[ ]山陰・関西メンテナンスに行ってきました
先週末から3日間の出張メンテナンスへ行ってきました。
初日目は島根県出雲市T様宅へディアパソンDR-5の納入調整へお伺いしました。
写真を撮り忘れてしまいましたが、マスク付きのディアパソンDR-5を気に入って頂けてよかったです。
上の写真は、浜松のメーカー工場から一度弊社で開梱して出荷調整を行なっている写真です。
翌日2日目の朝は神戸シュクレパリス-Sucre Paris-様の定期メンテナンスでした。
愛嬌抜群のワンちゃんJP(名前です)と色彩療法士の奥様舞Pとご主人のタケPと楽しい時間を過ごしました。
ご主人のタケPと私三木Pは同じカラー(summer)なので雰囲気が似てますね(笑)
いつもお二人の貴重な話が聞けて自分磨きをさせてもらってます。
午後は姫路市のF様宅へ定期メンテナンスでした。
何か気になるとこありますか?と聞くと、「ダンパーのタイミングを揃えて(ハーフペダルが揃うようにして)欲しい」とのご要望だったので、今回はダンパー中心の作業にしました。
その間ご主人は・・・
鍵盤を磨いてくれてました。
いつも作業を見ているので色々と共同作業が出来そうです(笑)
とても落ち着いていて癒し系のご主人です。
最終日の3日目は兵庫県川辺郡M様宅で、他社でピアノを購入したけど不調で・・・とご依頼があり初めてのメンテナンスです。
小学生のお子様達が弾かれるそうですが、
鍵盤の動きも音色もバラつきがあり、調整不足でとても弾きづらい状態でした。
金属パーツ類(バランス・フロントキーピン、キャプスタンスクリュー)も磨き直してベタつきを除去しました。
他にもまだたくさんやるべき作業が残っていますが、今後定期メンテナンスで行なうことになりました。
翌日、M様からご連絡があり、お子様が、「鍵盤が軽くなった!弾きやすい!」
と言っていたそうで、違いが分かってもらえてなによりです。
また「もう少しキラキラした音色が好き」だと言うことだったので、次回は好みの音色に近づけれるように調整することに決まりました。
島根県出雲市Tさま、神戸市のシュクレパリスさま、姫路市Fさま、川辺郡Mさま、ありがとうございました。
[ ]中古ピアノの選び方、先ずは消耗品のチェックから
下取りで入荷したヤマハのグランドピアノC3、1990年製のハンマーですが、このピアノを本来の音色に戻すためにはハンマー交換の必要があり、新品を取り寄せて並べてみましたが、形状やフェルトの肉厚がずいぶん違うのがお分かりいただけると思います。
ピアノを弾き込んでいくと、ハンマーの先に弦溝が深くついてきて固くなってきて音色が金属的な音色になってきますので、その都度、弦溝を削り、下の柔らかい部分を出していき、これを繰り返していきますので、このピアノの場合は、結果としてハンマーの先が写真のように平らに近くなっています。
ここまでくるとハンマーの肉厚も薄くなり、弦をハンマーの面で叩くようになっていますので、交換しない限りかつての音色を復元するのは困難です。
これもかなりすり減ったバックチェックスキンです、どうせならこれも、張り替えた方がハンマーの動きがスムースになります。
これも限界ではないですができれば交換した方が良いと思われるローラーの皮です。
けして古くよく弾き込まれたピアノ自体が悪い訳ではないのですが、問題は古いピアノにはそろそろ消耗品を交換した方が良いと思われるピアノも多く存在します。
特にグランドピアノの場合は目的を持って購入される方が多いので、アップライトピアノに比べて使用頻度が高いので、消耗部品が限界に近いものが多くなります。
消耗部品を交換されずに再販された中古ピアノは、安価でも性能的にあまり期待できませんし、近い将来には高額な消耗部品の交換が必要になります。
ネット販売に限らず、メーカー名と型番、年式だけで中古のグランドピアノの販売価格を云々されているケースが多いのですが、このような中古ピアノならではの事情も知っておく必要があります。
中古ピアノ、特にグランドピアノには前述のような事情がありますので、一般の方には見分け方が難しいのですが、これは販売店のピアノの品質に対する基本的な考え方を見分けるしかないように思います。
中古ピアノのメリット・デメリット