[ ]コンサートチューナーの条件
調律学校の生徒さんに聞くと将来コンサートチューナーを目標にしている人も多いようです。
優れたコンサートチューナーの条件
一般の調律と違いコンサートの調律は本番を前に与えられる時間が限られているので、早く正確な調整、調律・整音が求められます。
多くのコンサート会場にはスタインウェイのD、フルコンが設置されピアノも24時間空調管理された楽器保管庫にあります。
夜のピアノコンサートのために当日の朝、ピアノが楽器保管庫から舞台に移動されますが、舞台の温度と湿度が保管庫と大きく異なるのでにみるみる狂ってきます。
冬場だと朝の舞台はギンギンに冷えていますが、暖房を入れても会場が大きいので昼頃にならないと暖かくなりません(これだけの温度差があると調律がかなり狂います)。
寒い中とりあえず調律や調整を行いますが、暖かくなった昼過ぎから演奏者が指慣らしを兼ねて当日の曲を一通り演奏しますのでかなり狂いますが、演奏者の指慣らしが終わってから演奏者の希望(音色やタッチ)を考慮しながら短い時間で演奏者の望むピアノに仕上げる必要があります。
さらにホールが開場されるとお客様が入ってくるので、会場の湿度が高くなり音響環境も変わります。
いざ本番になると、今度はステージの上の強力なライトがピアノ自体を温めすぐに調律が狂いますので、休憩時間に狂ったとこだけを調律します。
こんな過酷な環境のなかで、安定した調律を保持し、短時間でタッチや響きも演奏者の好みに仕上げる必要があるコンサートチューナーには、要限られた時間で早く正確な調整と狂い難い調律、しかも演奏者好みに仕上げる技術力が求められます。
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