるピアノメーカーが存在しているようですので、一言に中国製といってもその品質や性能、価格には大きな違いがあります。

日欧米のピアノメーカーが主に中国でピアノを生産する理由は、日欧米のアコスティックピアノ市場は既に成熟しており、毎年市場規模が縮小していますが、現在中国では大ピアノブームで、さらに市場規模も年々拡大中で、今では中国が世界最大のピアノ市場になっています。

ところが従来のように日本やヨーロッパで生産して中国に輸出すると35%という高額な関税をかけられるので、現実問題として、それぞれのメーカーが主に中国でピアノを生産して大半を中国国内で販売し、残りを関税のかからない日本や欧米に完成品、あるいは部品(部材)として輸出しています。

お薦めブランド フォイリッヒ

FEURICH Mod. 115 Premiere - Product Video


 FEURICH Mod. 122 Universal - Product Video Official
 
 
EEURICH Mod. 218 - Concert - Product Video Official 

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


納入調整におじゃましました

今日はペトロフP125の納入調整で
広島市に来ています。

 

 

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ウォルナットの艶消しで家具にも馴染んでいます。

 

 

 

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このピアノが来てから、小学生のお子様たちのピアノに対する姿勢が変わったそうです。
とても楽しんで弾いていることをお聞きして大変嬉しい限りです。

 

 

 

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それにしても凄いつくりです。

他の部屋も見せていただきましたが、
渡辺さん(建てもの探訪)が来てもおかしくないくらい(笑)興味を引くものばかり。

木材にもこだわりがあったそうで
興味津々な私は余談ばかりして
しまいました(笑)‎

S様、たくさんお話を聞かせていただきありがとうございました。

 

 

 

♪お薦めブランドペトロフ

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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