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ピアノに潜む虫

気が付けばもう5月後半、だんだん蒸し暑くなってきました。
温度や湿度が上がってくると虫も発生してきますね。
 
 
 
というわけで、今回は、「ピアノに潜む虫」をご紹介します。
 
といいましても、虫が苦手な方もいらっしゃるのでグロテスクな映像及び写真はほとんどないのでご安心を。
 

ピアノをお持ちのみなさんは鍵盤の上にクロスカバーを敷いてる方が多いと思いますが、そのカバーをとった時に鍵盤の上に色のついた粉を見かけたことはありませんか?

 
 
 

この粉、これ虫食いです。

 
 
虫がクロスをむしゃむしゃ食べる際中にカスが落ちたのがこの粉です。
 
 
古いピアノで時々見かけますが、上のような粉があった場合、大抵内部にも虫食いがあります。
 
 


これは鍵盤下の写真ですが、赤い粉が落ちています。
 
 
 

こんな風に普段鍵盤がハマっていますが、鍵盤側面のクロスが少し食べられてたようです。
上の写真のように、鍵盤側面のクロスは食べられても支障はありませんが、上の面のクロスは食べて欲しくないところです。
 


 
 

これは鍵盤裏面ですが、ついに犯人?発見!!

 
 
といいたいところですが、脱け殻でした。
3mmくらいの虫(ヒメマルカツオブシムシ)で、写真はまだまだ序の口でひどい時にはほとんどのクロスやフェルトが食べられてることもありますが、普段新品のピアノを扱うことが多いので私はそういうピアノにたくさん出くわしたことがありませんので詳しく書けませんが・・・眠ったピアノ(あまり使われていない状態)で埃が溜まったりメンテナンスしてなかったりするピアノに虫の発生が多いようです。
この虫の発生を防ぐためにも定期メンテナンスを行い、その際にきれいに掃除してもらうことをお勧めします。
 
 
 
 
ところでこれは余談ですが、
実は私、ゴッキーことゴキブリが苦手なのですが、前にピアノの中にこのゴキオくんの卵(20×5mm位の黒い棒状)がたくさん入っていたことがあり、背筋が凍るような思いで掃除機で吸い取った記憶があります。
 
 
これからますます暖かくなり、またあの黒光りしたゴキオくんに「ご、ご無沙汰してます・・・。」とのことになるのかと考えただけでゾッとしますが。
 
何年経ってもなかなかこのゴキオくんとは相性がよくないみたいです。

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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