ピアノの性能を最大限引き出すために

Tuning & Maintenance

相性の良いピアノとの出会いのために

Choosing a piano

ピアノ日誌

Piano Diary

Home>ピアノ日誌

ダンパー掛かりのチェック

みんなのピアノ選びから抜粋

ダンパーという装置をご存知でしょうか?弦を叩いて音を鳴らすのがハンマー、その弦の振動を押さえて止音するのがダンパーの役割なのですが、実はピアノの弾き心地にも密接に関わっています

※最高音から20鍵位低い音までにはダンパーはないので注意。
高音は弦長が短いため音の減衰が早いという理由からです。

はじめにダンパーの存在を確認してみましょう。
ひとつ鍵盤を押さえて音を鳴らして下さい。底から少しずつ鍵盤を元の高さまで戻していくと途中で音が消えるポイントがあります。そこがダンパーと弦が接触する位置ですので良く覚えていて下さい。

では次に通常の状態から鍵盤を慎重に押し下げてみましょう。先程のポイント付近で指先に抵抗を感じませんか?この引っかかる感触こそダンパーの重量が鍵盤に加わる位置、ダンパーの掛かりです。

ダンパーかかり調整  ←YOU TUBEでご案内しています(59秒)
 

ダンパーかかり調整  ←YOU TUBEでご案内しています(59秒)

 
この「掛かり」のタイミングですが、ピアノによって多少の差はあるものの鍵盤の深さに対しておよそ半分まで変更が可能です。各鍵盤を確認して直ぐに抵抗感がある場合は調整で弾き心地が軽くなります。重くしたいときは掛かりを早めて弾き応えを増すことも出来ます。

弾き心地が気になる方は是非ダンパーもチェックしてみましょう!

こんなときの一言。
「ダンパーの掛かりを調整してください」

※ダンパーの掛かりをリセットする際、調律師は右ペダルの効きを揃える緻密な作業も併せて必要となります。依頼されるときは念のため作業時間と料金について事前に調律師に訊いてみましょう

 みんなのピアノ選び
 
 ピアノの調律とメンテナンス

 

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


宮田大チェロリサイタル

香川県のレグザム小ホール(香川県県民ホール)にて宮田大さんのチェロリサイタルが開かれました。

9月末から全国ツアーが始まり今日の高松が最終日だったそうで、5年ぶりの高松公演でした。

 

 

みやただい/1986年、栃木県生まれ。3歳よりチェロを始め、9歳より出場するコンクール全てに1位入賞を果たす。2009年、ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで、日本人として初優勝。国内外で活発に演奏活動を行なう。使用楽器はストラディヴァリ1698年製、ゴフリラー1710年製。

 

 

今月10日には3rdアルバム「木洩れ日」が一般発売されます。もう明日ですね。

 

 

 

この度ご縁がありピアノの調律を2日に渡ってさせていただきました。

 

宮田大さんとピアノのジュリアン・ジェルネさんです。

お二人と気さくでとても礼儀正しい方々でした。

 

 

 

リハーサル前のジュリアンさんの指ならしが始まり空気が変わりました。

ジュリアンさんのピアノは凄く繊細で多彩な音色で演奏され思わず見惚れて聴き入ってしまいました。この後、宮田大さんが合流し約1時間リハーサルをしました。

 

 

 

リハーサルが終わり、本番前に調律の再チェックです。

照明が当たってピアノ内部の温度が上がり、部分的に少し変化があったので修正しました。

 

 

 


開演直前、ほぼ満席。

近年街中でポスターを貼るのも容易ではなくなり、宣伝が厳しかったと今回のステージマネジャーの方が話していましたが、それでこの集客は凄いです。

 

本番はお二人の息もピッタリ、とても素晴らしく感動的な演奏会でした。

 

 

 

 

 


前日の8(日)は香川トヨペット香西南店のショールームでも宮田大さんの演奏会が密かに(?)あり、大盛況でCDも完売したそうです。

ピアノはファツィオリF212

ピアノのジュリアン・ジェルネさんもこのピアノを大変気に入っていただき嬉しい限りです。

今回5年ぶりの高松公演でしたが、次は何年後に来てくれるのか・・・待ち遠しいです。

 

 

>>>宮田大オフィシャルサイト

>>>お薦めブランド ファツィオリ

 

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


調律≠メンテナンス

みんなのピアノ選びから抜粋

はたして納品した後も、そのピアノを長い年月に渡って気持ちよく使用できるかです。ユーザーにとっては重要な問題ですよね!

もちろん耐久性については、各メーカーによるピアノの構造的な要因(木材の乾燥、金属フレームの鋳造、各部品の品質等)がまず第一に挙げられますが、納品後に定期的にお伺いする調律師のメンテナンスによっては、10年後20年後の楽器の運命が大きく左右されます。

ここで、皆様にひとつご質問です。
調律メンテナンス(維持管理)、この違いを理解していますか?

出荷調整中の浜松在住の職人調律師の山原氏


調律は狂っている音程を合わせる作業(チューニング)です。
しかし、毎年調律さえすれば、ピアノの状態が安泰かのように錯覚しているお客様のあまりの多さに、正直私は違和感を覚えます。

実際のところ「調律お願いします」と依頼を受けた調律師が実施する一般的な作業を挙げると、音合わせ(調律)、鍵盤・アクションの簡単な動作チェック、それにピアノ内部の掃除といったところでしょうか。
まぁ短期的にみて問題なく音は出るだろう、といった程度の最低限のサービス内容なのですが、今まではこれで良しとされてきました。

ところが、いまやユーザーの意識や傾向は変化しつつあります。
隣の家がピアノを購入したから我が家も、と安価なピアノが爆発的に売れて大量生産された時代は、もはや過去の話となりました。

たとえ価格が高くとも上質なピアノを、孫の代まで大切に使いたい!
そのような愛好家が少しずつ増え始めているのが業界の現状です。

また、これからの時代、そうした本当に音楽が好きなお客様しかピアノ(とりわけ高価な欧米製ピアノや新品のグランドピアノ等は)を購入して頂けないのではないか、とも接客の現場で感じています。

こうしたユーザーの本物志向への変化を考えると、従来の調律サービスの内容では、対応が不充分であると言わざるを得ません。
そこで求められるのがメンテナンスの発想です。

浜松ピアノ店のメンテナンス風景


みんなのピアノ選び

ピアノの調律とメンテナンス

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノ日誌Piano Diary


不要・中古ピアノ買取
ピアノ聴き比べ