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大半のピアノは性能の半分ほどしか出していません!

ピアノは丁寧な整調と整音で性能が全く違ったものになります。

 

ピアノの性能は次の3つの要素で決まります。
①ピアノの基本性能
②部屋の音響
③整調・調律・整音  

残念ながら現状では調律のみで整調と整音が行われていないので、ほとんどのピアノが持てる性能の50%ほどしか発揮していません。

ピアノは調律の他に、音色の粒を揃える整音も必要ですが、もっとも手間(2~3日)がかかる整調という基本的な作業については、その重要性を理解している人は業界人を含めても極めても極めて少数です。

整調には数日単位の手間がかかるので、最近では1千万円クラスの高額ピアノでも丁寧な整調が省かれていますので、それより安価なピアノなら尚更です。

整調作業は30ほどの調整個所があり多岐にわたりますが、ご理解いただくためにその一部をご紹介します。

先ずはベッティングスクリューで打弦のパワーロスが出ないように棚板と鍵盤筬の隙間を調整します。



サポート合わせ調整


ジャック高さ調整

ジャック前後調整

ハンマードロップ調整

ハンマー弦あたり調整

ハンマー接近調整

ダンパー調整

ピアノの整調という作業は時間はかかりますが、歯の矯正をしてから噛み合わせ調整をすると物が軽い力でサクサク噛めると同じ理屈で、ピアノの性能を語るには欠かせない作業です。
 
このように世の大半のピアノが、歪んだ噛み合わせ調整がされない歯で物を噛んでいるのと同じ状態でピアノが弾かれています、このような矛盾を皆様に伝えるべく、資料を敢えて無料送付しています。
 
ピアノの性能を大切にお考えの方に
  
ピアノの選び方とその問題点

ピアノの調律とメンテナンス

中古ピアノのメリット・デメリット

 

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ペトロフP118出荷調整中

 

今月岡山市内に納品予定のペトロフP118-C1の出荷調整にとりかかっています。

 

 

このピアノは一度弊社に入荷した際に調整を一通りしていますが、ピアノは日々変化していく楽器ですので、納品前に再度調整し直してお届けです。

 

 

 

チューニングピンも磨き直してピカピカに輝いています。

 

 

 

鍵盤の下の掃除と金属のピンの汚れをチェックして鍵盤をはめて調整です。

 

 

 

 

白いフェルトのハンマーが弦の真ん中に当たるように調整。

低音部の写真です。低音は弦が斜めに張ってある(交差弦)ので、ど真ん中に当てるにはこのように見えます。

 

 

 

 

バックチェックとキャッチャーがど真ん中で噛み合うようにワイヤーを曲げて調整。

 

弾き心地良くし音色を揃えるためには、このようなひと手間人手間が必要です。

 

 

>>>ペトロフピアノ

 

>>>当店でピアノを選ぶメリット

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


ピアノに乾燥剤を入れる必要があるのか?!


結論から云えば、ピアノに乾燥剤は必要ない、と云うよりも効果がないように思います。

ピアノ業界では長くピアノの中に乾燥剤を入れる習慣がありましたので、まだ一部では調律師さんに薦められるままに乾燥剤を入れられている方もおられるかと思いますが、よく考えてみると乾燥剤をピアノの中に入れても、その効果はほとんど期待できないように思います。

その理由は、乾燥剤は海苔の入った瓶やビニール袋に入ったお菓子のような密閉された小さな空間で、初めて乾燥剤の効果を発揮するもので、部屋に置かれたピアノは、ピアノ外部(湿度の影響を受けやすい響板等)は勿論ですが、ピアノ内部も密閉されず空気が流れていますので、いくら内部に小さな乾燥剤を置いても乾燥剤の効果は期待できません。

ですので、まだ定期調律ごとに乾燥剤を入れられている方がおられましたら、その乾燥剤代金で、余分に丁寧に整調作業や整音作業をしてもらったらピアノが更に快適になります。

ピアノの場合は、部屋ごとの温度・湿度管理が必要ですので、温湿度計で様子を見ながら、部屋自体の適切な除湿や加湿をして下さい、そうすればピアノも傷みませんし、何よりも毎日、快適なコンディションでお使い頂けます。

温湿度計


除湿機


加湿器


詳しくはピアノの調律とメンテナンスのページをご覧ください。

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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