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展示のウェンドル&ラング(白)の調整ができました!

新品ピアノのどこを調整する必要があるか?と疑問を待たれる方が多いと思いますが、新品のピアノでも相当な調整の手間がかかりますので、論より証拠、その手順をご覧ください。

新品、中古品に関わらず良く調整されたピアノを比較試弾しないと試弾の意味がないので、弊社の展示ピアノは丁寧に調整しています。


 

新品ウェンドル&ラングの調整が完了しました。

作業風景をざっくりご紹介します。

 

まずはアクション・鍵盤を外し掃除にとりかかります。

 

チューニングピンもピカピカに磨き直します。

 

 

鍵盤の穴にたまっている木屑掃除とキーピン(金属のピン)も磨いてリセットします。

 

 

フロントピンとバランスピンを定規をあてがって位置と角度を修正。

 

 

鍵盤がスムーズに動くようにフロント(手前)とバランス(真ん中)の隙間の調整。

 

 

弦が駒から浮いていないかチェック、真鍮棒で軽く叩いて密着させます。
これだけでも調律が随分やりやすくなります。

 

 

  

弦とハンマーのポジション調整。
ノリ紙という数種類の厚みの紙を貼って、ハンマーの進行方向を変え弦のど真ん中にあたるようにします。

 

 

低音弦も、正しいポジションに1つずつ修正(上がビフォアー、下がアフター)

 

 

ハンマーのポジションが決まったらその下にあるウイペンを真下にくるように左右調整。

 

 

鍵盤の高さを揃えました。

 

 

鍵盤の間隔も修正(上がビフォアー、下がアフター)

 

 

黒鍵も高さも均等に揃えます。

 

 

鍵盤奥のキャプスタンを回し上下させてジャックという部品の隙間を調整します。

 

 

白鍵の深さを10mmに揃えます。音量・音色にも影響します。

 

 

ワイヤーを曲げて、バックチェックのポジション修正。

 

 

繊細なコントロールができるように部品のタイミングを揃えるハンマー接近調整。

 

 

 

黒鍵の深さ調整。白鍵同様、緑のクロスの下にある紙を抜いたり入れたりしながら深さを調整。

 

 

素早く次の音が出せるようにハンマーストップを揃えます。

 

 

上同様2度目の音が素早く出せるようにブライドルテープ(赤いの)の前後左右の位置を調整。

 

 

 

ダンパーが一斉にあがり一斉に弦の振動をとめれるように総あげ調整。
鍵盤からダンパーに触れる瞬間のタイミングも揃えます(かかり調整)

 

 

調律を49A=442Hz合わせます。

 

 

低音弦の2本、または3本の弦にハンマーが同時にあたっているかチェック、早くあたっているところはヤスリでおとし同時にあたるように噛みあわせを調整します。音色の硬さも調整済み、全体的にしっとりした音色に仕上がりました。

 

 

最後にペダルの雑音がかなりあったのでスプリングを外し接触面を滑らかにし完了。

 

 

猫脚も素敵ですね、ぜひご試弾ください。

 

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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