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調律(メンテナンス)の時期は半年か、1年ごとが適切か?

調律(音の高さを合わせる作業)の保持時間は設置環境により数時間でも微妙に狂ってきますので、その意味では調律は瞬間的な芸術といえます。

たとえばコンサートホールではコンサートごとに調律をしますが、演奏は勿論ですが、舞台の強い照明でピアノのフレームや弦、響板等が温められ2時間の演奏時間中でも狂ってきますし、一般家庭でも朝夕の温度差が大きい部屋に置けば早期に調律が狂います。

逆に24時間の適切な空調の部屋(楽器保管庫等)にピアノを置くと、演奏しない限り調律はほとんど狂いません。

このように設置環や演奏頻度で、調律だけでなく調整(鍵盤、アクション、ダンパー等)や音色も変化してきますので、そのようなピアノの特性上、演奏者が違和感を覚えた時がメンテナンスの時期ということになりますので、特定の期間というものはありません。

ただ、どこに意識を集中するか?でその部分の意識が拡大(敏感になる)してくるので、調律の狂いなのか、音色なのか、タッチなのか、雑音なのか、気になるところが人によって微妙に異なりますので、演奏者が何らかの違和感を覚えた時がメンテナンスの時期ということになります。

ところで長く調律しないとピアノが壊れるという話を聞かれたことがあるかも知れませんが、少なくとも5~10年は弾かないということであれば、ピアノを休ませる意味で無理に調律はしない方がピアノのためには良いと思います。

弦楽器は弾かない時は弦を緩めますがこれはピアノも同じで、弦が緩みますとその分、響板に対する弦圧が低減するので響板には優しいことになります、新たに弾き始める時には数回の調律が必要になりますが調律しないと壊れるということはありません。

ただ新品のピアノは木材の伸縮や歪み、弦の伸びも大きいので調律も狂い易く、ピアノが設置環境に馴染み安定するまでの数年間は、アクションを中心としたムービングパーツを正しい状態に保つためにも早めのメンテナンスが好ましいと云えます。

メンテナンスの作業風景








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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ディアパソンD-164Rマスク仕様、開閉時の音量比較

浜松ピアノ店 Weekly  Music Vol.17でディアパソンの小型ピアノ D164Rで、全開とマスクを使用した時で同じ曲を同じように弾いて同じように録画したので、音量や響きの違いを感じていただけると思います。

シューマン/子供の情景 「トロイメライ」

演奏者 田中節夫

桐朋学園大学卒業後、西ドイツ ハノーヴァー国立音楽大学を経て、パリ・エコールノルマルにて演奏家資格を取得、2001年、文化庁派遣で再びパリで3ヶ月間研修する。現在、山陽学園短期大学教授の傍ら各地で演奏活動を行なう。ピティナ正会員 ピティナ審査員



天屋根を開けて普通に弾いてみました。


マスクを作動させピアノの上下を閉じて演奏しました



お奨めブランド ディアパソン

 

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


メーカー系列や資格を持った調律師に依頼すべきか?

いかなるメーカーのピアノも作業内容は同じです。

ピアノの基本的なメカニズムは、スタインウェイやヨーロッパ製ピアノ、あるいはヤマハ、カワイ、中国製ピアノ、コンサートホールのピアノも皆同じです。

ですから調律や整調、整音の手法は、いかなるメーカーのピアノであれ基本的な作業(整調、調律、整音)はほぼ同じ作業手順になりますので、当たり前のこのことが当たり前のようにできる調律師であればOKなのですが、問題は当たり前のことができない調律師が多いのが問題です。

大概は、日頃の仕事は調律(音の高さを合わせる)作業だけなので、経験と技術力が必要な整調(鍵盤・アクション・ダンパー調整)や整音(弦を叩くハンマーフェルトの弾力調整)は、日頃から現場でやる習慣(チャンス)がない調律師が大半なので、残念ながら整調と整音が的確にやれる調律師はヤマハ、カワイ所属の調律師を含めて極めて少数です。

また今では大手のヤマハ、カワイも大半が委託調律師(歩合給)になっていますので、その歩合の率(調律師の取り分)を決める方便としても、調律師協会のグレードや各メーカーが設けた各種認定制度がありますが、これらは調律師自身の勉強や励みにはなりますが、これが必ずしも高い技術力を証明するものではありません。

たとえばカワイの高級機種のシゲル・カワイは、カワイの調律師でもカワイMPA(Master Piano Artisan)の資格を持った少数の調律師しかメンテナンスを認めておらず、メンテナンス料金も高めに設定していますが、逆に言えば当たり前のことができない調律師がいかに多いかということです。。

これは資格がない調律師がメンテナンスを行なうとシゲル・カワイが壊れるという意味ではなく、整調、調律、整音が正確に出来ない調律師が大半なので、せっかくの高級ピアノが本来の性能を発揮しないという意味で、あえて規制しているのだと思います。

当然ながら整調・調律・整音のいわゆる匠の技術は、高い受講料を払ってセミナーを受講したから体得できるという類ものではなく、日頃からの高い意識レベルでの仕事の積み重ねで初めて体得できるもので、技術力を身につけるとはそのようなものだと思います。

サポート合わせ調整


ジャック前後・高さ調整


ハンマードロップ調整


レペティションスプリング調整

サポート合わせ調整

バックチェック合わせ調整

鍵盤バランスキーピン並び調整

ダンパー調整


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