[ ]調律学校の生徒募集広告を見て思うこと
下取りの1988年製ヤマハGPの調整作業(整調・調律・整音)の前に、ピンの錆びが酷いのでヤスリで錆びを落としているところ
連動広告の時代故に弊社のPCには、調律の専門学校の学生募集広告がよく出てくるので、先日、何気なく内容を見てみました。
できるだけ多くの学生を集めるための広告なので、調律師という職業を熱く語る必要があるのですが、現場にいる私からみると、とっくに時代の価値観や現状が変わっているので違和感がありました。
最近は人手不足のために就職自体は100%なのですが、今は本来の調律師の仕事が少なく、聞いていた調律師の仕事と違うので、就職して1年位で、ほとんどの人が調律師を辞めているというのが実態です。
このような実態では、わざわざ高い授業料を払って専門学校に入った人に気の毒なような気がしますが、実態を正直に伝えると学生は集まらないので仕方がないのかも知れませんが。
日本でピアノがたくさん売れていた1970年代には、浜松のヤマハ、カワイのメーカーが運営する調律の専門学校には、調律師を目指す学生数が1学年で100名を超える人数がいたようですが、今では卒業しても調律の仕事がないので1学年で10名を切るほど激減していて、国立音大の調律科も学生の集まりが悪いので、既に調律師になるための学生募集を止めています。
弊社は納品前に3日間をかける出荷調整を行います
従来のような調律(音を出して音程を合わせること)の仕事自体は激減していますが、弊社のように1台に3日間かける出荷調整(整調・調律・整音)をやるような店であれば、調律は3日間で1台だけですが、1台の調整の作業時間が3日間かかるので、どうしても調律師不足になります。
ですので、もしこれから調律師を目指したいという方がおられましたら、このような現在の状況を詳しくご説明しますので、ぜひ弊社にご相談下さい、その上でご自身の将来の方向性を決めて下さい。
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