[ ]ピアノ講師の方にも読んで頂きたい間違いだらけのピアノ選び
間違いだらけのピアノ選び!とは?
高級ピアノでも表現力の劣るピアノが大半という事実をご存じですか?
その理由はピアノは木とフェルトを主体とした鍵盤を通じてリモートコントロールで打弦する複雑なメカニズムを持つ楽器という他の楽器にはない特異性を持ちますが、この観点からピアノとい楽器を理解されている方はほとんどおられませんが、これもピアノ選びの大きな落とし穴です。
この動的なメカニズムに木やフェルトと云った自然素材を使う以上、いかに高級ピアノであっても鍵盤からアクション・ハンマーやダンパーに至る部分に必ず伸縮や歪みが発生します。
このメカニズムの伸縮や歪みを技術者の手によって丁寧に修正してから、それらの擦り合せ調整をしてやらないと、最終的にピアノ本来の性能を発揮しません。
この調整が省かれた結果として大半のピアノが鍵盤からの力が正しくハンマーに伝わらず、ハンマーもスイートスポットを外して叩くピアノになるので表現力の劣るピアノになっています、なかには腱鞘炎になる方もおられるほどです。
※表現力があるピアノとは?
演奏者の意図したように演奏できるピアノのこと、具体的にはピアニシモが綺麗に出せて大きな音も力まずに出すことができるピアノですが、結果として情緒豊かな演奏ができるピアノになります。
表現力豊かなピアノにするためには?
これは高級、安価に関わらず、いかなるピアノでもメカニズムの素材の伸縮や歪みの修正とそれらの丁寧な擦り合せ調整をやることで表現力豊かなピアノになります。
ピアノはメカニズムである木とフェルト類の伸縮や歪みの修正と精密な擦り合せ調整が必要です
(鍵盤、アクション、ハンマー、ダンパー、ペダル等)
鍵盤からの打弦まで木が主体の複雑な仕組み(アップライト)
素材の歪みの修正と擦り合せ調整が必要です
鍵盤からの打弦まで木が主体の複雑な仕組み(グランドピアノ)
素材の歪みの修正と擦り合せ調整が必要です
ピアノは最終的に鍵盤からアクション、ハンマー、ダンパー、ペダルまでの自然素材の伸縮や歪みの修正とそれらの丁寧な擦り合せ調整(新品で約3日間)を納入前に技術者が行う必要がありますが、調整は手間がかかる(コストがかかる)ので、今は相当な高級ピアノでも省かれています。
さらに調整の順番も重要です
先ずは土台である鍵盤調整から順番に始める必要があります。
土台が変るとその上に載っている全ての再調整が必要になります。
※鍵盤調整とは
全ての鍵盤がスムースに動くようにして鍵盤の高さと深さを均一にすること
単純な作業ですが、これだけでもタッチが改善され弾き心地の良いピアノになります
しかし鍵盤調整だけでも手慣れた技術者で新品で1日の作業時間が必要です
しかし高級ピアノでも今はコスト削減で1時間少々の調律だけで済まされるので、本来の性能を十分に発揮していませんし、これが中古ピアノになるともっと酷い状態です。
作業時間のイメージ図
ピアノはという楽器独自の構造的と特異性とその問題点を理解せず、価格やブランドだけで性能の話をしてもあまり意味がないので、本当は「間違いだらけのピアノ選び」にしたかったのですが、あえて穏やかな「ピアノよもやま話」というタイトルで自費出版した冊子です。
ピアノの性能を大切にお考えの方に
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なかでも一番読んで欲しいのはピアノ講師の方です、これで生徒さんの弾き方も大きく改善されると思います。
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