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高級ピアノには資産価値があるか?

高級ブランドのセールスマニュアルで見たことがありますし、お客さまからもピアノに資産価値があるか?という類のご質問を頂くことがありますが、特殊なピアノを除けば、あまりないということになります。

たとえば(故)ジョンレノンが愛用していたピアノというようなことであればオークションで高値が付くことがあります。

下のスクエアピアノは19世紀末頃にスタインウェイ社が世に問う意味で開発したスクエアピアノですが、今では美術館に置くような珍しいピアノでも市場価値で考えると値段はつかないと思います。



たとえばニューヨーク・スタインウェイで100年物というピアノの場合、現状渡しで業者相場が50~60万円というところですが、これにお金をかけてオーバーホールをすると小売価格は数百万円になりますが、元の持ち主の手元には数十万円しか残らないことになります。

復元されたクララ・シューマン(シューマンの奥さん)が愛用されたと云われる1877年製のグロトリアン・スタインヴェック
(劉生容記念 館)


このグロトリアンを使ってシューマン生誕記念コンサートをサントリーホールで行うような企画があるようですが、過去の有名人が愛用したピアノはその有名人とリンクされて評価されるようです。

ストラディバリウスのような弦楽器と違い、ピアノは構造(メカニズム)が複雑なのできちんと演奏できるように再生するにはかなりのコストがかかるのも大きな理由かと思います。

例外的な話ですが、先日、珍しくファツィオリの中古品が出たのでその旨を輸入元がHPで案内をしたところ、お客様が来店されるも価格が高過ぎて成約に至らなかったという話を聞きましたが、ファツィオリのように年産120台の少量生産の高級ピアノは中古品がほとんどないので必然的に高値になることはありますが、不動産のように資産価値があるようには思えません。

ただヨーロッパ製ピアノは、ヤマハ・カワイに比べると絶対販売台数が少なく希少価値があり、元々が高価なので安い中古品の希望者も多く、すでに市場にたくさんある国産ブランドに比べて有利な条件で手離すことはできます。

お薦めブランド スタインウェイ

お薦めブランド ファツィオリ

お薦めブランド ペトロフ

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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