[ ]ただ今、シゲル・カワイの鍵盤の鉛調整中です
ダウンウェイトとアップウェイト
ピアノの鍵盤の重さはダウン(何グラムで下がるか、ダウン・ウエイト)とアップ(何グラムで上がるか)のバランスの上に成り立っていますので、このバランスを崩すと弾き難い(表現力の劣る)ピアノになります。
スタインウェイの鍵盤の重さは軽い方
たとえば正常に調整されたスタインウェイの鍵盤の重さ(ダウン・ウエイト)は軽いは、S-155~B211までは47gの重さで鍵盤が下がり(ダウン)、20gの重さで上がる(アップ)ように設計され、セミコンとフルコンサートピアノは低音部が52g~高音部47gになっています。
スタインウェイの鍵盤の重さは軽い方に属しますが、スタインウェイを基準にすれば、このくらいの重さが弾き弾き易いのか知れません。
シゲルカワイの鍵盤は重い方
今回、鍵盤の鉛調整を行っているのは、新品からまだ半年のシゲル・カワイで、弊社がメンテナンスをしてきちんと調整していますが、ユーザー様の話では、最初は少し重いかな?という感じだったそうですが、少し長く弾くと指と腕が疲れてきて我慢がならなくなって今回、鍵盤の重さを軽くしようとの話になりました。
鍵盤の重さを計測してみると
計測してみると鍵盤の重さが軒並み60gを超えて、しかも重さもバラつきがあり弾き難かったと思われますで、今度は10g軽くして50gにしてもアップ(鍵盤の戻り)も問題ないので、すべての鍵盤の重さを50gに統一する予定です。
鍵盤の鉛調整は、鍵盤に埋め込まれた鉛の大きさと位置を変えて鍵盤の重さ(タッチ)を変えます
全ての鍵盤に分銅を使い適正な錘の大きさと位置を決めていきます
新しく埋める鉛の位置に穴を開けます
古い鉛位置を埋め木します
鍵盤調整を動画でご案内しています
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資料をご覧になった方の感想
弦楽器や他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノという楽器に対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。
浜松ピアノ店代表 植田信五
筆者プロフィール
ネット上では公開できない業界の矛盾店や裏話を満載、全44ページのピアノ選びの新しいバイブルです DVD付