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 ピアノの大きさと巻き線(低音弦)の太さの関係

小さなピアノほど低音部の巻き線が太くなりますが、これは張力が同じとすると短い弦長で低い音を出す場合は弦は太くなるという理由です。

これは高さ116cmの小型アップライトピアノの低音部の巻き線の写真です。


これは奥行き188cmのグランドピアノの低音部の巻き線ですが、これくらいピアノの大きさが違うと、巻き線弦太さもかなり違ってきます。


同じ設計のピアノであれば、小さなピアノほど低音部の巻き線が太くなり、大きなピアノほど同じ巻き線でも細くなるということ、結果として、太い巻き線はボアンとした音になりやすく、細い巻き線を使った大きなピアノは、同じ低音でもクリアーな低音が出ると云われています

これもメーカーにより、設計の違いより弦の張力設計も違うので、良し悪しは何とも云えないのですが、基本的に張力の強いピアノは弦全体が太く、張力の弱いピアノは弦全体が細くなる傾向があります。

コンサートで定番のスタインウェイフルコンサートピアノ(奥行き270㎝)高音や中音域の弦長は普通のピアノとさほど変わりませんが、特に低音域の巻き線が長いことがわかります。


メーカーの設計思想により、張力の強いピアノと張力の緩いピアノがありますが、張力を強く設計されているピアノは相対的に弦が太く、張力の緩いピアノは弦が細くなりますが、そのあたりの兼ね合いでも、個性ある魅力的なピアノ作りを設計者は考えるのだと思います。

多くの方がピアノを購入する際の選考基準に悩まれていますので、弊社では、ピアノ選びで後悔しないための資料を無料進呈しています。

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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