[ ]中古ピアノの2つの問題点(消耗部品の劣化と調整の省き)
古い弦楽器が高評価される訳は、木造建築で1300年の歴史を誇る奈良の法隆寺木のように木は年数が経過すると固くて強くなる特性があるので、新しい弦楽器より古い弦楽器の方が鳴りが良くなり楽器として優れるということですがピアノも本体に関しては同じことが言えますので、一概に古いピアノが劣るという訳ではありません。
しかし構造がシンプルで消耗部品が少ない弦楽器と違いピアノは内部に消耗部品がたくさんあります。
①調整が省かれている
ピアノは内部に複雑なメカニズムを持ち消耗品がたくさんあるので、本来の性能を取り戻すには長年の癖を取ってから再調整の必要がありますが、その作業だけで一通りやると新品の倍以上、相当な手間がかかり丁寧にやるとそれだけで中古のアップライトピアノでも数十万円のコストがかかります。
②消耗部品の劣化のリスク
消耗部品の劣化が大きい場合は、音もタッチも悪化し早期に消耗部品の交換が必要になる可能性があります
ピアノの 消耗部品とは弦、ハンマー、フェルト、クロス等多岐にわたりますが、それらの交換となると数十万円から百万円超えの費用がかかります。
ちなみにスタインウェイの純正部品で第一整音が済まされたハンマーは、部品代だけで100万円を軽くオーバーします。
このような中古ピアノ選びの失敗を避けることはプロでも難しいですが、新品以上に十分な時間を取って丁寧に試弾して見るしか方法はありません。
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