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一戸建てのピアノ防音対策ついて

一戸建ては窓ガラスの二重サッシの隙間を10cm以上取るのがポイントです。

一戸建ての場合はお隣のお宅への空気伝播音に対する防音ですが、家のなかでは壁が最強の防音壁で、遮音に一番弱いのが窓ガラスになります。

そのためにお隣のお宅に面する窓を二重サッシにするのが有効ですが、その際には少しコストアップになりますが、ガラス戸とガラス戸の隙間の広さ(幅)を10cm以上(10cmの空気層を作る)とれば壁並みの防音効果(30db~40db)が期待できますが、最終的には壁の防音能力による差になります。

防音対策には10㎝以上の十分な隙間を作った窓と防音仕様の換気扇が有効


ご予算があれば、ドアも二重ドアにすればより有効です


新築時の設計の段階から防音仕様にすると、後から改修工事で防音仕様にする場合に比べておよそ半額?程度の出費で済みその効果も絶大で、こちらのユーザー様のお宅ではドラムにウッドベースを加えて、金曜日の夜は深夜までジャズトリオの演奏を楽しまれています。


これは弊社のユーザー様のお話ですが、田舎の一軒家なので窓を閉めてピアノ演奏をすればOKとお考えでしたが、夏場にクーラーが嫌いで窓を全開で過ごされるご近所の方からクレームがあったそうです。

ですので防音仕様の部屋でない場合は、念のために最初からグランドピアノの絶対音量をレバー一つで段階的に最大40%ダウンできるマスク仕様(15万円)にすれば、住宅環境により一概に言えませんが、深夜や早朝でない限り防音対策は十分なように思います。

防音にはディアパソンピアノのマスク仕様も選択肢のひとつです

 





ピアノの防音対策

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


便利で低コスト、効果的な防音対策

ディアパソンのマスク仕様のご案内 ¥150.000-(税抜)

ピアノ下部のジャバラで音量を調整する仕組みで最大で40%の音量ダウンが可能になります。電子機器やピアノ内部を加工しないので、周囲への気兼ねなく自然な演奏が楽しめます。


ジャバラをワンタッチで開閉できます

但し浜松の竜洋工場で個別の取り付けなので新品のみに限られます

ピアノ上部も必要に応じて開閉できます


市販のグランド用防音グッズ ¥102.000-(税抜)
固定式になり音量調整は不可


市販のアップライト用防音グッズ ¥51.000-(税抜)
裏側の響板側を両面テープで塞ぎます(固定式)


ピアノの防音対策

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの防音対策 ②個体振動音への対策

マンションの防音対策は、階下への個体振動音を防ぐのがポイント

マンション等の集合住宅の場合は、空気伝播音に加えて階下に伝わる個体振動を遮断してやる必要があります。

最近のマンションは気密性が高く、壁も150mm~180mmと厚く、壁だけで45db~50dbのお隣との防音効果(空気伝播音)が十分?あるので、問題は階下に鍵盤を叩くカタカタという振動や、ペダルを踏む時のドンドンという、いわゆる個体振動音がクレームになりやすく、これを防ぐ必要があります。

ですからマンションの場合は、階下への個体振動音の対策ができれば、あとは何とかなる?のレベルまで防音対策ができたと云えるかもしれません。

床を防音工事したのと同レベルの個体振動音の伝達を防ぐピアノ架台をご紹介します。

大阪の防音業者が開発したピアノ架台(製作工場にて)


ピアノ架台の裏側、重いピアノを載せたピアノ架台を床に対してゴムで支える構造です。


浜松ピアノ店2Fに展示中のピアノ架台


ピアノ架台の原理は、200㎏~300㎏のピアノを載せて、床とピアノ架台の間に空気層を作る構造がポイントで、ちょうど窓を二重窓にしたのと同じ原理です。

但し頑丈に作る必要があるので、グランド用で120㎏~60㎏、アップライト用でも90㎏~60㎏の重量になり、お値段も21万円ほど必要になります。

ピアノの防音対策

「ピアノ架台」カタログ ダウンロード

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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