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中古ピアノ購入後のお悩みのご相談が多くなりました!

中古ピアノは今までの癖を一度リセットしてからの調整作業が必要なので相当な手間がかかるので大切な整調がほとんどされていません。

なので自宅で落ち着いて弾いてみるとすごく弾き難く、購入店にクレームを入れても弾き心地等は故障ではないので対応してもらえず、やむなく弊社のような第三者に相談がありその実態がわかってきました。

ピアノの鍵盤のタッチが不揃いとか重いとか弾き難いことは、故障とは違い修理の対象ではなく返品も効かないので(本当はおかしいのですが)、最終的に第三者に有料で依頼するしかありません。

特にアップライトに比べて構造が複雑なグランドピアノは、日本でも整調をきちんとできる調律師の数も少なく、しかも、一旦、納入してからお客様宅にお邪魔して連続数日の出張調整は、たとえご近所でも現実的にはなかなか難しいものがあり、これが遠方なら尚更です。


 





新品ピアノは勿論ですが中古ピアノなら尚更、丁寧に試弾されてから購入されるべきなのですが、緊張する店頭での短時間の試弾では、タッチ云々と云ったデリケートなところまでチェックするのは実際には難しいかも知れません。

このような困った問題を回避するためには、事前にピアノという楽器の本質的な部分を知って頂く必要があると思っています。

ピアノの選び方と問題点

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


中古ピアノは下準備だけでも大変な手間です!

先ずは、チューニングピンの錆を落とすところからは始めます。

今回ご紹介するのは、移動のご依頼を受けたお客様からお預かりした1988年製のヤマハアップライトUX-1です。



金属ブラシで磨いて錆びを落としたところです。


フロントキーピンと鍵盤バランスピンの錆びを落としてから磨きます、30年経過しているとザビ落としだけで重労働になります。

 
鍵盤バランスピンとフロントピン磨きは、毎回の定期メンテナンスごとに磨くのが快適な鍵盤動作には必要な作業です。

  
錆びを落としてから、1本1本ツルツルになるまで磨いていきます。


鍵盤のバフがけ

 
ご紹介しているピアノは、ご実家(佐賀県)で眠っているピアノを、新居の東京まで送るご相談を受けて、弊社が店頭販売できるレベルまで仕上げてから東京にお送りするというお約束で、空いた時間を利用して店頭でリニューアルしているところです。

このピアノは約30年ほど経過したピアノですが、外装は勿論ですが、内部の修理や調整に入る前に、本来の性能を取り戻すために、先ずはピンの錆び落としをする必要があります。

ここからの作業は、新品も中古品も必要なピンの並びの修正です。

鍵盤のバランスホールとフロントホールのフェルトを適正にします。
(新品、中古に関わらず毎回のメンテナンスでも必要な作業です)

全ての鍵盤の高さと深さが均一になるようにします。
(新品、中古に関わらず毎回のメンテナンスでも必要な作業です)

 

以上が鍵盤調整ですが、これは新品なら1日で完了しますが、今回のような中古品ならこれだけで3日ほどの作業時間が必要ですが、鍵盤調整をすると、いかなるピアノであれスムースな演奏が可能になることがご理解頂けると思います。

ご覧いただくとわかりますが、一連の作業は技術者なら誰でも出来る、当たり前のことを当たり前のようにコツコツとやる作業ですが、効率が悪く手間(時間)がかかるので、今では新品の高級ピアノを含め、ほとんどのピアノが、このような丁寧な調整がされず手抜きになっているのがピアノ業界の最大の問題です。

今回ご紹介したピアノは30年ほど経過したピアノですが、このように丁寧に調整すると、そうでない新品よりもはるかに快適で表現力豊かな演奏ができるピアノになります。

このような性能に関わる大切な情報を、皆様にぜひ知っていただきたいと思い、今回も作業風景をご紹介しました。

中古ピアノのメリット・デメリット
 
当店でピアノを選ぶメリット

ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に

浜松ピアノ店独自の出荷調整(3日間)を№1~№4で順にご紹介します

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


マンションでの部分防音のお薦め

ピアノ屋である筆者ですが、ピアノの防音問題さえ解決できれば、たくさんピアノが売れると考え、ピアノの防音について以前から研究してきました。

ピアノ防音というと代表的なものに消音ユニット、防音室(アビテックス等)がありますが、いずれもタッチや音色や響きに大きな問題がありますので、部屋全体を防音室に改装するのが理想的ですが、コスト負担が大きくて躊躇します。

そこで提案したいのが簡易(部分)防音です。

最近の住まい、特にマンションは、最初から壁も厚いコンクーリートになり、玄関ドアや窓も最初から防音効果の高いものが使われていますので、完璧を求めず特に弱いところを部分的に強化することで、比較的安価なご予算で、通常の時間帯であれば、ピアノを演奏を楽しむことが出来るのが分かってきました。
 
 防音が必要な箇所


さらに部屋の音響も重要です。

防音問題とは別に快適な音響を考えると、それなりの工夫が必要になりますが、これは後からでも少しづつ好みに仕上げる方法もあります。

部屋の音圧分布図
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 マンションの防音対策が必要な順番ですが、一番クレームが出やすいのが階下です。その次が階上、そしてお隣という順番になります。

なので先ずは階下への防音対策が必要ですが、これはピアノの音量(空気伝播音)というよりも、主としてペダルを踏む振動や鍵盤を叩く時の振動(ドンドンという個体振動音)が階下に伝わるのが問題になります。

階下への個体振動音対策に有効なピアノ架台(約26万円)床とピアノ架台の間に空気層を作り階下への個体振動音を低減。

アップライト用のピアノ架台
 
 
簡単操作でピアノの音量を最大40%可能なディアパソンのマスク仕様(約22万円)
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 弊社ではピアノ架台とピアノマスクの組合わせ(合計で約48万円の簡易防音で、既にマンションへ何十台の納入実績がありますが特にご不満は頂いていません。

ピアノの防音対策

お薦めブランド ディアパソン
 
筆者の防音に関する師匠、テクニカル・サウンドのHPです。
防音対策をさらに詳しく研究されたい方はご覧下さい。

筆者とテクニカル・サウンドの中辻社長(右)テクニカルサウンドの工場にて


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