[ ]ピアノメーカーの困った事情
かつては楽器の都、浜松と呼ばれていた
戦後の日本のピアノブームと高度成長の波に乗り日本が世界一のピアノ生産国になり、当時は“楽器の都、浜松”と呼ばれ、多くの下請け部品メーカーが存在し、それに伴い浜松には個性的なピアノメーカーも多数存在していました。弊社の店名も当時はピアノと云えば浜松ということで、今は亡き先代が浜松ピアノという名称にしたそうです。
今はメードインヤマハという表現も
現在は中国が最大のピアノ消費国(生産国にも)になっていますが、中国へピアノを輸出しようとすると中国で35%の関税がかかります。
そのため一部の高級ブランドを除けば、日本や欧米のピアノメーカーは中国で生産または委託生産し、日本製、ヨーロッパ製と表現するために半製品として逆輸入して自国で最終組み立てして自国製として販売するような仕組みがメインになっており、最近はメード・イン・ヤマハという言葉も使うようになりました。
最近は頼みの中国市場でピアノが売れていない
中国ではピアノメーカーが30社以上あると云われていましたが現在の中国の大不況でピアノが売れず、既に中国では15社以上のピアノメーカーが倒産しているようですし、つい最近もドイツの老舗メーカーの倒産のニュースもあり、日本や欧州のピアノメーカーも他人事ではなくメーカー自身の存続が問われる時代になっています。
ちなみに中国の上位3社は№1がパールリバー(国営)№2が杭州ヤマハ、№3がハイルーン(主にヨーロッパのブランドを委託生産)があります。
№3のハイルーンの工場を訪れた習金平国家主席
ハイルーンの広報誌
お奨めブランド フォイリッヒ
お奨めブランド ウェンドル&ラング
ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に
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弦楽器や他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノという楽器に対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。
浜松ピアノ店代表 植田信五 筆者プロフィール
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