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ピアノの選びの基本とは?

好きなピアノ = ピアノの基本性能 +丁寧な整調・調律・整音

ブランドによる良し悪しや好き嫌いは良く話題になりますが、残念ながら整調や整音についてはほとんど話題にもならないし考慮もされていません。

しかし整調と整音次第で、いかなるピアノもその持てる性格(タッチや音色、響き)が別物のように変り、性能も大きく向上することはほとんど知られていませんが、ピアノ選びはここを押さえないとあまり意味がありません。

ピアノという楽器はイージーオーダーという考え方



 


基本中の基本、先ずは土台の鍵盤調整から



仕上げ整音、ハンマーの弾力を調整することで音色や響きが変わります


丁寧な調整と整音でピアノの性格が変わる

たとえば弊社のお客様で、スタインウェイが好きで結婚して新居を構えたらスタインウェイを購入しようと決めていて、いろいろな店のスタインウェイを弾いて回ったけど1台も気に入ったスタインウェイに出会えなかったと仰る方がご来店されたことがあります。

さっそく弊社のスタインウェイをご試弾頂きましたが、やはりお気に召さないということなので、どんなスタインウェイがお好みですか?と詳しくお聞きしました。

お客様のお好みに合わせるべく再調整のために数時間が必要なので、その間、私が岡山の後楽園をご案内してから再調整完了後に再度ご試弾いただきましたら、これが私が探していたスタインウェイですと仰られてご購入いただきました。

このようにピアノという楽器は既製品ですが、ピアノはいわばイージーオーダーのような楽器ですと申し上げるのはこのような事情からです。

ピアノの調律とメンテナンス

ピアノ選びの前に必ずお読みください!

ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に

理解不足で大半のピアノに欠けている調整ですが、調整がピアノの性能にとっていかに大切なことか資料で分かりやすく解説をしています。

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


伝統工法で製作される純ヨーロッパ製のペトロフピアノの魅力

純ヨーロッパ製ピアノは、全てヨーロッパで製作されているピアノのことですが、今では少量生産のハンブルグスタインウェイやイタリアのファツィオリ、オーストリアのベーゼンドルファー等の高級・高額ピアノを除けば数が少なくなっています。

そのような背景からヨーロッパではいつの間にかチェコのペトロフ社がヨーロッパ最大のピアノメーカー(台数ベース)になりました。

実はペトロフ社は4つのブランドを持ち、2つのブランドは中国で作り中国で販売するピアノ、あと一つは中国で中身を作り外装をペトロフ社で作るブランド(ヨーロッパ製の表示になります)がありますが、今のところ唯一、ペトロフブランドだけが全てチェコの工場で伝統的な製法で製作されていますが、それも最近は時代の要請で生産の合理化が求められて難しくなってきています。



今のところペトロフは純ヨーロッパ製ピアノの中では最も安価に購入できるのが魅力ですが、それでもコストアップで毎年値上げされて高額になってきています。

ペトロフピアノの魅力のポイントは? 

ペトロフピアノの魅力は、合理化された現代のピアノ作りに較べ昔ながらの伝統的な工法(合理化が遅れている)で1台1台手間をかけて作ることで、何とも言えないプリミティブ(原始的)な魅力があり、長く愛着が持てるピアノです。

屋外で自然乾燥した無垢材が多く使われる

工場の生産が昔ながらのローテクで、1台1台手作業の行程が多く残る

消耗部品にはドイツの高級部品メーカーの部品を使っています。

昔ながらのレトロな作業現場 ペトロフの工場にて(いずれも筆者撮影)
















ペトロフの工場はチェコのプラハから東に140㎞、人口10万人ほどの田舎町のクラローバにあるために、今のところヨーロッパでもまだ比較的安い人件費で地元の優秀な技術者を安定的に確保できていますが、情報を総合するとこれからはそれも難しくなってきているようですので、ペトロフを購入するなら今がチャンスのように思います。

お薦めブランド ペトロフ

ヨーロッパ製中古アップライト(極上)が3台入荷しました!


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植田 信五


ピアノの音色はハンマーの品質で向上します!

ピアノの弦を叩いて音を鳴らすハンマーは代表的な消耗品で音質や音色の寿命に関わる大切な部品ですが、その重要性はあまり認識されていません。

車に例えるとちょうどタイヤの役割に似ていますが、ハンマーフェルトの品質(硬さや形状等)によって、音やタッチの質感までもが変わります。

カンカンと派手な音、モコモコしたりまろやかな音、こうした音質の違いは実はハンマーフェルトが“硬い”か“柔らかいか”による影響が大きいわけです。

スタインウェイのアップライトのハンマー

今ではヤマハ、カワイなど大手メーカーはハンマーは基本的に自社生産していますが、ヨーロッパには老舗の部品専業メーカーがあり、なかでも独のレンナー社が有名で、スタインウェイやペトロフ等のヨーロッパのピアノメーカーが採用しており、他にはアベル(独)、ロイヤルジョージ(英)も有名です。

左からスタインウェイ、ヤマハ、カワイ


左から レンナー アベル ロイヤルジョージ


ピアノを弾き込んでいくとハンマーに弦の溝がついてくるので、この弦溝をなくすためにハンマーを削ってファイリング(整形作業)をして、この作業を繰り返していきますので段々ハンマーの肉厚が薄くなっていきます。

ハンマーの新旧の比較

弦溝がついてくるのでこれをファイリング(削り)ハンマー全体の形状を整えます


上部がペッタンコになったハンマー

ハンマーをファイリングしています




余談ですが、浜松のベテラン職人さんの話によると「ヤマハのハンマーは新品の時は好いんだけれど、ファイリング(削る)すると一気に音色の線が細くなるダニ、最初からそんな風に作ってあるんだろうね」とのことでした。

この職人さんのお奨め交換用のハンマーはドイツ製のアベルですが、ドイツのレンナーやアベルのハンマーは、ハンマーを削っていっても最後まで性能が劣化せずに使いきることが出来そうですので、最初から上質なハンマーを使う方が得策のようです。

仕上げの整音作業で同じピアノでも音色が大きく変わります。


最近は古いハンマーを交換することが多くなりましたが、相当な手間がかかるのでハンマー交換には20万円以上の費用がかかります。

国産ピアノではディアパソンがレンナーハンマーを使用しています



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